銚子・角巳之・三代目

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大潮・大汐

2022年07月20日 | 日記・エッセイ・コラム

大潮祭りのことを書いていましたら、朝の情報番組で大“潮”と、大“汐”の違いについて解説し
ておりました。確かに両方見掛けるし、川口神社ののぼり旗には、神潮迎魚船・霊汐送鮮魚
(最後の船の字は本来旧字)と書かれております...。

TV解説によると、大潮も大汐も“さんずい”の右側を見れば答えは一目瞭然だと...。潮は朝
なので、朝のしお...。汐は夕なので夕方のしお...。釣り人なら必携の“潮汐表(ちょうせき
ひょう:タイドグラフなどとも)” これは朝から夕方に掛けての潮位の変化を表すもの...。

漁船は早朝、港に戻って来ます。神潮とは釣り人の間では神掛かったように釣れる朝の時間
帯...。ここから類推すると前半は、神の潮に守られて漁船が安全に港へ戻ってきますように。
であり、後半は死んだ魚(鮮魚)の霊魂を感謝を込めて彼の地に送る..とでもなりましょうか。

毎度この季節に掲載している、アイヌの熊送りと全く同じ...。彼の地は実在などしておらず、
あるのは人の心の奥底...。その見えないものへの敬意や畏れが現世での邪心に対する抑止力
ではないか...。人はみな邪心があるが故に定期的に浄化...これが神事・祭事だと思います...。