銀幕大帝α

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ザリガニの鳴くところ

2023年06月12日 17時45分39秒 | 洋画ドラマ

WHERE THE CRAWDADS SING

2022年

アメリカ

125分

ドラマ/ミステリー/文芸

劇場公開(2022/11/18 )

監督:
オリヴィア・ニューマン
製作:
リース・ウィザースプーン

原作:
ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』

出演:
デイジー・エドガー=ジョーンズ・・・カイア
テイラー・ジョン・スミス・・・テイト
ハリス・ディキンソン・・・チェイス

デヴィッド・ストラザーン・・・トム

<ストーリー>

1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、将来を期待されていた青年の変死体が発見された。「ザリガニが鳴く」と言われる湿地帯で育った無垢な少女・カイアは、殺人の容疑を掛けられ…。

湿地帯で発見された青年の変死体。
容疑者は、“そこ”に暮らす少女。

真相は、初恋の中に沈む――

―感想―

この前観た『ワイルド・ロード』もそうだったが、今アメリカではクズ親父がトレンドなのか?(んなあことはない)。

暴力で支配しようとする夫(父親)に嫌気がさして、妻も子供も次々と家出していくのだが、おい誰か末っ子のカイアも連れて行ってあげろよ。

生きていくのに一番ひ弱な末っ子だけが取り残されるのは流石に可哀想過ぎる。

挙句、クズ親父まで行方をくらませちゃうし。

湿地の家で一人ぼっちとなった幼きカイア。

しかし彼女なりに必死となって生活し、立派な成人女性へと成長するのだから、人の生きる力てのは思ってるよりも凄いのかもしれない。

大人となったカイアは、初めての恋をし、フラれ、新しい恋をし、又フラれ。

やっぱ男ちゅう生き物は信用出来ねえ!!!!

しかも2番目の男は向こうから裏切っといてクズ親父と同じく暴力で私を・・・もう堪忍袋の緒が切れた!

第一級殺人容疑で捕まったカイアの裁判の様子、それまでに起きたカイア自身の生い立ち、これらを事細かく交互に見せるだけなのだが、やけに引き込まれる内容。

殺人を犯したという描写は一切存在しない。

なので、カイアは本当に殺人犯なのか、それとも事故死だったのかも明白にされないものの、どういった判決が下されるのかに興味は尽きず、そこを一番知りたくて展開をじっくり見守る事が出来たのかもしれないなあ。

結果的に不幸続きだったカイアにとっては、ようやく幸福というものを多く手に入れるが、ラストは気持ち的に相当モヤッとする。

実はカイアって無罪を勝ち取ったけど本当は・・・と思うのだけれど、前述した様に「その」描写が無いだけに絶対間違いないという決断には至らないのよ、だからモヤモヤだけが残るのだわ。

けど、カイアが一切湿地の家を離れなかったのは、何時か愛した母が迎えに来てくれるかもしれない、そんな淡い希望を常に抱いていたのが理由だとすると、その夢も叶った事にはなるから、しんみりとした気持ちにもなる。

いやはや、ここまで複雑な余韻に浸れる作品だったとは。

はっきりと言えるのは「女性に手を上げる男はクソである」そういう考えを持つ俺からしたら殺されたのか事故死したのかはどうでもよく、邪魔者が排除された事で何の非もないカイアに安らぎが訪れたという事実が嬉しくもあり、救いでもあったよな~。

で、ザリガニの鳴き声ってどんなの??聞いた事ある人おるの?

今作の可愛い子役図鑑

仮にもし俺が近くに住んでいたら、何が何でも守ってあげたい、その可愛さ。

評価:★★★☆

23/06/12DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-06-07

メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

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デス・ストーム

2023年05月20日 19時47分04秒 | 洋画ドラマ

13 MINUTES

2021年

カナダ/アメリカ

108分

ドラマ/パニック/サスペンス

劇場未公開

監督:
リンジー・ゴスリング
製作:
リンジー・ゴスリング
脚本:
リンジー・ゴスリング

出演:
トレイス・アドキンス
ゾーラ・バーチ
ピーター・ファシネリ
アン・ヘッシュ
エイミー・スマート
パス・ベガ
ソフィア・ヴァジリーヴァ
ローラ・スペンサー
ウィル・ペルツ
ヤンシー・アリアス
シェイリー・マンスフィールド
ダヴィ・サントス

<ストーリー>

アメリカの田舎町・ミニンワ付近で前代未聞の超大型竜巻が発生。様々な悩みを抱える住民たちは、互いの違いを理解し、協力してシェルターを目指そうとするが…。

―感想―

人間ドラマに重要性を置いた作品でしたね。

巨大な竜巻が田舎町を襲うパニック描写は勿論ありますけれど、それまでの人と人との関係性、それ以降でのそれぞれの家族の行く末を克明に描いていたと言っても良いでしょう。

にしても「僕ゲイなんだ」と告白したら、その難しい問題に対して一緒に向き合おうともせず、ばっさり「あんたはもう息子じゃない!」と切り捨ててしまう両親、なんなん?

あれは流石に可哀想だと思うわ、彼は彼なりに苦しんでいた、という描写があっただけにね。

逆に予期せぬ妊娠が発覚した娘に優しく「あなたがしたいようにしなさい」と意見を伝える母親を演じたゾーラ・バーチが対照的に素敵だった。

妊娠させた男がクズ過ぎたけど(一人だけバスタブの中に隠れる卑劣野郎)、最後はほったらかしにして去って行くのが気持ちいい。

パニック描写の多さを期待しちゃうとダメでしょうね。

あくまでも竜巻の脅威を境目にして、それぞれの家族、カップルはどういった選択を取るのか、その人間ドラマを視聴者も優しく見守る事で、本作の内容を強く堪能出来るかと思います。

評価:★★★

23/05/20DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-05-03

メーカー: クロックワークス

 

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PIG/ピッグ

2023年03月01日 16時43分41秒 | 洋画ドラマ

PIG

2020年

アメリカ

92分

ドラマ/ミステリー

劇場公開(2022/10/07)

監督:
マイケル・サルノスキ

製作:

ニコラス・ケイジ

製作総指揮:
マイケル・サルノスキ

原案:
マイケル・サルノスキ
脚本:
マイケル・サルノスキ

出演:
ニコラス・ケイジ・・・ロブ
アレックス・ウルフ・・・アミール
アダム・アーキン・・・アミールの父
カサンドラ・ヴァイオレット・・・ローリー

<ストーリー>

山奥でトリュフ狩りを生業とするロブは、ある日、大切な豚を何者かに盗まれる。豚を取り戻すためにポートランドの街まで下りたロブは、自身の壮絶な過去と向き合うことになる。

俺のブタを返せ。

―感想―

息子の成功を妬んだ犯行かよ、最低だなあの糞親父。

常日頃から自分の事しか考えてねえんだろな、だから母親が自殺図ったりするんだよ。

けどあの親父なのに、あの息子でしょ?

完全に性格が対なるもので、よくまあグレずに好青年へと成長したものだなと。

やっぱ対等に扱われなかった母親の姿を見て、ぜってえ親父みたいな人間にはならねえぞ、と思っての自分なりに正しい道を進んだ結果が、そういう人物を作り出したんだろうねえ。

 

伊達に俺はオスカー俳優の栄光を片時も忘れずに映画の仕事してる訳じゃねえぞ、て事でニコラスケイジの寡黙な演技が内容にピタッとハマって見事に魅せる。

今作では製作にも関わっているだけの事はあり、尋常じゃない程の秘めた演技力が物語を時には熱く、時には優しく左右に動かし、そして鑑賞者の心をも大きく突き動かしていく。

とある一言により、それまで強く抱いていた期待が一瞬で打ち砕かれ感情が悲痛で破裂した事で、膝から一気に崩れ落ちていく演技は素晴らしかったなあ。

こう言っちゃ何だが、本作の直近に出演した作品は妥協で参加した感じはあり、何処か変な役、監督に言われるがままに演じた適当な役が多かったが、製作も兼任している本作は相当の力の入れ様だったのだろう、真の「ニコラスケイジ」を観た気がしました。

内容としては、ちょっとしたロードムービー的なもので、盗られた豚を探す過程の中で、ニコラスケイジ演じる主人公が、過去ではどういった人生を歩んでいたのかを紐解いていく形。

今までの様に派手なドンパチとかそういったアクションは無いけれど、演技派ニコラスケイジを改めて観てみたい方には持って来いの作品。

しんみりとした余韻を残すラストシークエンスも凄く良かった。

因みに、「愛してた」豚ちゃんが超可愛いんです。

ぶーぶー🐷

評価:★★★☆

23/02/28DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-02-22

メーカー: カルチュア・パブリッシャーズ

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情報(カリコレ2022)

 

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クライ・マッチョ

2022年05月17日 16時10分28秒 | 洋画ドラマ

CRY MACHO

2021年

アメリカ

104分

ドラマ

劇場公開(2022/01/14)

監督:
クリント・イーストウッド

『リチャード・ジュエル』
製作:
クリント・イーストウッド

出演
クリント・イーストウッド・・・マイク
エドゥアルド・ミネット・・・ラフォ
ナタリア・トラヴェン・・・マルタ

<ストーリー>

かつてロデオ界のスターだったが今や落ちぶれた老人・マイクと、母親に愛想を尽かし路上で暮らす少年・ラフォ。誘拐から始まったふたりの出会いが、それぞれの人生を大きく変えていく。

誘拐した男と、さらわれた少年。
逃亡の果てに二人が見つけた“生きる”道とは―。

―感想―

大して面白い事やっている訳ではないのに、イーストウッド映画て何でか物語に引き込まれる魅力はあるよなあ。

本作を例えるとするならば、そうだな、ヒャッハー!が無い怒りのデスロードて感じかも(笑)。

アメリカから国境超えてメキシコに入り、依頼人から請け負った少年を探し出して、その少年と共に又国境へと引き返すだけの話。

その道中で障壁が起きた為、数週間足止めという形でメキシコの町中で寝泊まりする内に、色んな現地民と交流を深めていく、これ本当に殆ど殺伐した描写がない心温まるヒューマンドラマ。

サスペンス要素も何もない普通のドラマ。

なのに、ここまで魅せられたのはイーストウッド演じるマイクという老人の一人間に強い優しさと、相手によっては真っ向から悪態をつく姿、決してブレないその堂々たる生き方に俺自身も好感を抱いて、要所要所でのちょっとした出来事にも可笑しさに通じる感情を持って観て居られたからだと思う。

結末にも関係するマルタとその姪達との一時が微笑ましく(聾唖の幼女含め姪全員が可愛いのよ)、身寄りのないマイクにとってはこの家族は居心地が良いだろうなと、マイク自身どう決断するのか、その予想がしっかり当たって妙にホッコリした。

只、言葉の壁てものをどうしたのか気にはなったが。

どれだけ歳を取ろうとも彼から見たら遥かに若い女性からモテモテ、羨ましい限りです。

(少年の母親から突然ベッドに誘われてきょどるマイク。もう種もないかもしれないし体力もそうはない爺さんに無茶言っちゃいかんてw

逆にこんな老いぼれ爺さんでもOKだなんて、お前なら婆さん抱けるか?て聞かれたら絶対NO!だから、セックス狂てすげえわ。)

評価:★★★☆

22/05/17DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2022-05-11

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BLISS ブリス

2021年12月10日 14時56分03秒 | 洋画ドラマ
BLISS
2019年
アメリカ
80分
ドラマ
R15+
劇場公開(2021/03/12)



監督:
ジョー・ベゴス
『VETERAN ヴェテラン』
脚本:
ジョー・ベゴス
出演:
ドーラ・マディソン
トゥルー・コリンズ
リース・ウェイクフィールド
ジェレミー・ガードナー
グレアム・スキッパー




<ストーリー>
画家のデジーはスランプに陥り、クライアントからの援助も打ち切られてしまう。家賃も払えなくなった彼女は、現実逃避から売人が勧めるドラッグ“ブリス”に手を出し…。

―感想―

はっきり言う。
かなり観る人を選ぶ映画。

ドラッグが直球に絡んでくると訳分からない内容になっちゃう。
現実と幻覚の境界線が曖昧なのもあり、兎に角とんでもねえ描写が延々と続きます。
しかも監督がジョー・ベゴスだから、生半可な気持ちで鑑賞すると痛い目に遭うよ、特に中盤以降のゴア映像半端ないので。

後、初めにテロップで注意書きがある通りで、画面に極度の加工演出を施しているから、強烈なチカチカに酔うか目が疲れるかも。
俺は疲れた。

80分しかないのに、体感1時間半以上の長さを感じさせられたわ。
まあゴア部分は嫌いじゃないけど、身勝手で自己中な主人公に全く興味惹かれないのも含め、観終えるのがしんどいという意味では苦痛だった。

評価:★★☆
21/12/10DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2021-12-03
メーカー:アムモ98

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