銚子・角巳之・三代目

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花は散る(枯れる)②

2022年07月18日 | 日記・エッセイ・コラム

さて花は“散る”のか、“枯れる”のか...。そんなのどっちだっていいじゃないですか?と思われる
かもしれませんが、私の中では結構大きな問題になっております。若い頃、花は散る...。この
何か潔さを感じる行為に惹かれておりました。桜が満開に咲き誇り一斉に散っていく姿です...。

明日ありと・思う心の仇桜・夜半に嵐の・吹かぬものかは...。明日は何が起こるか分からない。
だから今ですよ...と。確かにそうです。ただこの数年、季節ごとに花を植えて成長を見守って
感じた(気付いた)こと...、咲いたならば、散ることよりもまず枯れるまで...と。

毎年の開花状態を見ると、花が咲く(成就した)のは80%くらい。残りの20%はツボミに
すらならずに腐ってしまったもの。ツボミまでは行けたけれど開花しなかった...等々。案外開花
しないもの多く、そんな中でせっかく咲いたのだから、せめて枯れるまで天寿をと思う次第です。

人も花も生き物であるが故に死は避けることが出来ず、限りあるが故に毎日が尊いこと、年を重
ねる度にじわじわと感じております。そして散ることよりも枯れること...。ちなみに枯れるという
言葉には、勢いを失う代わりに、深み・円熟味を増していくこと...そんな意味もあるようです。