現代の私たちは 陽暦(新暦) で 暮らしている。一年12ヵ月を 1月~12月と”数字”で表している。一年1月から五番目の月(5月) を 和風月名「皐月」(さつき)と表している( 陽暦5月の別名) 。陰暦5月の「皐月」は 陽暦より約1ヵ月ほど遅れて、ちょうど”梅雨”の時期になる。
もともと季節的には 皐月(さつき)は ”田植の月”( 早苗月/ さなえづき) が 省略されて「さつき」( 皐月) になったという。陰暦では 4月から6月が”夏”で、5月は 夏の真ん中であるため”仲夏”とも呼ばれる。他に 梅雨時期でもあることから、雨月(うづき)、月不見月(つきみずづき) や稲苗月( いななえづき) などとも云われる。
この時季を代表する花木「サツキ」は 5月皐月(さつき)に 由来する。同時季の花を咲かす「ツツジ」と同じ ツツジ科ツツジ属の花木。両者同科同属の花(低)木で 花の姿形が似ているため、その違いや区別が 質問や話材になったりして人気。
ちなみに 漢字にするとサツキは”皐月”だが、ツツジは ”躑躅”と難しい。ほかに多くの当て字もある。この「躑躅」は”てきちょく”と(音)読みされ、”立ち止まるやためらう”意で、似た感じの「躊躇」と同義だというから、驚く。