シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

中部・北陸ツーリング(後編)

2024年04月07日 22時55分28秒 | 車・自転車・バイク
三日目

7時、鯖江のビジホを出発。
気温は9℃ 寒い! やっと北国感が出て参りました。
明日中に帰らないと雨にやられるので、今日は石川県方向へ行けるだけ進んでおいて、明日新潟経由か松本経由で帰ろうかなぁとザックリ考えた。

取り敢えず、真っ直ぐ海岸方向へ走り越前海岸へ出る。
日本海じゃ~!
浜松スタートした時点では、このツーリングで日本海を見ることになるとは思ってなかったわ。



ペタペタの凪。昨日までの黄砂は概ね収まったようだが、春霞でホワッとした視界。
海岸線を北上する。素朴な漁村がポツポツとあるだけ。たまーにすれ違う車がいる程度で、のどかで快適な道です。

長く続く越前海岸の最西端、越前岬に到着。
丘を駆け上り越前岬灯台に行ってみる。なかなかの急坂で、バイク停めるの結構怖かった。



さっさか進み、超有名スポット「東尋坊」行っておきましょう。
流石の観光地、海岸に出る手前は全て有料駐車場にガッチリガードされてて、どこかの駐車場に入れないと海に出られない構造。(笑)
駐車場のオッちゃんに聞くと、バイクならタワーの下が安いよって親切に教えてくれた。(200円也)

例の断崖絶壁に行くには、はっちゃけた土産物街を歩いて行く。ほぼ江ノ島です。



着きました。東尋坊!



サスペンスの舞台ですね。
要するに柱状節理の海岸なんで、伊豆の城ヶ崎海岸とビジュアル的に一緒。



階段や通路が磯に張り巡らされてて、観光客がそこら中うろうろしてる。週末とかなら結構な人出でしょう。
この賑わいの中で海に飛び込めるメンタルあるなら、絶対に生きてゆけると思うよ。
逆に、観光客が大勢押し寄せてれば、なかには滑って転ぶ人もいるだろさ…

岩の入り江には観光船の発着所がある。



入り江の中に入り込んだ波で船は大きく上下してるが、転回するスペースは無くそのまま後進で出て行った。暗礁もあるのに、1軸船じゃたいして舵効かんやろ。。。
慣れと操船テクで日々運行してるんだろうが、予期せぬうねりで揉まれたら、普通に衝突や乗り上げ有ってもおかしくないと思うがどうなんだろ。

東尋坊はサラッと流し、さらに海岸伝いに北上。ひなびた漁村風景が続きます。
橋立港のあたりに海鮮処が沢山あったので、そのうちの一軒に適当に入ってみた。地元ライダーに聞いたところ、この辺りなら何処の店に入ってもハズレは無いとのことだった。

刺身定食。美味い!



カレイの唐揚げも絶品!



特別珍しい魚が入ってるわけでは無いが、明らかに東京湾モノより旨味が濃いね。相模湾モノでは到底太刀打ちできない。
魚は日本海側がやっぱ良いね。
お店の方に地震の影響聞いたら、この辺りは殆ど被害は無かったそうです。

雪を戴いた白山を右に見ながら引き続き海岸沿いを北上。いつの間にか石川県に入ってた。
ここまで来たら、千里浜も走りたいよね~

来ました、千里浜なぎさドライブウェイ今浜口!
全長約8kmに亘って、リアル砂浜を走れるのです。
かのSSTRのラストステージです。(SSTR:日の出を太平洋側の好きな所でスタートし、その日の日没までにこの千里浜にゴールするバイクラリー)



千里浜は何十年か前に車では走ったことはあるけど、バイクは初めてです。
スタート前に撮った写真が上の一枚。
スタンドは潜っちゃうので、こんな板を敷くと良い。僕は不整地用に一枚バックのポケットに入れてます。石とか缶を踏み潰したものでもOK。



走り始めると砂はシッカリ締まっており、スタックする感じはありません。
アクセルを急に開けたり、ハンドルを変にこじったりしなければ大丈夫。ひたすら砂浜を一直線に爆走します。
最高だー!

8km先の千里浜なぎさドライブウェイの出口、ここがSSTRのゴールゲートが設置される所ですね。
砂浜の出口を上がった所にレストハウスがあり、僕もゴール気分。
中に「SSTRCAFE」がありました。これはバイカーにはかなり嬉しい感じ。



SSTRの中心人物、風間深志さんのパリダカで使ったバイクが展示されてました。





バイクと日本海を眺めながら、千里浜の余韻を楽しむ。
なんて素敵なCafeなんでしょ。バイク乗りの人にはお勧めスポットです。



ちなみに、この千里浜の夕日は本当に最高らしいです。
それだけを見にまた来よう!

これ以上先は能登半島に入り込んでしまい、震災の復旧が続いています。
遊びのツーリングで入って良いエリアでは無い気がしたので、そのまま能登半島の付け根を横切り氷見へ出ました。
途中の道の路肩が真新しいアスファルトだったりします。おそらく地震で陥没や崩壊の補修でしょう。今は問題なく通行できました。

富山湾に出ると、そこから先は人家や工場が増える。
新湊の越の潟という富山港の先端に進む。

実は実は、僕が23、4歳の頃、大学出て就職もせず西表島とかでフラフラしてたんだけど、そこで知り合ったダイバー達とこの新湊に来て、半年ほど戦時中に設置された水中機雷の探査の仕事をしてました。毎日作業船に乗って、水中に潜って金属探知機で海底の機雷を探すというとんでもなくファンキーな仕事です。(笑)
当時の面影は僅かに見え隠れしたけど、ずいぶん変わってました。







先のことなの何も考えもせず、心配もせず、興味のままに生きてましたなぁ。(今も基本同じような気が若干するが…)

北アルプスが遠くに見えた。
山は変わってなかった。



この日は富山駅のそばのビジホ泊。
夜遅くまで、富山の町歩きを楽しみました。なかなか良い町でした。



四日目

明日から雨なので今日中に帰らないといけません。昨夜のうちに帰路を考えました。
白川郷、高山を訪れ、安房峠を越えて松本に出て、そこから高速で一気に帰るコース。今日は余計なことはせず計画通りに走るつもりだけど、富山からだから結構な距離があります。

7時に富山駅近くのビジホを出発。今日は先が長いので平野部は高速でパス。五箇山で高速を下りR156で飛騨の風情を味わいながら白川郷へ。
広い駐車場にはすでに大型バスが何台も来ています。その全てが外人さん。



歩いて白川郷の合掌造りの家々を巡って行く。歩いている人のはほぼ全てが外国人観光客です。世界遺産の威力は凄いですね。
皆さん結構真剣に写真撮ってました。雪も少しあったりして日本文化的に映えるんですね。



僕もここは来る機会が無く初めてですが、もう少し素朴な佇まいの頃に来たかったな。
古い町並みや文化を観光資源として残そうとすると、どこか不自然になっちゃうのは仕方ないのかな…
外国人には良い所だと思います。



この白川郷の家々は、基本的に今でも住民が住んでるらしい。大きな和田家の住宅が内部が見れるようになってるので入ってみた。
寒そうで手入れが大変そうだが、昔の暮らしはこんな感じだったのでしょう。(豪農家です)



せっかく近くまで来たのだから、世界遺産を訪問できて良かったよ。

白川郷から高山へ抜けるR360は全線冬季通行止め。豪雪地帯の峠越えだから仕方ないね。
ただそこも東海北陸道が並行して走り、飛騨トンネルが一気に峠を貫いている。かつて白川郷は冬は隔絶された場所だったのだけど、時代は進んでいる。

高山は30年ぐらい前に泊まったこともあるんだけど、、、何処だったか全く面影が無い。
取り敢えず美味いそばでも食べようと、それらしい店に入る。
かなり拘った店で、異なったそば粉で造ったそばを三種類食べてみた。こうして食べ較べると確かに違いが分かって面白い。



高山の旧市街なる所へ行ってみる。この一角に古い町並みが残っており、当然の如く外国人観光客でごった返している。
確かに古風な家が連なってるが、軒並み食べ歩きの飲食店であり、ぶっちゃけテーマパークだね。(笑)



ここは早々に引き上げ、一路安房峠を目指す。
飛騨山脈(北アルプス)が実質的に日本列島の東西を分ける感じであり、そこを越える道路は限られる。
高山~松本を繋ぐ安房峠越、日本海沿いを大回りする海岸ルート、木曽に出る野麦峠(冬季通行止め)の3ルートしかない。

峠に近づくにつれ道ばたに雪が増える。平湯まで来ると登山で足繁く通った場所だ。北アルプスの槍ヶ岳がすぐ近くに見える。
何年か前にテント担いで飛騨沢から登ったなぁ。なじみのエリアに戻ってきた感じ。

県境の安房峠(トンネル)を越え、長野県側へちょいと下ると上高地の入り口、釜トンネルの分岐だ。
勿論釜トンは冬季閉鎖中でひっそりしているが、バイクで来ると感慨もひとしおだね。



さすがに寒くて、毎度おなじみの沢渡で温泉に浸かる算段で下ると、なんとなんと沢渡の温泉全て冬季休業中…
上高地も北アルプスも今の時期は人来ないからだ。あー
がっかりしつつ、頑張って下り新島々の竜島温泉に転がり込み、速攻で湯に浸かる。
ほわー、、、この旅も一段落したなって感じた。

たっぷり温まり、あとは勝手知ったる道を松本まで出て、最後の給油を終えそのまま松本ICから中央道に乗る。

そこからはひたすら高速。
セローだと95~100km/hあたりのスピードで巡航するのが丁度いい感じ。追い越しの時だけガバッと開ければOK
毎度ながら高速はツマラナイ。
自由に止まることも曲がることも出来ない。時間の経過と距離が比例する何とも主体性の無い運転作業。
車だとあんまり感じないんだけど、バイクという自由な乗り物に乗っているとその不自由さをとても強く感じる。
高速って冬季閉鎖の峠も通れちゃうし、短時間でパッと移動できちゃうし、時間も読めるし、路面も綺麗で日本中同じ道路構造だし、SAがちゃんとあるし、、と便利一辺倒。予定調和の世界。逆に何があるか分からないワクワク感がないんよ。
てな事をつらつら考えながら、緊張感と忍耐で中央道を走りきり、余計な所で下りること無く、八王子~圏央道と真面目に走りきり、無事藤沢へ帰還しました。

今回はツーリングマップルのRouteってアプリでログを取ってみた。エラー無かったみたいです。
四日間の走行ルートはこんな感じ。



総走行距離 1,350km
岐阜県辺りをくるっと廻ってこようかいなと思ってたのに、なんか随分遠くまで行っちゃったなぁ。まあ自由なバイクだからって事で。
行きと帰りの高速区間は、税金みたいなもんだね。

ともあれ、中部・北陸ツーリング、なかなか内容の濃い四日間でした。

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