日本シリーズは巨人が3年ぶり22度目のVで幕を閉じた。まぁアンチ巨人の僕が見ても致し方ない結果だろう。選手層が薄い上に田中賢介もいないし、期待した吉川、武田勝で4敗だから完敗といっていいだろう。ただ采配や試合の進め方には不満は残った。とにもかくにもお疲れ様でした。
それにしても今年の巨人は強かったなぁ。優勝の要因はもちろん阿部や内海の活躍が大きいが、杉内、ホールトン、村田、石井の新加入選手がすべて働いたのがやっぱり大きかった。シーズン前、杉内と石井は活躍すると書いたが、ホールトンがここまで勝つとは思わなかった。また村田の打撃はこんなものと思っていたが、彼の守備力を侮っていた。彼の守備で今年は随分投手は助けてもらっただろう。すべてが上手く行った巨人、今年は潔く強さを認めて日本プロ野球の回顧とする。おめでとう、巨人ファンの皆さん! 来年こそは雪辱しましょう、アンチ巨人の皆さん!
では競馬。まずは今日の朝行われた【ブリーダーズCターフ】。日本から参戦したトレイルブレイザー(武豊騎乗、牡5歳・池江泰寿厩舎)は4着に終わった。勝ったのはR・ドミンゲス騎乗のリトルマイクで2着はポイントオブエントリー。勝ちタイムは2分22秒83。大外12番枠からスタートしたトレイルブレイザーは5番手を絶好の手ごたえで追走。4角では外から進出して先頭に並びかけるシーンもあったが、直線で伸びを欠いて4着に敗れた。本当に残念だったが、トレイルブレイザーは力を出し切ったと思う。ただ相手が強かったというだけだ。それでも【凱旋門賞】、【BC】と世界の超一流に混じって日本馬が走らせる池江調教師の挑戦は競馬ファンを楽しませてくれる。心より拍手を贈りたい。尚、勝ったリトルマイクは今年の【アーリントン・ミリオン】の勝ち馬。【JC】にも予備登録している。
日本の競馬を振り返る。まずは東京メイン【アルゼンチン共和国杯】。勝ったのは横山典弘騎乗の2番人気ルルーシュ(藤沢厩舎・牡4)。直線で早めに先頭に立つ横綱相撲で完勝。待望の重賞初勝利を挙げた。勝ちタイムの2分29秒9は、レコード(’05年オペラシチー)に0秒1差の好タイムだった。レースは、ミッキーペトラが大外枠からハナを奪い、ルルーシュは好位。4角でミッキーペトラが失速すると満を持して先頭に立ち、一気に差を広げた。後続の追撃をまったく寄せ付けず、2着ムスカテールに1馬身1/2差の完勝。3着は6番人気のマイネルマークが入り、1番人気で僕が本命に推したギュスターヴクライは直線伸びず6着に終わった。
勝ったルルーシュだが、こんなに強いのかと思うほどのレース。正直参りました。この走りなら【JC】でも十分勝負になるはずで、是非出走して欲しい。2着ムスカテールも力をつけている。これなら重賞でも勝負になるだろう。3着 マイネルマークも力をつけている。もっと長い距離が良さそうで、兄同様中山2500mがいいかも・・・。4着ビートブラックも59㌔背負っての好走。少し復活の光が見えてきた。問題は6着ギュスターヴクライ。直線バランスを崩したが、全く伸びなかった。ひょっとしたら故障!?と思っていたら、やっぱりレース中に右前浅屈腱不全断裂を発症していた。残念。
ルルーシュは、父ゼンノロブロイ、母ダンスーズデトワール(母父Highest Honor)という血統。通算成績は11戦6勝で、重賞初勝利。ゼンノロブロイ産駒はJRA重賞通算8勝目、今年は前述のトレイルブレイザーの【京都記念】以来2勝目となった。藤沢和雄調教師は’97年タイキエルドラド、’00年マチカネキンノホシに次いで【アルゼンチン共和国杯】3勝目、JRA重賞は通算で85勝目(今年2勝目)。鞍上の横山典弘は’90年メジロモントレー、‘91年ヤマニングローバル、’04年レニングラードに次いで【アルゼンチン共和国杯】4勝目、JRA重賞は通算137勝目、今年は4勝目となった。
京都のメインでも強い馬が現れた。【みやこS】、勝ったのは、岩田康誠騎乗の1番人気ローマンレジェンド(栗東・藤原英厩舎)。ゴール寸前で差し切り、6連勝で重賞連勝を飾った。タイムは1分49秒6。道中ローマンレジェンドは中団のインをロスなく追走。直線では前が開かずヒヤリとさせられたが、残り100m付近でスペースに瞬時に反応して、先に抜け出したニホンピアワーズをクビ差、差し切った。さらにクビ差の3着には3歳馬ホッコータルマエが入り、僕が推奨した2番人気のハタノヴァンクールは着外に敗れた。
勝ったローマンレジェンドはまさしく横綱相撲。順調に成長している。「強い」の一言だった。これで自信を持て【JCダート】に進める。 2着ニホンピロアワーズもここにきて本当に力をつけている。3着ホッコータルマエも3歳で最先着しているのだが、力がある。次走は叩き2戦目もっと良くなるだろう。問題の10着ハタノヴァンクールだが、休み明け、初の古馬との手合わせ、57㌔、前の馬に有利な馬場とこの馬には厳しい条件が揃った。ただそれでも走ると思っていたから今日の競馬には不満が残る。次は勝ち馬同様【JCダート】だと思うが、果たしてどれだけ復活するか見ものである。
ローマンレジェンドは、父スペシャルウィーク、母パーソナルレジェンド(母父Awesome Again)という血統。通算成績は11戦8勝で、重賞は【エルムS】に次ぐ2勝目。スペシャルウィーク産駒はJRA重賞32勝目、今年は同馬で制した【エルムS】以来4勝目となった。管理する藤原英昭調教師、鞍上の岩田康誠ともに【みやこS】は初優勝。藤原師は先週の【天皇賞・秋】のエイシンフラッシュに続き2週連続の重賞制覇。通算では29勝目、今年3勝目となった。岩田はJRA重賞通算52勝目、今年は【富士S】のクラレントに続く10勝目となった。
来週は【エリザベス女王杯】を含めて重賞が5レースも用意されている。今日などはメインの予想が散々だったが、他のレースで万馬券3本Getしてプラス収支となった。ということは来週はこの5レース以外で頑張らなくてはならないということか・・・。