吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

先週(12/1-12/7)で、国家公務員倫理週間は終わりました。

2007年12月10日 | Weblog
 国家公務員が職務上守るべき行動規範や倫理について規定した国家公務員倫理法や倫理規程というもの(ルール取り決め)があるのをご存知だろうか。多くの国民は国家公務員、なかでもキャリアや官僚と呼ばれる方々は”エライ”と思っているので、わざわざそのような法律や規程でルールや規律を定めなくても、常識的な規範や倫理に悖る行為をするような人はいるはずがないと思っている。

 12月1日から7日まで、運動的に決められた国家公務員倫理週間を前に起きた守屋前防衛省事務次官スキャンダル。キャリア国家公務員への国民の信頼を大きく失墜させた。つぎつぎに明るみに出た納入受理年金の着服横領などは、”倫理”外の詐欺横領の罪で裁かれる悪事だが、利害や利権がらみの国家(含、地方)公務員や政治家の倫理の低落は、目に余る。

 官僚や政治家とは誠に不思議な人種で、「自分たちの堕落や倫理はずれのスキャンダル」を正さなければ、国民の信頼を失うという危機に面したりすると、直ちに”自分たち種族を守る”行動にでる。自分たちで自分たちを監視する(偽装)審査会や委員会などをつくるのだ。自分たちの”天下り”場所をつくるのだ。国家公務員倫理審査会がそうだというのではないが。

 ”何かをやっている”ことを広く広報訴求告知するために、運動週間をつくる。この活動のための予算や広報するための予算を組む。交通安全週間や防火/防災週間など数えればキリがない。その手の国家公務員倫理週間なのだ。こういうキャンペーン週間は作らないより作ったほうがいいのかもしれないが、何かズレている役人や政治家だ。キャンペーンの告知パンフレットや標識ディスプレイあるいは広報広告活動などの経費もバカにならない。予算化し、予算(税金)をつかう。

 国民の疑惑や不信を招くような行為を防止するための自分たちを偽装するルールや規程など考えなくてもいい方に、国家公務員や政治家になって欲しいし、そのような倫理はずれが出るような組織や仕組みをそうならないようなそれに変えることを急いでほしい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国(政府)のタンス預金 | トップ | 再配分政策が公平性を高めま... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事