吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

新しい世界と新しい真実に触れるために。

2010年01月24日 | Weblog
 ついこの間まで、自分は結構世の中や物事のことを知っていると思っていた。全然自分が経験したり、見聞したりしていないことでも、書物やテレビなどを通して”知っている”と思っていた。日本や世界の国々のずっと昔の歴史や文化についても、大体のことは知っていると思っていた。

 自分自身の目で見たり、手で触ったりして確かめたわけでもないのに、”知っている”と思っていた。小学校、中学校、高校と大学で習ったことで、そのことが真実だと思って疑わなかった。そのような教科書が、日本の文部科学省や特定の先生方によって書かれたもので、それが”普遍や真実”を表していないかも知れないなどと思っても見なかった。

 日本という国や歴史や文化などの中で”真実”や”正義”と思われてきたことが、中国やアフリカのある国などのような他国からみると”そうでない”ことが多いことに思いを巡らさなかった。1942年生まれの自分が、全く戦後の体制や価値観の中で、戦勝国を代表したアメリカの価値観の中で生きてきた”偏見”に気づかなかった。

 少しいままでの”真実”や”世界”から離れて、少し距離を置いたり見る角度を変えて見たりしてみようと2010年を迎えた。新しい世界(観)や新しい真実を探したり、見たりすることに興味が高まった。何故だかは分からないが、自分やただいまの日本の今までの見方や世界観が少し違っていたのではないかと思い始めたからだ。

 いままで北極を上にしてみていた地球儀を逆さまにして世界を見たいと思った。日本や太平洋を正面にした地図をアフリカやイギリスや大西洋を正面にした地図に変えて世界を見てみたいと思った。いままで”思い込んでいた”真実や常識を少し忘れて、ゼロベースで”答え”を探してみようと思った。反対側から見たり、対岸から見たり、離れて見たり、自分たちと違った環境から見たりして、いままでと違った世界や真実を探して見たいと思う。

 そうでもしないと、この国のただいまの問題は解決しそうもないと思った。世界の中の日本という国のあり様や展望が描けないと思った。本当はこの国のリーダーたちに、いま一番お願いしたいことなのかも知れない。ご自分と全く違った対岸に暮らす人々の環境や暮らしの中に自分をおいて、物事を見、考えてほしいと思うのです。
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