11年/日本/各話25分/学園ドラマ/TV
監督:佐藤太、豊島圭介
企画:秋元康
原作:秋元康
主題歌 :青春と気づかないまま(最終話のみ「ヤンキーソウル」)
オープニングテーマ:ヤンキーソウル
出演:AKB48
<ストーリー>
“ラッパッパ”の部長・大島優子からマジ女の将来を託された前田敦子。“ラッパッパ”のメンバー卒業から数ヵ月後、マジ女は新体制となるが…。
<感想>
1に引き続き熱くレヴューしています。
AKB48、SKE48ファン推奨。
興味Nothingの方はさらっとスルーでお願い。
まずは人物紹介から。
【馬路須加女学園】
最強武闘派集団ラッパッパ(吹奏楽部)
前田敦子(AKB48チームA)
新副部長。
但し殆ど部室には姿を見せず、街に繰り出してはチンピラ、ヤクザ相手に仕置き人紛いな喧嘩を吹っ掛けている。
これは自分より強い相手を見付ける為で、今自分は何をするべきかを模索している。
喧嘩の後には、瓶に詰められた桜の花びらを一枚食べ感慨に耽る。
無差別連続暴行犯として警察から追われる身となっており、最終回ではシブヤと和解後、自ら進んで出頭し、物語の幕を閉じた。
仲間に別れを告げた後、センターとネズミにマジ女の「テッペン」を託している。
萌えポイント
出番こそ少ないものの、圧倒的な存在感を見せつけてくれる。
半端無い喧嘩の強さが魅力的であり、戦い後の笑顔が消えた切ない表情にも魅力を感じさせる。
おたべ - 横山由依(AKB48チームK)
新部長。
過去に前田と戦った事がある。
その強さを見込んで前田が京都から呼び寄せた。
1の前田と似た所があり、喧嘩は滅法強いが、自らは進んで喧嘩を仕掛けない平和的主義な所がある。
部員からの信頼も高く、統率力もあり、また頭も良い。
得意技は足蹴りで、その中でも踵落としに自信を持っている。
萌えポイント
京都出身なので、セリフは京都弁。
私は方言少女に弱いので、ゆいはんの柔らかい京言葉にはメロメロになってしまった。
正直な所、2に出てくるキャラの中では断トツの癒し系キャラだと思う。
京都弁最高!
ゆいはん最高!!
鬼塚だるま - なちゅ(SDN48)
殆ど出番なし。
学校には姿を見せず、自己啓発セミナーに通い精神を鍛え直している。
最終決戦時に仲間全員の手羽先を袋に詰めて登場するが見せ場無し。
新・ラッパッパ(前田)四天王
学ラン(洋ラン) - 宮澤佐江(AKB48チームK)
1とは変わり短ランから洋ランへと衣装替え。
髪型もリーゼントになっている。
男前な風貌から女生徒に絶大な人気あり。
追っ掛けも多数存在する。
シブヤの命令でダンスがゲキカラに持ってきた挑戦状を、本人に渡さず自らヤバ女へと戦いに挑みに行く。
しかし山椒姉妹二枚刃には辛うじて勝利したものの、裸足の会のメンバーに袋叩きにされて入院する派目に。
尺 - 峯岸みなみ(AKB48チームK)
元生徒会長。
1での出番の少なさを反省し、2では出番を増やす事に躍起になる。
赤い特攻服に身を包み、ヤンキーデヴュー。
実力は無いかと思われたが、けしかけてきたチームアンダーを難なく蹴散らし、又、ヤバ女のジャンケンとのタイマンでは引き分けた程の実績を残す。
口癖は「いくない!」である。
後に弟子入りしてきたチームアンダーも真似して口にしている。
名前の通りに尺の長さを取得。
たまに「噂の尺」と名乗る事もある。
ゲキカラ(甘口) - 松井玲奈(SKE48チームS)
悲しくも留年。
再び新四天王の一人として躍進。
今度こそ卒業を!と亡き優子に誓い、甘口へと名前を変えるが、怒りから覚醒した時には狂気の女ゲキカラへと変貌する。
その強さは、身代わりで袋叩きにされた学ランを助けに行った際、まゆげとカムバックを軽く倒してしまった時に確認出来る。
病院内でミソの凶行により重傷を負い、生死の境をさ迷うも、夢の中で天国の優子と出会い「お前は帰れ!」と言われ、一命を取り留める。
最終決戦では病院から抜け出し、点滴を受けながら参戦するタフさを見せてくれる。
前田が残したセリフによると残念ながら今年も卒業出来なかった模様。
萌えポイント
2では入院生活のシーンが多いのだが、これがゲキカラ?と目を疑ってしまう程の、口調も表情も可愛らしい少女を好演している。
亡き優子に「会いたかった!」と抱きつくシーンは本来のれなぴょんそのもので本当にキュートだった。
狂った演技も良いが、可愛らしい演技も素敵。
歌舞伎シスターズ(能・狂言シスターズ)
大歌舞伎(姉) - 河西智美(AKB48チームB)
般若の面を着用。
1同様得意技は掌底。
マジ女を裏切ったシブヤにタイマン勝負を挑むも敗北。
小歌舞伎(妹) - 倉持明日香(AKB48チームA)
小面を着用。
1同様解説係。
1では得意技は披露しなかったが、実はコブラツイストや逆エビ固めなどのプロレス技を得意とする。
ヤバクネ軍団に対して最初は善戦していたが、袋叩きに遭い敗北する。
チームホルモン
ラッパッパの部室の入口を守っている。
相変わらず喧嘩が弱く、センターやヤバクネ軍団にあっさりと負けている。
弟分となるチームフォンデュと交流があり、たまに会食を行っている。
ヲタ - 指原莉乃(AKB48チームA)
チームのリーダー。
最終決戦では旗振りと言う大役を任されている。
萌えポイント
「シブヤさんてIT企業に勤めているらしいぜ」
「ITってマイケルジャクソンの?」
「そりゃイットだろ!!」
さしこ~可愛過ぎる。
ナイスつっこみ。
その後の「ん?」てな顔がまた可愛過ぎてたまらんっ!
バンジー - 仁藤萌乃(AKB48チームK)
サブリーダー。
『大草原の小さな家』に熱中し過ぎて度々集まりに遅刻している。
裸足の会の最初の被害者。
重度の傷を負いながらも教室に辿り着き、仲間にヤバ女の休戦協定破棄を伝えた。
ウナギ - 北原里英(AKB48チームB)
特攻隊長
アキチャ - 高城亜樹(AKB48チームA)
会計監査
ムクチ - 小森美果(AKB48チームB)
2より台詞が増え、自らも「おしゃべり」と改名するも、とことん皆から無視されている。
余りにも喋るので「無口でいろよ!」とつっ込まれた時もあった。
萌えポイント
台詞を発しても誰にも相手されず、思わずぷくっと頬を膨らませた時は滅茶苦茶可愛かった。
「おしゃべり」なこもりんよりも「ムクチ」なこもりんの方が百倍好き。
新部長紹介時に最初に出てきたのがムクチ。
前田に「んな訳ねぇだろ!」と言われ、その場に居た全員がずっこける吉本新喜劇みたいなコントもあった。
つの字連合
前田やラッパッパに不満を持つ2年生のメンバーだけで集められた、センターとネズミを中心に結成された組織。
倒された者は体がつの字型になる。
マジ女のテッペンを狙っている。
ネズミ - 渡辺麻友(AKB48チームB)
2では主役の1人として昇格した。
自分から戦いをせず、常に単独で行動し、敵味方問わず裏から操る頭脳派的策略家。
人を利用する事はあっても人を信用する事は無い。
そのため、マブダチとして慕ってくるセンターさえも平気で裏切る。
この性格は、複雑な家庭環境で育った上での孤独感からきていると思われる。
シブヤや捨照護路高校の仲俣と情報屋として繋がっており、マジ女とヤバ女の潰し合いに拍車をかける為に暗躍する。
手段を選ばず平気で裏切る行為が噂となって広まり、遂には自身が仲俣などに裏切られる結果にも繋がってしまった。
何度裏切り利用しても自分から離れようとしないセンターに苛立ち、体育館で殴り合いになるが、センターの想いがネズミの心にも通じ、本物の「マブダチ」になる。
最終決戦後には前田からマジ女の「テッペン」を託された。
パーカーを常に着用し、クラシック音楽を好んで聴いている。
何か悪知恵が働いた時は、ケンケンパッのステップを踏む。
1同様、他生徒に対しては「あっし」もしくは「~っすよね」と敬語だが、センターに対してはタメ口で一人称は「私」である。
萌えポイント
上から目線で人を見下した態度を取り、決して仲間を持とうとはしない孤独で影のあるネズミという難役を、まゆゆは実に上手く演じ切ったと言える。
センターの想いを受け入れ抱き合った際に流した一滴の涙に私も感動した。
2での女優賞は間違いなくまゆゆだろう。
ファン離れも懸念視される嫌な感じの女生徒役を見事に演じたまゆゆに拍手!
センター - 松井珠理奈(SKE48チームS)
出番が少なかった1とは変わり主役の一人に抜擢。
幼少期に父親から家庭内暴力を受けていた過去があり、その為彼女も孤独を抱えている。
その為、同じ境遇を持つネズミに惹かれていったと思われる。
カリスマ的な人望があり、彼女を慕って「つの字連合」に加入してきた生徒も少なくない。
一匹狼な感じで、対戦はタイマン勝負を好む。
2年生の中では最強で、チョウコクを難なく倒し、ゲキカラに対しても臆することなく余裕な態度を見せる程。
ただ、性格がまっすぐ過ぎる故に、ネズミに利用される事もしばしばある。
それでも「お前が好きだ!」とネズミに何度も想いを打ち明け、最終的には彼女を改心させて「マブダチ」となった。
実力がある為、おたべから幾度となくラッパッパ側に付く様に打診されるが、ネズミを裏切る事が出来ず苦悩する。
最終決戦後、前田からネズミと共に「テッペン」を託された。
カーディガンを着用。
好物は卵焼き。
腹部には刃物で刺された際の傷跡がある。
ヘルマン・ヘッセの詩を好んでいる。
萌えポイント
おたべとの部室内においての足蹴りによる立ち回りは格好良い。
ほぼ互角と思える強さをこの場面で知らしめてくれる。
手玉に取られ駒として扱われようとも、何度裏切られようとも、全てを知っておきながら一途にネズミを愛する姿が可愛らしい。
チームアンダー(元ラッパッパ部員)
ラッパッパの入れ替えにより居場所をなくしている。
尺に喧嘩を売ったものの呆気無く全滅。
その後「尺姉」と慕い、舎弟入りを志願。
ネズミの部屋を乗っ取り、尺のパネルを飾り「アンダー部屋ー」と寒い下ネタギャグをぶちかますも、センターに倒され撤退した。
アニメ - 仲谷明香(AKB48チームA)
ジャンボ - 田名部生来(AKB48チームK)
ライス - 米沢瑠美(AKB48チームK)
昭和 - 片山陽加(AKB48チームA)
チームフォンデュ
センターと同じクラスに在籍。
チームホルモンをリスペクトしており教室内でチーズフォンデュを食べている。
その時に使う具材の中には奇妙なものも存在する。
喧嘩の経験は本人たち曰く殆ど無い。
但し、フォーメーション「オクトパシー」「人間ミサイル」などの攻撃スタイルを持っているがその威力は何処まで通用するのか定かではない。
どっち - 島田晴香(AKB48チーム4)
キャプテン
ツリ - 山内鈴蘭(AKB48チーム4)
副キャプテン
寒ブリ - 島崎遥香(AKB48チーム4)
参謀。
ヤバ女に追い詰められたネズミとセンターをでまかせ叫んで救った事がある。
年増 - 大場美奈(AKB48チーム4)
出納係。
レモン - 市川美織(AKB48チーム4)
鉄砲玉。
フレッシュなレモンちゃんならぬ、フレッシュなヤンキーを目指しているらしい。
卒業生
大島優子(AKB48チームK)
故人。
元ラッパッパ部長。
ゲキカラが生死の境をさ迷っていた際、夢の中に現れ、現世に帰る様に即す。
本人はあの世でテッペンを取る事に生き甲斐を抱いているらしい。
サド - 篠田麻里子(AKB48チームA)
元ラッパッパ副部長。
卒業後は看護師を目指している。
最終決戦には救急車で乗り込み、ヤバ女側に動揺を与える。
ブラック - 柏木由紀(AKB48チームB)
元ラッパッパ四天王。
一児(男の子)の母だが、子供の父親のことを聞くことはタブー。
子供を背中に背負いながらスーパーでレジ打ちをしている。
トリゴヤ - 小嶋陽菜(AKB48チームA)
元ラッパッパ四天王。
人気者の風俗嬢になっており風俗界の「テッペン」を目指している。
覚醒せずとも「見えた!」と言ってサイコメトリーを使用する事が出来るようになっている。
チョウコク - 秋元才加(AKB48チームK)
母親の入院費を稼ぐためにキックボクサーとして試合に出ている。
ネズミの策略により(手術代として200万円振り込まれる)おたべと戦う予定だったが、手違いからセンターとタイマンを張ることになる。
しかし善戦虚しく最後にはブレーンバスターを受け敗北した。
後に200万円は返済している。
【矢場久根女子商業高校】
裸足の会(ハブ)
シブヤ - 板野友美(AKB48チームK)
元ラッパッパ四天王。
一時期は親のコネでIT企業に就職するも、上司の態度が気に入らないと額に自表(正確には辞表)の文字を書き殴って退職。
前田に復讐する為だけに、ヤバ女に再入学して新総長となった。
仁義は重んじており、自分が圧倒的有利になっても、相手が不利だと分かると、無意味な交戦は退ける。
警察に捕まりそうになった前田をヤバ女の制服を貸して逃がした事もある。
最終決戦では現場に姿を見せた前田とのタイマン勝負を望んだが、力では絶対勝てないと悟り、結局拳を交えず戦いは終結した。
ジャンケン - 内田眞由美(AKB48チームK)
ジャンケンが滅法強い。
尺とタイマン勝負して引き分けに持ち込んだ実績がある。
チハル - 佐藤亜美菜 (AKB48のチームB)
サナエ - 佐藤由加理(SDN48)
ダンス - 矢神久美(SKE48チームS)
シブヤに忠誠心を誓ってはいるが、何か言葉を発する度に裏パンチを食らって鼻血を出している。
その際には決まって「ごっつぁんです」と優越に浸っている。
カムバック - 菊地あやか(AKB48チームK)
まゆげ - 前田亜美(AKB48チームA)
3色 - 佐藤すみれ(AKB48チームB)
まりやぎ - 永尾まりや(AKB48チーム4)
チサト - 中田ちさと(AKB48チームA)
マリヤ - 鈴木まりや(AKB48チームB)
リナ - 近野莉菜(AKB48チームB)
山椒姉妹 二枚刃
みゃお - 宮崎美穂(AKB48チームB)
らぶたん - 多田愛佳(AKB48チームA)
ミソ - 木本花音(SKE48チームE)
入院している学ランを見舞いに来たゲキカラを独断で刺して重傷を負わした1年生。
凶器を用いた事に怒ったシブヤに対し「これがヤバクネのやり方だ!」と不敵な笑みを浮かべて言い放った。
その後警察に出頭している。
【捨照護路(ステゴロ)高校】
仲俣 - 仲俣汐里(AKB48チーム4)
シブヤ、ネズミと裏で繋がっている。
ただネズミの事は良く思っていない。
最終決戦の場にはヤバ女側として仲間を引き連れ現れたが、結局傍観したままで参戦せずに不敵な笑みを浮かべて姿を消した。
その他の人物
大島優香・優希 - 大島優子(AKB48チームK)
大島優子の3つ子の妹。
優子同等の喧嘩の強さを誇る。
亡くなる前の優子から前田に会う様に連絡を受け、マジ女に姿を現した。
最終決戦に参戦。
前田に決戦前に国外逃亡用の航空券を渡したが無駄に終わった。
2人の見分け方は腰に付けたチェーンの位置で判別出来るが、見た目は全く一緒なのでこの際どうでもいい(笑)。
最初ラッパッパ部室前の階段に現れた際には、目撃したヲタとムクチが優子さんの亡霊だと勘違いして大騒ぎになった。
警部補- 高橋みなみ(AKB48チームA)
前田による連続暴行事件を担当する。
シブヤに対し、自分も元ヤンだった事を明かしている。
マジ女とヤバ女による最終決戦を見届けた後、前田を逮捕して連行して行き、物語は幕を閉じた。
総評
前田と誰かが戦う1話完結型の前作と違い、今回はネズミとセンターを中心に置いた一種の群像劇になっている。
色んなキャラが入り乱れるので、分かり辛い感覚を持ってしまうかもしれないが、実際には個々の人物がしっかり描かれているので、すんなりと物語に入り込め十分楽しめる内容として完成されている。
前作では表舞台に殆ど出て来なかったメンバーが新たに顔を出しているし、出演シーンも増えているので、神8以外に推しメンを持つ人は要チェックな作品だろう。
前田の苦悩、おたべの絶対的存在力、ネズミとセンターの野望など、ドラマとしての見所も多く、また今作も妥協を許さないファイトシーンが豊富に用意されているので、AKBファンならずとも是非観て頂きたいものである。
個人的には第3部、又は劇場版なるものも観てみたい。
秋元先生、是非宜しくお願いします。
オフィシャル・サイト
関連作:
「マジすか学園(2010)」(第1作)
「マジすか学園2(2011)」(第2作)
「マジすか学園3(2012)」(第3作)
評価:
★★★★★
11/12/10DVD鑑賞(準新作)
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レンタル開始日:2011-09-09
メーカー:東宝