吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

格差をつくり拡大させる主犯は”道路”なのに、”道路”を欲しがる地方の首長?

2008年02月14日 | Weblog
 いま、政治も社会も”格差”が問題。格差を埋めるためと言って道路や特定財源の分配をよこせと大声する地方の首長。大いに本質ズレしている。宮崎の東国原知事を筆頭に、道路の整備しか地方を活性させる処方はないという。頭を冷やして、よーく考えろと言いたい。目先の財務諸表の左右あわせしか見えないのだろうか。

 福田保守本流政権が、”改革”を悪呼ばりする。ついこの間、同じ与党の小泉元総理率いる自民党が、改革を旗印に圧倒的な国民の支持を得たことなどとうにお忘れのようだ。政治的力量も素性も分からぬ小泉チルドレンを83人も当選させてもらいながら、もうチルドレンはいらないと嘯く。郵政改革も三位一体改革も端緒にもついていないのに、反省だいらないという。”いたみ”しか生まないのが改革だと保守本流や守旧派のひとたちが騒ぐ。まるで、政治をもてあそんでいるようだ。

 既設の利権体制や構造や安定した体制を壊す”改革”など考えたくもない。何も変えない、何もしないことが”善”なのだ。だから、30年も”暫定”を延長し、これからまた10年”暫定”を延長するのだ。自分たち官僚や保守本流の”やり方”なのだ。道路特定財源の一般財源化を言った小泉元首相は、一時の思いつきで言ったので、安定を標榜するすでに代替わりした保守本流の福田政権が、”そんなせこいこと”をするわけがないのだ。

 10年で59兆円か60何兆円か知らないが、これを道路整備に使うことこそ、地方の望みだし、地方と中央の格差を埋める処方だという。無駄な道路は作らないから安心して59兆円を道路にのみ使わせろという。必要な道路をつくるのだから人々のお役に立つという。政府がつくる道路は必要な道路だけだという。不必要な道路はあるのですか。どんな道路ですか。必要な道路との違いを説明してほしい。

 実は”道路”ほど中央と地方の格差づくりや格差拡大に寄与するものはないと思っている。「すべての道路はローマ(東京)に通ず」が何を言っているかは、中学生でもわかる。人材や富の源泉知識が、道路や交通網に乗って中央集中し、中央と地方の格差がどんどん拡大することを言っているのだ。道路が、中央の富を地方に分配するように働くことなどないのだ。宮崎の東国原知事にも分かってほしい。

 道路が、地方の富や富の源泉の知識を中央に持って行くという基本的な性格を分かって”道路”をリクエストしてほしい。一時の見せ金や利権に目を奪われないでほしい。そんな道路特定財源やガソリン税25円の国会騒ぎのいまの日本なのだ。
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