吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

国(政府)のタンス預金

2007年12月07日 | Weblog
 国にヘソクリがあるという。霞ヶ関埋蔵金という人もあるが、タンス預金だ。おおっぴらな”隠し金”は、はるかに想像を越える。

 国は、毎年毎年の歳入と歳出を考え、予算を立てる。歳出計画に不足する金額を、国債を発行して辻褄をあわせる。大きな(予想外の)災害などの復旧に特別な出費が嵩んだり、経済や景気が予想以上に後退したりして税収が減ると、補正予算を組む。だから、素人考えすると、まさか”隠し金”というようなタンス預金が政府にあるなどとは考えても見なかった。予算はいつも、入金(歳入)イコール出金(歳出)で、残高ゼロが常識だと思っていた。

 2007年12月7日の朝日新聞朝刊に要約掲載された「主な特別会計の積立金残高」は、16特別会計合計210兆8000億円。国家の歳出総額544兆円(一般会計80兆円、特別会計460兆円、政府関係機関4兆円)の4割近くにもなる。国債総額約800兆円(地方公債を含む)の4分の1に匹敵する。思わぬ出費や予想外の金利変動に遭遇した場合と称し、公的な”裏金づくり”をしてきたのだ。

 いわゆる「霞ヶ関埋蔵金」は、この約200兆円の10%20兆円あたりのお金を言っている。タンス預金が増えれば増えるほど、お金の流動性が低くなり、経済や景気が後退するのだ。政府というか国家が、景気の足を引っ張っていたのだ。

 政府や財務省は、これら以外の公的な外貨準備(外国為替)資金を100兆円規模で持っていながら、このくらいの特別会計積立金は必要にしてミニマムだと嘯く。国民一人ひとりの血税意識など全くない官僚王国日本なのだ。タンス預金を隠し、情報公開などをいう今時の役人や政治家なのだ。
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