銀幕大帝α

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ブルドーザー少女

2024年08月26日 16時13分59秒 | 韓国ドラマ

THE GIRL ON A BULLDOZER

2022年

韓国

113分

ドラマ

劇場公開(2023/07/17)

監督:
パク・イウン
脚本:
パク・イウン

出演:
キム・ヘユン
パク・ヒョックォン
オ・マンソク
イェソン

<ストーリー>

何かと喧嘩っ早い少女・ヘヨンは、母亡き後、ギャンブル中毒の父の代わりに幼い弟の面倒を見ていた。ある日、父が盗んだ車で事故を起こし…。

―感想―

徐々に少女の怒りが沸点まで達していく様子を、きちんと段階を踏んで丁寧に違和感無く描いているのは見事。

只惜しいのは、被害者側となる少女とその父親に対して余り同情する気持ちが起きないという点。

車で事故になったてのも確かに路上に出てきた若者の方に非があるのだが、父親は車そのものが会長の車を盗んだものだし、更には酒気帯び運転をしているからねえ。

それを考えると全く落ち度がないとは言い難いから、そのまま脳死となって死亡してしまうのは悲しい事だが、まあこれも仕方がないのかもなとは思ってしまう。

少女に関しても、口より先に手が出るタイプなので、悲しみや辛さを誰よりも一番に背負っているとはいえ、どうにも感情移入はし難い。

結局父の死後、幼い弟の存在がありながらも、怒りで行動が突っ走ってしまい題名通りの「ブルドーザー少女」と化す。

自身の家(店)は呆気なく崩壊出来たのに、会長の自室を破壊しに行ったら窓しか壊れなかったてのは、格差社会に向けた皮肉なのかもね。

出所後、地道に働いている中、保険会社から多額の保険金が下りた事を伝える旨の通知を受け取る。

その時の少女の微妙な反応が映画を締め括る上では印象深いものとなっている。

世の中お金だけど、お金よりも大事なものは幾らでもある、からなあ。

因みに少女の左腕にはタトゥーが彫られている。

普段は隠しているが、ここぞという時にはタトゥーを曝け出して相手に詰め寄る姿を見ると、あくまでも自身を奮い立たせる為の少女にとっては気持ち的にも強くさせてくれる一種の「お守り」なのかもしれない。

ブルドーザーとパトカーとのチェイスは今までになかった異色な光景となってます。

これが観れただけでも鑑賞した価値はあったかもね。

評価:★★★

24/08/26DVD鑑賞(準新作)

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レンタル開始日: 2023-12-06

メーカー: アット エンタテインメント

情報<カリコレ2023>

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ベイビー・ブローカー

2023年01月05日 16時15分07秒 | 韓国ドラマ

BROKER

2022年

韓国

130分

ドラマ

劇場公開(2022/06/24)

監督:
是枝裕和
脚本:
是枝裕和
編集:
是枝裕和

出演:
ソン・ガンホ・・・ハ・サンヒョン
カン・ドンウォン・・・ユン・ドンス
ペ・ドゥナ・・・アン・スジン
イ・ジウン・・・ムン・ソヨン
イ・ジュヨン・・・イ刑事

<ストーリー>

古びたクリーニング店を営むも借金に追われるサンヒョンと、赤ちゃんポストがある施設で働く児童養護施設出身のドンス。実は、彼らは赤ん坊をこっそり連れ去るベイビー・ブローカーで…。

赤ちゃんを高く売る。
それだけのはずだった。

―感想―

「私達(刑事)の方が赤ちゃんを売りたかったのかもしれないね」

この台詞が一番、自分的には突き刺さったかなあ。

是枝監督の作品、初鑑賞だなと思ってたけど勘違いしてた。

『空気人形』を前HP時代に観てたわ。

どんな内容だったのか全然思い出せないけど(;^_^A

その『空気人形』の主人公が先に書いた台詞を呟くペ・ドゥナやったね。

今作で再び是枝映画に出演て事で、あくまでも脇に過ぎない役でありながらも存在感をきっちり示す所は流石のベテラン女優。

メインとなるのはソン・ガンホやカン・ドンウォン達で、是枝監督が得意としている「疑似家族」を本作でも上手い具合に組み入れ成立させていました。

只、日本人が監督した韓国映画だからでしょうか、毒気が足りない。

ブラックに近いユーモラスなシーンも、この手の内容なら何処かで出てきそうですが、それすらも無かったような気が。

赤ちゃんを売る為に、あちこち移動する際に使う車の後尾ドアがぶっ壊れているんだけど、警官に「開いてるよ」と止められる位で、俺としてはそれを何かに活かして欲しかったんだよなあ。

大きな笑いとして、でも良いし、シリアスな演出に繋げる形でも良いし。

折角美味しい小道具を用意しているのに、特に活用しないまま終わらせるには勿体ないよなって。

後、話の途中から、もう既に感動の方向へ持って行こうとしているのが見え見えで、結果的に結末はそういった形へと落ち着いたものだから、この辺が日本人監督と韓国人監督の違いなのかなとも思った。

イメージとしてだけど、韓国人の監督だと、えっそうなるの!?と思ってたのと違うエンドが来る、みたいな。

本作はその点、思った通りになったなと、ひっくり返る様なオチを期待しちゃった俺が悪いんだろうけど。

韓国人俳優を起用したが、監督が日本人というだけで、教科書通りというか、感動ドラマを作る上での「マニュアル」にそのまま沿って作られた映画て印象。

韓国映画、とは何処か思えない自分が居る、韓国語を喋る日本映画?(良い例えが頭に浮かばず申し訳ない。)

まあでも作品としての枠組みがしっかりとしており、出演者たちの好演もあり、退屈はしない完成度ではある。

只、感情が強く揺さぶられるものが無かった、これかなあ惜しい所は。

でさ、ソン・ガンホが演じた男サンヒョンは、逃げたって事でええんか?

他の仲間は身寄りがないけど、サンヒョンには一応家族があるから、捕まるわけにはいかねえ!つって雲隠れしたのなら、それこそ性根腐り切った最低野郎て事になるんだが、いいのかそれで(笑)。

良くも悪くも、ソン・ガンホが演じるにはピッタリな役ではありますけどね。

今作の監督美女図鑑

産み落とした子供を赤ちゃんポストに預けるも、その後、お金に眼が眩みブローカー達と一緒に行動をする母親のソヨンを演じたイ・ジウン。

こんな美人な母ちゃんなら、さぞ生まれた子供はイケメンになるだろって思ってたら、その後3歳位になった子は割と予想通り可愛らしかった。

なんだろう、この女優さん誰かに似てるんだよ、誰だ?う~ん・・・分からん!

カン・ドンウォン演じるドンスが、俺がこの子の父親になるよ、と言いたくなるのも当然だよ。

観覧車という密室の中でこんな美人さんと二人っきりになってみ?ぜってえキザな事言いたくなるって。

評価:★★★☆

23/01/05DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2022-12-02

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狼たちの墓標

2022年10月11日 13時30分30秒 | 韓国ドラマ

TOMB OF THE RIVER

2021年

韓国

119分

ドラマ/犯罪/アクション

R15+

劇場公開(2022/05/27)

監督:
ユン・ヨンビン
脚本:
ユン・ヨンビン

出演:
ユ・オソン・・・キルソク
チャン・ヒョク・・・ミンソク

<ストーリー>

平昌オリンピックを目前に控え、さらなる大規模開発に湧く韓国屈指のビーチリゾート地・カンヌンを舞台に、開発利権をめぐる男たちの熾烈な抗争を描く。

欲望が全てを喰らい尽くす

―感想―

「ペンは人の手を汚すが、ナイフは人の手を血に染める」

名言だよなこれ(どこがやねんw)

警察が直接介入してくるけど相変わらず無能なようで(笑)。

「あんた自身は信用するが警察は信用できない」

ほんまそれ。

だったら自分らでケリを付ければええ、となるのは当然で血を血で洗う内部抗争が勃発してく様を描いたヤクザドラマ。

ラスト以外は自らの手は汚さない(罪を債務者に擦り付ける)イ・ミンソクの畜生ぷりがキャラとしては際立ってたなあ。

組織のトップである(温厚な)会長すらも冷徹な顔をしたまま殺してしまう非情さにはムカつくものがあるから、最終的にミンソクがどういう風になるのか、俺的にはぶっ殺されて欲しいという願望と、死ぬ事を前提として、どういう死に様を見せてくれるのかという期待もあって目が離せなかった。

この映画の演出として面白い所はヤクザ同士の殺し合いでありながらも銃が一切出てこないところ。

どいつもこいつもナイフでグサグサなので、バイオレンスとしては一撃で葬るよりも、何度も刺しまくる描写とその「音」に相当なエグさがあって視覚、聴覚共に結構キツイ。

だがその時には無情に、時には怒りに満ちたまま腹部に刃物を突き立て、抉る様にして手を動かす辺りに怖さを感じ、カタルシスを抱かされはしたから、一切飛び道具使わなくても義理人情を失ったヤクザの恐ろしさは伝わるものなんだなあと変に感心しちゃった。

物語自体はまずまずだが、キャラが良い。

いや、それぞれの役者が良い。

特に前述したミンソク演じたチャン・ヒョク。

女が虜になる位のイケメンなのに性格鬼畜って、こういう映画にもってこい、こういう映画だからこそ映える!

評価:★★★☆

22/10/11DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2022-10-05

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ファイティン!

2019年04月03日 16時17分48秒 | 韓国ドラマ
CHAMPION
2018年
韓国
108分
ドラマ/アクション
劇場公開(2018/10/20)




監督:
キム・ヨンワン
脚本:
キム・ヨンワン
出演:
マ・ドンソクマーク
クォン・ユルジンギ
ハン・イェリスジン
チェ・スンフンジュニョン
オク・イェリンジュニ
カン・シニョコンボ
ヤン・ヒョンミンユ・チャンス
イ・ギュホパンチ



<ストーリー>
海外に養子に出され孤独に生きてきた男が、実の妹家族と出会い、1度は諦めたアームレスリングのチャンピオンになるという夢に向かって再び挑む姿を描く。

絆のために
頂点を目指す!


―感想―

周りでウロチョロしている若造なんやねん。
プライドてもんがないのかよ。
金より大事なものがあるだろうが。
その点、マークの生き方は男気があって素敵だわね。

俺達のマ・ドンソクが主演て事で、これは絶対に観なきゃいかんだろと借りてきた。
ジャケ写からして腕相撲を題材にした映画だってのはアホでも分かります。
韓国版『オーバー・ザ・トップ』的な内容かなと思いながら観ていたら台詞でも「オーバー・ザ・トップ」と出てきたので、大分意識して作られたんだなあと。
ただスタローンの作品程の熱さや感動するものは余り無かったかな。
それを補っていた要素が強い家族愛とちょっとした韓国風の笑いだったように感じます。
まあ『オーバー・ザ・トップ』も腕相撲大会を通じながら父子の愛・絆を描いていましたが、こちらの作品は少し捻りがありまして。
若造が「妹なんていたっけ?」と疑問を投げ掛けるのが全て。
だからストーリー概要には嘘の記述があるんだよね。
その部分をマークは受け入れるのかどうなのかが終盤の見所となっているけれど、マークがどのような選択をするかは大体予想は付くかと。
そこは韓国らしからぬオーソドックスな展開でした。
なんか韓国映画なら「そっちへ話が転ぶのか」と予想外なものを期待しちゃうんですけどね。

兎にも角にも作品の中心に立つのがマ・ドンソクでありますから、あのガタイと風貌からして誰も目を合わせない、合わせようとしないビビリ具合が面白い。
しかし、妹と名乗る女性の子供2人が「叔父さん!」とえらい懐いてしまうのは、顔に似合わず性格が滅茶苦茶優しいという設定(悪党にはガン飛ばしまくりですけどw)。
この子供との交流がほのぼのとしていて凄く良い。
更に2人の子供の言動一つ一つが可愛いんですよ。

こういう心温まるシーンは私の表情も緩んでしまいますね、だってマ・ドンソクが子供に対してデレデレなんですから、そこら辺のギャップ差が実に微笑ましく私の目に映る。

本作の成功はマ・ドンソクを起用した事で上手くいったと言っても過言ではないでしょう。
なんてたって、あの腕、上腕二頭筋ですよ!
まるで大木。
アームレスリングチャンピオンという肩書に説得力あり過ぎ。
そして強面ながらもハートは常にピュアといった癖のあるキャラを全力で演じ、鑑賞者に思い切り好感を与える、そんな役どう考えてもマ・ドンソクしか演じられまいて、キャスティングの妙でこの作品は及第点に達しておりますな。

評価:★★★☆
19/04/02DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2019-04-03
メーカー:彩プロ

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タクシー運転手 ~約束は海を越えて~

2018年11月05日 19時52分11秒 | 韓国ドラマ
A TAXI DRIVER
2017年
韓国
137分
ドラマ/サスペンス
劇場公開(2018/04/21)



監督:
チャン・フン
『高地戦』
出演:
ソン・ガンホキム・マンソプ
トーマス・クレッチマンユルゲン・ヒンツペーター(ピーター)
ユ・ヘジンファン・テスル
リュ・ジュンヨルク・ジェシク



<ストーリー>
タクシー運転手のマンソプは、「通行禁止時間までに光州へ行ったら大金を払う」と言う記者の依頼を受け、民主化デモが行われる光州へ向かうが…。

―感想―

ども!韓国という国は嫌いだが、韓国の映画は大好きな管理人ヒロ之です。

普段、日本ガー!!と火病てる癖に、お前ら同胞内で殺しまくっているじゃねえか。
こういう非情な事件の被害者遺族とかが裁判起こせよ。
国一丸となって日本に喧嘩売ってる暇なんてねえだろが、て本編観ながらずっと思ってしまったわ。
それはそれ、これはこれの考えなのかもしれんが。
兎に角何かと日本に対して難癖付けたがる民族である事には間違いない。
劣等感てやつかなww
まあいいや、ほっとけ日本政府も。

さあてこの映画ですが、題名通りにタクシー運転手が大ハッスルしちゃう内容です。
一度乗せた客は最後まで送り届けるのが礼儀、という韓国人にしては珍しく真っ当な考えでドイツの記者を死守しようとする。
軍は真実を外に漏らしたくないので、私服軍人が先頭に立って、カメラを回し続ける記者を執拗に追い掛け回るが、光州の市民は嘘ばかり流し続けるニュースに怒り心頭で、記者に全てを託す事になる。
検問でソウルのナンバープレートを見付けた軍人は何で見逃したんやろかね。
理由はあると思うのだが、ちょっと俺には分からなかった。
軍が容赦ない発砲を繰り返し、市民を皆殺しにしていくシーンは、それらを遠くから傍観するソン・ガンホ達の呆然とした表情等も重なって、相当胸にくるものがある。
が、ここからソン・ガンホの正義が目覚め(遅いわ)、救出作戦を決行していくのだが、なんと終盤は大掛かりなカーチェイスへ。

タクシー運転手同盟舐めんな!と言わんばかりに。

何としてでも真実を世に伝えてくれ、頼んだぞ!!
身を犠牲にしてまでも記者を逃がそうとするその勇気、行動、想い、胸アツである。
正直市民虐殺が始まる終盤までは、そんなに盛り上がる話でもなくぼけえと観てたのだが、最後の流れは良かったなあ。

当たり前だろうけど韓国人にも良心てもんがあるんだよ。
それを何故、日本に、日本人に向けない?
隣国なんだしよ、仲良くしようぜ。
お互いに反日、反韓してても得にはならんだろ、取り合えずそっちが先に考えを改める事やな、握手を求めてきたら日本人はちゃんと答えるからよ。

評価:★★★☆
18/11/04DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2018-11-02
メーカー:ハピネット

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