監督:ジョエル・シューマカー
出演:ドミニク・パーセル、ヘンリー・カヴィル、マイケル・ファスベンダー、エマ・ブース
<ストーリー>
36年。第三帝国からの要望でリチャード教授を家に泊めたウォルナー家。そして70年後、ある青年が謎の失踪を遂げ…。
<感想>
これはかなりの拾い物でした。
殆どダレ場無し!ってのが良い。
兄弟が因縁ある一軒家に復讐として辿り着いてからは、最後まで突っ走る怒涛の展開になっています。
ナチスが密かに計画していた云々とかの細かい設定はあるけれど、基本はゾンビ・アクション映画。
それも普通のゾンビじゃなく、生き血を飲んで永遠の命を得るという異色っぷり。
大ボスとなるナチスゾンビが、兄弟を含めた人間達が立て篭もる一軒家の前で、何時か訪れるであろうチャンスを狙って仁王立ちしています。
何故に家に入らないのか。
入れないんです。
ドア、窓全ての侵入口にナチスゾンビが入られない血染めのマークが付けれている為。
そこでゾンビが起こした行動というのが、
納屋にいた馬を解き放つって事。
ただ解き放っただけじゃどうしようもないので、片っ端からぶっ殺して、ゾンビ馬として生き返らせるのですねぇ。
このナチスゾンビ野郎、死体を生き返らせる能力を持っていやがるのです。
で、ゾンビ馬がナチスゾンビの代わりに、玄関ドアをぶち破って屋内に侵入。
物凄い勢いで暴れまくります!
ここ、見所。
兄弟がショットガンで馬を撃ちまくるんですが、相手は死馬なので倒れる訳がない。
なので、胴体に風穴が開きまくったゾンビ馬という、見た目グロテスクな化け物の猛攻撃描写がアニマルホラー風で面白くなっています。
その後、一家の主や、監禁されていた男などが奴の手によって一旦殺された後ゾンビ化され、兄弟たちに襲い狂います。
ゾンビ犬も登場しますよ~。
一夜限りの出来事ですが、テンポが良くストーリーが進むので観飽きません。
そして事態の収拾後にある呪われた一家が辿る結末にはホロリとさせられちゃうオマケ付き。
呪いの元凶が倒された事で、一家に降りかかっていた悪夢が解かれるのですが、ちょっと可哀想な事になっちゃってます。
一家の1人娘の女優さんが綺麗な人でした。
なので余計に彼女の末路には悲惨な想いが起こります。
これ、監督が傑作サスペンス『フォーン・ブース』を撮ったジョエル・シューマカーなんですよ。
劇場公開作の『ナンバー23』以来、音沙汰無かったですけど、地味にこんな映画作ってたんやねぇ。
評価:★★★☆
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レンタル開始日:2011-12-21
メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ