銀幕大帝α

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ビニールハウス

2024年09月22日 19時57分12秒 | 韓国サスペンス

GREENHOUSE/VINYLHOUSE

2022年

韓国

100分

サスペンス

劇場公開(2024/03/15)

監督:
イ・ソルヒ
脚本:
イ・ソルヒ

出演:
キム・ソヒョン・・・ムンジョン
ヤン・ジェソン・・・テガン
シン・ヨンスク・・・ファオク
ウォン・ミウォン・・・チュンファ
アン・ソヨ・・・スンナム

<ストーリー>

ビニールハウスに住むムンジョンは、盲目の老人・テガンと認知症の妻・ファオクの訪問介護をしていた。そんなある日、風呂場で頭を打ったファオクが亡くなってしまい…。

半地下はまだマシ

―感想―

タイトルの色の濃さ薄っす。

これは幸薄しと掛けているんやろか。

それよか酷いなこれ。

いや作品が酷いとかじゃなくて、ここまで負の連鎖がガチッと繋がる内容も珍しいのではなかろうか。

暗いし、重いし、悲し過ぎるし、救いようが無いしで、観ててほんとしんどかった。

けど、全役者の演技力の凄さ、違和感無く「死」が数珠繋ぎとなる経緯を描き切る上での脚本の見事さには唸らされてしまったなあ。

ラストカットで自分の住み家であるビニールハウスに(証拠隠滅の為)火を点けた後、「あっ」という顔が一瞬映ってエンドロールが流れる演出も上手い。

あの一瞬の表情だけで、絶望の空気感を読み取れるからね。

あの時、普通に救急車を呼んでいれば、こういう展開にはならかっただろうと思うと、観ているこっちもやるせない気持ちにはなるわ。

殺した訳でなく、一種の事故から起きた悲劇ではあったから、なんで遺体を隠しちゃったかなあと、その後の理不尽過ぎる出来事が連続する事を思えば完全に選択をミスってるよね。

少年院に入っていた息子ともう一度暮らしたいという一心だけで、止めとけばいいのに余計な行動へと走った結果が、主人公以外の主要人物がほぼ死亡ですよ。

だから最初に書いたんです、酷いなと。

主人公は精神的な疾患を抱えているとは言え、冷静な判断が欠如した事が、こんなにも酷い仕打ちを全身で浴びなくてはいけなくなるのか、神様も非情よのぉ。

評価:★★★☆

24/09/22DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2024-08-25

メーカー: ミモザフィルムズ

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梟ーフクロウー

2024年09月05日 15時03分26秒 | 韓国サスペンス

THE NIGHT OWL

2022年

韓国

118分

サスペンス/歴史劇

劇場公開(2024/02/09)

監督:
アン・テジン
脚本:
アン・テジン

出演:
リュ・ジュンヨル
ユ・ヘジン
チェ・ムソン
チョ・ソンハ
パク・ミョンフン
キム・ソンチョル
アン・ウンジン
チョ・ユンソ

<ストーリー>

盲目の天才鍼医・ギョンスは、病の弟を救うため、誰にも言えない秘密を抱えながら宮廷で働いている。しかし、ある夜、王の子の死を“目撃”し、恐ろしくも悍ましい真実に直面する。

あなたはこの闇に
何を見るのか

―感想―

ちょっと前置きが長過ぎるかな。

人物紹介と各々の関係性を描くことに相当時間を費やしているし、それらが淡々と流れるのもあって若干ダレる。

但し、至極丁寧に描写されているので、後半を楽しむ上では、きちんと頭に入れて理解してから臨む事は必須。

不審者=目撃者が居た!と大騒ぎとなり、主人公大ピンチとなる瞬間からの盛り上がり方半端ない。

主人公は盲目として周囲に認知されている為、目撃者になる事は普通有り得ないのだが、彼が隠し持っているある「秘密」(ヒントとしては題名にある「梟」が的を得ているかな。上手く付けたタイトルだと思う)によって、状況は二転三転とする辺りにスリルがありハラハラさせられる。

王の子を毒殺した犯人を知り得ているのは主人公のみ。

盲目というハンデを、どのようにして好転へと結びつけるのか。

証拠を掴み、誰もが納得のいく犯人の暴露というものを果たせるのかが本作最大の見物となっています。

事件が起きてから逃げ延び、真相を告げるまでの猶予はたったの一夜。

この夜での行動に対し、主人公の持つ「秘密」が大いに役立ち、又彼の機転もあって、犯人が徐々に追い詰められていく様は痛快ではありますが、事の顛末に清々しさをまるで得られないのは韓国映画らしさを感じずにはいられない(笑)。

そこの所がどうなっているのか気になる方は是非とも御自身の目で。

スローテンポな前半に比べ、後半は打って変わってハイテンポでサスペンス風味たっぷりに演出が施されてますのでグイグイと引き込まれるでしょう。

現代劇ではなく宮廷を舞台にした時代劇てのも又味が合って良い。

鍼医を題材にしているので、度々その針を効果的に使ったシーンが観れるのがこの作品の醍醐味。

評価:★★★☆

24/09/05DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2024-09-04

メーカー: TCエンタテインメント

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ジェントルマン

2024年07月12日 17時14分40秒 | 韓国サスペンス

GENTLEMAN

2022年

韓国

123分

サスペンス/犯罪

劇場公開(2024/02/09)

監督:
キム・ギョンウォン
脚本:
キム・ギョンウォン

出演:
チュ・ジフン・・・チ・ヒョンス
パク・ソンウン・・・クォン・ドフン
チェ・ソンウン・・・キム・ファジン

<ストーリー>

興信所の社長、チ・ヒョンスは謎の男に襲われて意識を失い、少女誘拐事件の容疑者にされてしまう。検事と誤解された彼は、そのまま検事になりすまして捜査を開始するが…。

作戦は完璧に
捜査は紳士的(ジェントル)に――

―感想―

話内容10割理解したまま観終わりたかった。

どんでん返し系の映画は好きだから余計にそう思っちゃったんだよね。

ちょっと自分的には分かり難かった部分もあり、全体的な満足度が得られなかったのが残念。

それでもラストでの種明かしは、上手く大金を得られたもんだと、思わずニカッと笑みを浮かさずにはいられないものだった。

結構、回りくどい事やっているんだけども(笑)。

韓国特有の派手なアクションは殆ど無く、「利用」と「騙し」に力を入れた作品。

キャッチフレーズに「作戦は完璧に」とある様に、正に完璧な実行と完了でした、これ相当リーダーが頭良くないと成功しないだろう。

登場人物が多いのも若干難点かな。

名前と顔が中々一致し辛い。

覚えるのも大変だし、全てをきちんと理解するのも大変だけども、作品自体は魅力を強く感じる。

だから素直に「面白かったなあ!」で観終わりたかったのよ。

一部でうん?と引っ掛かっちゃった事に悔いが残るというか、自分の理解力の無さ加減が足を引っ張ってしまった感じだわな、こういうのは雑念を捨てて観るのが吉かもしれんね。

評価:★★★

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レンタル開始日: 2024-07-03

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コンクリート・ユートピア

2024年05月04日 15時49分16秒 | 韓国サスペンス

CONCRETE UTOPIA

2023年

韓国

130分

サスペンス/パニック

劇場公開(2024/01/05)

監督:
オム・テファ
脚本:
オム・テファ

出演:
イ・ビョンホン・・・ヨンタク
パク・ソジュン・・・ミンソン
パク・ボヨン・・・ミョンファ
キム・ソニョン・・・グメ
キム・ドユン・・・ヘウォン
パク・ジフ・・・・ドギュン

<ストーリー>

大災害によりソウルが廃墟と化す中、唯一崩落しなかったマンション。その住民代表に選ばれた男・ヨンタクが次第に狂気を露にしていく。

狂気が目覚める

―感想―

う〇こを思い切り接写で見せる辺りは韓国らしいというか。

ボカシ入れろよ、きったねえ不快。

ま、それはそれで置いといて、人間が持つどす黒い部分をまざまざと見せつけられた作品だった。

マンション住人以外の部外者は排除、匿った者にも罰を与える。

その徹底した支配力で、どうにか秩序は守られていたのだが、代表に選ばれたヨンタク自身が外の人間だというのが遂にバレた時、予想通りの大混乱に、そりゃそうなるわな。

こいつら、外の人間は入れないのを徹底している癖に、他の場所に出向いて物資を漁っているからねえ、そこに隠れて暮らしている外の人間からすればヨンタク達が部外者な訳で、やっている事が矛盾してる。

内と外との人間達の抗争となるラストは、なるべくしてなった結果とも言えるよなあ。

困ったもの同士、仲良くしろよ、てな話。

何時ものカッコイイ、イ・ビョンホンを期待するとダメ。

俺が代表だ!と言わんばかりに独裁者っぷりを放ち、眼がどんどんと血走っていき人目を気にせず邪魔者には容赦しない(お前は偽物だと告発した女性を問答無用で谷底に放り投げる鬼畜っぷり)、明らかにヤバい男を熱演。

流石韓国四天王の1人と呼ばれた役者だけのことはある、狂乱演技がものの見事でありました。

それにしても韓国映画のCG技術も素晴らしいよね。

大災害が発生した際に、街がモリモリッと盛り上がって行く描写は素直に凄いと思った。

そう考えると、映画に力を入れている国は何処もCGなりVFXなりが進歩、進化していて、ある程度世界に通用するものとなっているのかもしれない。

評価:★★★☆

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レンタル開始日: 2024-05-03

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デシベル

2024年04月04日 16時59分11秒 | 韓国サスペンス

DECIBEL

2021年

韓国

110分

サスペンス

劇場公開(2023/11/10)

監督:
ファン・イノ

『その怪物』

出演:
キム・レウォン・・・カン・ドヨン
イ・ジョンソク・・・テロリスト
チャウヌ・・・チョン・テリョン
チョン・サンフン・・・オ・デオ
パク・ビョンウン・・・チャ・ヨンハン
イ・サンヒ・・・チャン・ユジョン
チョ・ダルファン・・・ノ曹長
イ・ミンギ・・・ファン大尉

<ストーリー>

元海軍副長、カン・ドヨンの下に入ったテロリストからの脅迫電話。犯人は、騒音が一定のデシベルを超えると爆発する特殊爆弾を街に仕掛けたと告げる。

騒ぐな、危険!

―感想―

潜水艦映画にハズレ無し!

ってもコテコテの潜水艦映画ではないですけどね。

潜水艦内で起きた悲劇を元に、それに関して不満を募らせている人物が爆弾魔となって上官に復讐を仕掛けるという話。

これでもかと爆発させております、あらゆるものがものの見事に綺麗に吹き飛ぶ。

それだけ精巧に造られた解除ほぼ不可能な爆弾て事なんだろうけど、潜水艦の乗組員の1人に過ぎない男が、色々種類を変えてそういったものを組み立てられるものなんだねえ。

やっぱ天才て何処か変わっているのかしら、主に性格が。

ま、易々と解除されちゃったら身も蓋もないからね爆弾魔的には(そのIQの高さ、善意に使えよとは思うが)。

映画としても、爆弾の解除に成功しないというのを初めに鑑賞者に対して強く植え付けてくるので、次々と起きる爆破予告にどう対処するのか、民間人を巻き添えさせない様に上手く処理出来るのか、その辺の緊張感を毎度持たせてくれました。

音に反応する爆弾なもので、誰かが高音を意図せず出す度に「やめろー」と心の中で叫んでしまったわ。

主人公と一緒に敏腕記者が行動する事になるが、言うなれば彼はちょっとしたお笑い要員。

このヒリヒリとする空気感の中に、邪魔とならない程度のユーアモに近いものを入れて、それとなく展開に強弱を付ける所は韓国映画の上手さであり、面白さでもある。

あちこちとたらい回しにされた挙句、クライマックスでは爆弾魔の思惑通りの二者択一へと。

爆弾魔自身も潜水艦内で同じ事をされたから、それの仕返しに値する復讐方法とも言える。

妻か、それとも娘か。

主人公の必死さが、それまで以上に目に見えて分かる、緊迫したスリルある疾走(激走)にはドキドキさせられるものがありました。

全てが片付いてからは、主人公による懺悔タイムみたいな形を取っているのだけど、ちょっとここは長いというかくどかったかも。

もう少し上手く簡潔にエピローグを纏めた上で、しっかりと余韻も残させる終わり方に出来なかったのかなあと少し思った。

爆弾魔の言い分も凄く理解出来るんよね。

誰も絶対的には責められない所に悲しみがあり、それ故に言い逃れの出来ない後悔もあり。

1本のエンタメとして楽しめるのと同時に、ある意味皆が辛い話ではあるよなと、そっちの方へ思いが振り切った感のある作品でしたねえ。

評価:★★★☆

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