シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

北海道ツーリング

2022年07月03日 22時51分57秒 | 車・自転車・バイク
6月19~7月2日

前記事までに書いたけど、北海道バイクツーリングに行ってきました。
かつて学生の時に北海道を自転車で回りました。そのときは3週間ほど走っても北海道の半分も回れず、その広大さに圧倒された。次はバイクだなと思ったのだ。
その後、旅行や釣りで何度も訪れてるが、いずれも車だった。
今回、数十年の時を超えてのバイク旅をやってみた。
ルートも帰りの期日も決めぬまま、気の向くまま、天気の召すまま、一人で北海道の大地を走り回ってきた。

太平洋フェリーで仙台から苫小牧に上陸したところから、この旅は始まった。
日々の出来事を書いたらキリが無いので、兎に角写真と共に行程を忘れぬための記録を記して行きます。




苫小牧上陸後、夕張経由で富良野へ。ラベンダーには少し早かったけど、マリーゴールドが満開でした。同じクロスカブで日本一周中の方とお話しできてプチ感動。





十勝連峰を見ながら走る美瑛の丘陵は北海道を代表する景色。動画もたくさん撮っちゃいました。

留萌から日本海沿いにオロロンラインを北上します。まだ自分の一日分のペースが分からないので、取り敢えずキャンプ場を目当てに先へと走る。



初山別、天塩とひたすら北上。このへんまで来ると最果て感がグッと増して来ます。
サロベツ原野で一旦内陸へ。この辺はイトウ釣りでポイント開拓しまくった馴染みのある場所です。



結局富良野から稚内まで走り切りました。



キャンプ場では、旅慣れた面々と旅談義で意気投合。カルカッタや西表島など共通の話題がバンバン出て来る(笑)
翌朝はみんな出て来て見送ってくれた。古いタイプの旅人たちだ。またどこかで!



日本最北端宗谷岬に到達。ここは二回目だけどバイクで来ると感慨無量。



宗谷丘陵を走り回りました。素晴らしいの一言!



最北端からはオホーツク海沿いに南下します。
猿払川、今日もイトウ釣り師の姿が見えました。



まっすぐな道エサヌカ線。
とにかく車も信号もなく、地平線の彼方目指して何時間もアクセル全開で走れます。



気温12℃。雨が降り寒くてバイクで走るには辛い。
そんな厳しい最果ての地を、一人で延々と走り続けてると人生観が変わります。
”試される大地”ってこういう事か!?

枝幸、紋別、もう止まることを忘れ何時間も全開でぶっ飛ばす。こんなこと本州じゃあり得ないよね。



北海道の地図で見る右上の長ーい弧に沿って網走まで走り切った。
着いたら土砂降り。

翌日は一日雨なので市内観光。
網走監獄を見物。北海道開拓史と重ね合わせ、見応えがありました。





呼人浜キャンプ場はガラガラ。雨の中テント内で滞留。ダウンジャケット羽織ってちょうど良いぐらいだ。
夕方、大ベテランのカブライダーらと焚火を囲んで、旅、山、バイク、自転車談義。本当にこの時期に旅してる人たちは只者じゃないな。





久々の晴天。
満を持して、美幌峠を駆け上る。
ワオ! 屈斜路湖の大絶景!





”霧の摩周湖”も今日はピーカン!



阿寒湖とアイヌコタン





道東を代表する湖を堪能しました。
この日は女満別網走湖畔でキャンプ。近くの温泉に浸かりました。

毎日夕方にはGPVや天気図とにらめっこしながら、翌日のルートを決める日々。明日も晴れる!
もう家を出て何日目なんだろう、曜日も日付も曖昧になって来た、、



今日の好天は知床横断に当てることにした。自転車で来たときはまだ横断道は無かったし、車で来たときは霧&夕闇で何も見えなかったし(笑)





もう最高だね!

羅臼側に降りて、知床半島の道のどん詰まりまで行ってみる。ここもカラフトマス釣りで来たけど、旅人として道の果てる場所にじっと座ってると、沁みるね。



国後島がハッキリ見えた。



どうしても泊まってみたかった知床羅臼温泉野営場。



もちろん熊の湯にも入りました。熱かったー



知床は野生の匂いが強いね。
大好きな道東の大場所を、二日間にわたる大晴天のなか楽しめた。翌日からまた天気が崩れる。。。

天空への道は霧雨にて見通し効かず。まあ、まっすぐな道はここだけじゃなくてアチコチあるから何でここが有名なのかは不明(笑)



初めて訪れる根室、納沙布岬。
ここが北方領土を除けば日本最東端。



これで僕は、日本最南端波照間島、最西端与那国島、最北端宗谷岬、最東端納沙布岬と、東西南北4カ所コンプリートしました!

根室の回転ずしもレベル高い!



根室半島からは太平洋岸に沿って西へ釧路目指す。霧多布岬周辺はその名の通り物凄い霧で、前が全然見えない。
本当に北海道の気象は厳しいね。
厚岸を過ぎ釧路入り。久々の大都市で、この日はビジホ泊まり。ホット人心地ついた。



さて、今回の旅で行ってみたい場所の一つ、大雪山三国峠越えだ。途中100km程ガソリンスタンドが無く、携帯も繋がらない場所が多い内陸奥地となる。

釧路市街地を出ると直ぐに山間に入る。白糠あたりの山中を走ってると、突然後輪がバースト!
ちょうど直線に入り全開で走ってる最中に、いきなり車体が激しくブレ、バイクのコントロールが効かなくなった。
横滑り→カウンターを繰り返しつつ、何とか減速、停車することが出来た。まんまオフロードぶっ飛ばしてる感じ。
正直何が起こったのか分からなかったし、転倒覚悟したよ。



真ん前に牧場の看板があったので、そちらへバイクを押してゆくとオジサンが出て来てくれた。
大丈夫か?転ばないで良かったな。まあ休んでゆけと。
ウチが最後でこの先は人家は全くなく、携帯も圏外だから、ここで良かったなぁと慰めてくれた、、、 マジか!?

旅にトラブルは付き物とは承知してるが、マジ怖かった。
そう、ここは ”試される大地”だ。。。



チューブタイヤなのでパンク修理剤は使えない。保険屋に電話してレッカー手配するしかなさそう。
もしものためにレッカー100km無料が付いてる保険に入っててよかったよ。
4時間待ってレッカーが来てくれた。その間、牧場の親父さんが飲み物くれたり話し相手になってくれた。お陰で心細さは無かった。
本当にありがとうございます。



チューブを揃えてるバイク屋が何所にあるか分からず、アチコチ電話しまくり断られること10件余り。
80km先の帯広のバイク屋が対応可能という事が分かり、帯広までレッカードライブとなった。
”試される大地”に光明が射した瞬間だ!



帯広で操業106年のバイク屋さんです。最初は馬車屋だったんだって。昔から旅人の味方だという。





こんな細いワイヤーの切れ端が刺さってた。



再起動出来たのは午後遅かった。
これから北上して三国越えは止めた方が良いとバイク屋さんは言う。僕的には明日は大雨なので三国越えの後、層雲峡を通って旭川に逃げ込もうと考えてた。
この時間再スタートしても、最後のスタンドが閉まってれば万事休す。途中でガス欠必至です。
今日の三国峠越えは諦め、狩勝峠越えて南富良野に降り、旭川に抜けることにした。
その場対応の連続で気の休まる暇がなかったけど、地元の沢山の人のお世話になって何とか切り抜けることが出来た一日でした。
大雨警報が出てるし、キャンプは止めて旭川のビジホ泊。

翌朝のニュースを見ると、旭川周辺の道路が各地で通行止め。一部の川が氾濫し、孤立してる集落もあるとか。
層雲峡側からの三国峠越えも視野に入れての旭川入りだったが、どうやら無理っぽい。
今回は三国峠は諦めました。

雨雲レーダー見て、走れそうなエリアの目星をつけ、日本海側へ出ようと出発。
各河川は濁流になってる。



だいぶ進んだところで通行止めって。。。 もっと早く言ってよ。
そんな事の繰り返しで今日は全然進めない。

結局幹線道路しか機能してなくて、ツマラナイ道を札幌へ向けて走るしかなかった。
北海道来てからかなり走ったし、時間もあったのでバイクメンテしようと、飛び込みで札幌市内のバイク屋に入ってオイル交換お願いした。
バイク屋のオヤジさんがいい人で、2時間ぐらい話し込んでしまった。
本当に北海道の人は旅人に優しいなぁ。



ホクレンでガソリン補給。
これで道南、道北、道東全色のステッカーコンプリート。



札幌市街地に入りこの日もビジホ。
この旅も2週間目に突入。来週も台風発生で天気悪そうなので、そろそろお終いにしようかと。

最後に道南も少し回ろうかと、定山渓から中山峠越えて、羊蹄山、ニセコと廻る。一瞬雲が切れてニセコ岳の山頂が見えました。ラッキー



ニセコ駅。冬は賑わうんだろうな。



明日のフェリーに乗ろうと思うので、今日はノンビリ走ります。



道北、道東を走って来ると、道南は観光地感が強いものの、広大な農場も広がってたりと、北海道の懐の深さを感じます。
道端で見つけた一面の花。名前は分かりません。



洞爺湖を一周廻って、この旅の最終泊地は仲洞爺キャンプ場とした。
隣接の温泉に浸かってのーんびり。北海道はキャンプ場と温泉がいたる所にあって、旅人天国だ。



夕食後、テント内に寝っ転がって旅の途中の出来事などを順番に思い出してたら、なんか遠くで花火の音が。。。?
テントから顔出してみると、なんとなんと湖の対岸にある洞爺湖温泉で花火が上がってる。
なんて粋な計らいなんでしょう。
遠くで上がる花火を眺めながら、旅のラストナイトをしみじみと味わいました。



最終日は室蘭、地球岬は霧の中。



噴火湾沿いに登別、白老と走り苫小牧に向ける。昼には苫小牧着。
港市場でホッキ貝丼。美味い!





フェリーの時間までまだ数時間あるので、支笏湖までひとっ走り。
だいぶ前に登った樽前山も雲の中だ。



さて、これにて北海道バイクツーリングは完了としましょう。
港近くの温泉に浸かって旅の疲れを取り、夕方の大洗行きフェリーに乗り込んだ。



同年輩のライダーも多いですね。乗船の際は、心の中で吉田拓郎の落陽を大合唱(笑)





7/2 14:00 大洗港着。
暑い! 暑熱順化の出来てない体には堪えました。



20時過ぎに無事帰宅。
ちょうど2週間の北海道ツーリングを無事終えることが出来た。

総走行距離 2913.4km
いやー良く走ったなぁ!

久しぶりに熱い旅をしました。


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