箍...。非常に難しい漢字です。読み方は“タガ”...。タガが外れるなどと言う表現ありますが、
その表現が本日の写真。これは昭和40年代くらいまで銚子港で使用されていた魚を入れる
(木製の)樽...。タガとは木の樽を締めている(抑えている)竹製の輪のこと...。
写真の様子は外れるまでには至っておりませんが、完全に緩んだ状態...。ちょっと力を入れて
押せば、お見事!なくらい一気にバラバラとなります...。タガが緩む...、最近調子に乗っている
んじゃないの(忠告)から、タガが外れる...、ああ完全に終わったね...そういうこと。
現在、魚市場等で魚を入れる樽はプラスチック製に変わっております。丈夫で軽くて安価...。
これを採用しない理由はありません...が、SDGs等々から木製樽は見直されております...。
ただしタガをはめられる職人さんがいない...。私の知る限り地域にはいない...。
もし地域内に職人さんいたら何卒ご容赦下さい。何事も一度技術を手放せば、容易に戻ること
はまずありません。非常に重く、現在使うには実用性に乏しいのですが、大切に保管して参り
ます。いつか箍(タガ)を締められる方とご縁が繋がる気がしておりますので...。