人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

ありがとうアンカツさん!

2013-02-01 21:37:44 | Weblog

“アンカツ”の愛称で知られる騎手の安藤勝己が現役引退を発表した。地方から中央への騎手移籍の道を開いたパイオニアで、JRA・GIは【日本ダービー】を含めて歴代3位の22勝、37年間で地方と中央合わせて通算4,464勝を挙げた日本でも屈指の名ジョッキーである。
 ここからは敬意を表して敢えて“アンカツさん”と書かせて頂く。以前、僕は週刊誌の編集をしていた頃、一度だけアンカツさんの特集を組んだことがある。スポーツドキュメントのページで4ページを組んだ。書き手は狩野洋一氏。狩野氏は当時から地方競馬の騎手と太いパイプを持っていらしてお願いしたのだった。そして僕が取材に立ち会ったのが、2000年2月3日大井競馬場。当時まだアンカツさんは笠松の騎手でJRA騎手受験をする前の年だった。この日、大井競馬場では【第3回TCK女王盃】があり、アンカツさんはマジックリボンという馬に騎乗していた。取材はそのレース後に行うため、【TCK女王盃】では普通の競馬ファンとして愉しんだ。勿論、勝負はアンカツ馬券。単勝、複勝、馬連、馬単とアンカツさんからたっぷり買った。結果はヤマノリアルの2着。おぼろげながら収支は少し浮いたような気がする。レース終了後、アンカツさんの着替えを待って一緒にタクシーで移動。そこで競馬の話、奥さんの話などを聞いた。その語り口は騎乗のように柔らかで、魅力いっぱいであった。また勝負師らしからぬ優しい眼差しは今でも覚えている。
 アンカツさんはJRA移籍前、地元笠松競馬所属時代のオグリキャップの主戦騎手を務めたほか、’95年には笠松のライデンリーダーで【4歳牝馬特別】を制した。その後も、笠松(東海)所属馬とともにJRAに頻繁に参戦。’99年【京阪杯】をロサードで制し、JRA所属馬で重賞初優勝。’03年春にJRA移籍を果たすまでに重賞10勝を挙げた。
 ‘03年3月には、「過去5年間に中央競馬で年間20勝以上の成績を2回以上挙げた騎手」という、当時のアンカツさんのために設けられたような新ルール(‘10年から一部変更)を無事にクリア。晴れてJRAへの移籍の夢を叶えると、翌週にはオースミハルカで【チューリップ賞】、タガノマイバッハで【中京記念】をいずれも4番人気で制して、連日の重賞ジャック。移籍から1か月も経たない3月30日にはビリーヴで挑んだ【高松宮記念】を見事に制し、JRA所属騎手として悲願のGI制覇を果たしたほか、その後も、同年【菊花賞】ではザッツザプレンティでクラシック競走初制覇。移籍初年度は、いきなり112勝(3月からの計算)を挙げた。
 続く’04年には、キングカメハメハで【NHKマイルC】、【日本ダービー】を制して「ダービージョッキー」の称号も手にするなどGI4勝、年間127勝を挙げた。それ以降も、特に【桜花賞】は’06年キストゥヘヴンを皮切りに、’07年ダイワスカーレット、’09年ブエナビスタ、’11年マルセリーナで4勝。中でも、【桜花賞】含めて、通算12戦でGI4勝、重賞6勝を挙げて2着4回と連対率100%で競走生活を終えたダイワスカーレットには、デビュー以来全てのレースに騎乗。同世代の牝馬にして最大のライバル・ウオッカとの激しいつば迫り合いを演じて、ファンを魅了した。
 年齢が50歳台に差しかかった近年は、減量苦もあって騎乗数を極力減らす方針を取っており、前述の’11年【桜花賞】のマルセリーナを最後にGI勝利からは遠ざかっていた。それでも、同年の【日本ダービー】、【菊花賞】、【神戸新聞杯】などでウインバリアシオンの手綱を任され、3冠馬オルフェーヴルを相手にいずれも2着にもってきていた。昨年も重賞4勝。ただ11月24日の【京阪杯】(パドトロワ・15着)を最後に騎乗していなかった。
 アンカツさんの功績は、間違いなく高い。自身の技術以上に、のちに続く小牧太、岩田康誠、内田博幸ら、地方所属トップ騎手のJRA移籍へと繋げる「パイオニア」として、歴史的な役割を果たした。尚、 兄・光彰は元騎手(笠松→JRA、現調教助手)。光彰の長男でおいにあたる洋一も騎手(大井所属)で、義理のおい(光彰の娘婿)には太宰啓介騎がいる。そんなアンカツさんの引退は個人的にはとても寂しいが、あっさりとムチを置くところも実にアンカツさんらしい。アンカツさんお疲れ様でした。

 では明日の予想。まずは東京メイン【白嶺S】。ここはアンカツの後を追ってJRAに入ってきたウチパク騎乗の10番ヴィンテージイヤー。東京のダート(2,3,2,1)と得意の舞台。それも中山2開催をパスしての臨戦過程は狙ってみる価値はある。前で競馬できる魅力もあり、ここはウチパクの腕っ節にも期待。相手は3,7番。
 京都メイン【すばるS】は4番サクラシャイニー。前走は期待以上に好走。1400mダートは得意の条件、鞍上は先週重賞勝ちの藤岡佑。その重賞も1400mダートだったことを考えれば人馬共に1400mダートは最高の舞台か!? 相手は11,13番。
 中京メイン【中京スポニチ賞】は4番エクセラントカーヴ。左回り1400mは得意の舞台。小柄な牝馬で使い込むより休み明けのほうが良さそう。鞍上はこちらも先週重賞勝ちの松山。あっさりまである。相手は11,8番。

 明日は今年初めてのゴルフ。天気が心配だが、何とか出来そうな感じ。最近競馬の調子が悪いのでゴルフで余計な馬券を買わない方がいいのかもしれない。京都メイン【すばるS】の11番アドマイヤロイヤルはアンカツがずっと乗っていた馬。単複だけは抑えておこうかな

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