吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

『桜田門外ノ変』(ワーナーマイカル板橋)を観賞。

2010年10月17日 | Weblog
2010年10月16日(土)映画『桜田門外ノ変』が全国一斉に公開された。早速近くの板橋ワーナーマイカルに見に行った。本来なら、当時体制のトップでもあった井伊大老の暗殺に及んだ水戸浪士は、さしずめ”テロリスト”なのであろうが、イメージは忠臣蔵の赤穂浪士に近い。

2001年9月11日のアメリカ・貿易センターに突っ込んだ航空機突入爆発事件は、”テロ”の脅威を全世界に知らしめた。以来、同時多発テロや自爆テロおよびイラクやアフガンの国内紛争も含め、”テロ”の抑止や撲滅と安全社会の実現に対する対策がテーマになっている。一方で、半ばテロを称賛するような映画やアニメおよびメッセージがはびこる。

このような時代タイミングでの『桜田門外ノ変』の映画化だ。浪士や暗殺を輩出した地元の感傷や興業者の意図は理解できても、ことの本質は昔の”テロ”なのだ。同期できたり、同情できたり、趣旨賛同できることと暴力や殺傷を容認することとは別問題だ。よく理解されて、映画が多くの人に観賞されることを願う。

忠臣蔵の赤穂浪士や吉良邸討ち入りもそうだが、水戸脱藩浪士の桜田門外の井伊直弼殺害事件も所詮は、主君や家主に対する忠義が、大儀の名を借りて肯定されたものかもしれない。テレビ『坂本竜馬』もそうだが、時代の若者たちが”時代”や国や体制の”変化”を模索するのは、いつの時代でも同じなのかもしれない。

主人公の関鉄之介・大沢たかおあたりを別にすると、キャスティングや展開にやや疑問を感じたりもするが、子役の加藤清史郎君の演技が光った。ありがとうございました。(10/16)
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