銚子・角巳之・三代目

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小底の出港を見ながら③

2023年10月23日 | 日記・エッセイ・コラム


洋上での様子は、それを経験した者でなければわからない...とすると、私が出来るのは漁業者
の方々から聞いたり、慮(おもんばか)ったりする他、ありません。幸い、私の周囲に漁業者は
非常に多く、洋上の様子を生々しく、時に面白おかしく聞くことが出来るが故に......。

洋上の仕事、ある種残酷なプロ中のプロの世界。出港したら引き返すことは出来ない。もちろん
引き返す...可能ですが、出漁しなければ稼ぎはゼロ。また出漁したからと言って獲れる保証は無く
漁獲有無に関わらず、燃料代・人件費は出て行く。大漁となっても相場が崩れれば...であります。

様々な意見を総合すると、漁業というもの、漁業者“だけ”で成り立っている訳でなく、水揚げ後の
漁協(市場)、仲買人、資材(氷・箱等)、運送等...究極的にそれを食べるお客様まで続く“一連の行為”...。
昨今の漁業を取り巻く諸問題、部分ではなく全体を見渡せないと本質を理解することは出来ません。

さて洋上の世界、信頼関係が成り立っていなければ成立しませんが、お話を聞いていると船内のチーム
ワークの良いところと、そうでないところ如実に(成績に)表れる...。“漁師”聞くと、豪快な性格の
方々を想起しがちですが.(続きは次回に)小底は運河を出て利根川へ、この先が太平洋です...。