DRAG ME TO HELL/09年/米/99分/ホラー・コメディ/劇場公開
監督:サム・ライミ
出演:アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング、ローナ・レイヴァー
<ストーリー>
老婆の恨みで死の呪いをかけられた女性銀行員が悪霊と対決する。
<感想>
お帰りなさいやね。
『スパイダーマン』もいいけれど、やっぱり
『死霊のはらわた』なんですよ、
サム・ライミ監督の代名詞は。
ホラーなのに笑える、あのユーモアに飛んだB級センスが最高なんだよね。
今作もあの頃の原点回帰の如く、怖さの中にも笑いがありで楽しい作品になっています。
婆さんの口から、もう何が何だか訳の分からないものを顔面にぶっかけられていた
アリソン・ローマンの頑張りっぷりには感服しますが、見た目楽しそうに演じている
ローナ・レイヴァーの不気味というよりかはキモさには不思議な愛おしさというか(笑)。
ケーキから飛び出す目ん玉、突拍子もなく突然踊り出す悪魔に乗り移られた助手、物凄い対決になるかと思いきや結局何も解決しなかった儀式。
違和感なくさらりとコメディを取り入れ、重苦しい雰囲気を一気に和ませる辺りは、観る側にも肩の力を抜かせ、張り詰めた緊張感を一度リセットさせてくれる。
そして新たにドキドキ感を生み出し、結局の所、中だるみを感じさせない。
言い方を変えれば、単に怖い映画にしていない事で、今度は何が起こるんだろうというワクワクとした先の楽しみが生まれてくるので集中力が途切れないんだよね。
気色悪い描写は多々あるものの、そこまでやるかと思える部分の方が強いので、自然と笑いも生まれてくるし、それがあって話に暗さが無い分、楽しい気分にもさせてくれる。
だから、誰でも予想できる封筒の中身の件に関しても、捻りが無いオチに関しても、≪それでいいんだよ≫という思いが生まれ、オーソドックス過ぎて逆にニヤけてしまうんじゃないかな。
サム・ライミらしい遊び心溢れる、ストレートな展開に再び出会えて私は嬉しいですよ^^
オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)
評価:
★★★☆
10/04/28DVD鑑賞(新作)
スペル ゴースト・ハウス・ピクチャーズ ギャガ・コミュニケーションズ

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レンタル開始日:2010-04-23