銀幕大帝α

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小川の辺

2012年01月29日 16時29分29秒 | 邦画ドラマ
11年/日本/104分/時代劇ドラマ/劇場公開
監督:篠原哲雄
過去監督作:『昭和歌謡大全集』
原作:藤沢周平『小川の辺』

出演:
◆東山紀之…戊井朔之助
◆菊地凛子…田鶴
過去出演作:『ノルウェイの森』
◆勝地涼…新蔵
過去出演作:『戦慄迷宮 THE SHOCK LABYRINTH』
◆片岡愛之助…佐久間森衛
◆尾野真千子…幾久
過去出演作:『茶の味』
◆松原智恵子…以瀬
◆笹野高史…助川権之丞
過去出演作:『漫才ギャング』
◆西岡徳馬…鹿沢堯伯
過去出演作:『笑う大天使(ミカエル)』
◆藤竜也…戊井忠左衛門
<ストーリー>
海坂藩士・戌井朔之助は、藩政を批判して脱藩した佐久間を討つよう命じられる。だが佐久間は妹・田鶴の夫であり、いざとなれば田鶴も斬らねばならない。そんな覚悟を固めて討伐に旅立つが…。
<感想>
娯楽時代劇はそこそこ観てるんですよ、これでも。
(最近だと三池監督の『十三人の刺客』とか)
でも人情時代劇は殆ど観た事がない。
ドラマはあるけれど、映画は観たという記憶が・・・う~ん無いなぁ。
本作も端から観る気など無かったのですが、藤沢周平の小説は全部読んでいる父には見せたくて、何となくだけど借りてきちゃいました。
母も一緒に観たらしく、「良かったよ」という意見が聞けたので、ちょっとどんなものなのか観てみる事に。

思ってた程堅苦しいストーリーにはなっておらず、割と観易かったです。
シンプルな話だったのですんなりと作品の中に入り込めました。

親の仇と剣を抜いた兄妹がへっぴり腰で仇討ちしようとするも、相手が竹光で戦いにならない場面はユーモア的で笑いも生まれます。

今の時代にこんなにも自然が美しいロケーションがあるなんて、と驚きを隠せない部分もあったりしますが、終盤での朔之助と佐久間との殺陣は流石の立ち回りを見せてくれて本編一番の見せ場になっていました。

不器用ながらも兄としての優しさを映し出すラストも心が温かくなるものがありました。

ただ、どうにも菊地凛子はミスキャストな気がしてなりません。
というのも、カツラが余りにも似合っておらず、凄く違和感を覚えるのです。
演技は申し分ないとは思いますが、彼女に時代劇の衣装は不釣り合い。
衣装合わせした時点で、監督も本人も「なんかおかしい」と気付かなかったのかなぁ。
逆に東山紀之の武士姿はとてもキマっており、立ち姿も格好良かったです。

幼き頃の思い出を想い浮かべながら、朔之助自身は前に出ず、新蔵に田鶴を託すシーンは素晴らしいですね。
綺麗な纏まりを感じさせる演出だと思います。

オフィシャル・サイト

評価:★★★
12/01/28DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2012-01-13
メーカー:東映ビデオ
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エッセンシャル・キリング

2012年01月28日 19時35分49秒 | 洋画アクション
ESSENTIAL KILLING/10年/ポーランド・ノルウェー・アイルランド・ハンガリー/83分/アクション・サスペンス/劇場公開
監督:イエジー・スコリモフスキ
製作:イエジー・スコリモフスキ
脚本:イエジー・スコリモフスキ

出演:
◆ヴィンセント・ギャロ…ムハンマド
過去出演作:『ブラウン・バニー』
◆エマニュエル・セニエ…マーガレット
過去出演作:『ジャーロ』
<ストーリー>
アフガニスタンの荒野をひとりさまよっていたところをアメリカ軍に捕えられたムハンマドは、移送中に逃げ出すが…。
<感想>
最初に謝っておきます。
話が単調過ぎて、私的には盛り上がりが乏しかったです^^;
なので評価低いです。
他ブロガーさんは絶賛されている作品ですので、私の感想は参考にしないで下さいまし。

作品自体に台詞が全く無いのかと思ってたんだけど、主役のギャロが一切話さないっていう事やったんやね。

ただひたすら逃げ回る男の姿を捉えた作品。
ある意味実験的でもあり挑戦的でもあり。

飢えを凌ぐ為に蟻や木片や木の実を食べる姿を映し出し、合間に雪の中をひたすら当ても無く歩み続けるこの展開。
正直に言ってメリハリが無いから、物凄く退屈。
何かしら緊迫したシーンがあればまだ作品に集中出来たのかもしれないが、単純に逃げ回っているだけなので面白く無かった。

喉の渇きを潤す手段として、たまたま通りかかった赤ん坊連れの女性のおっぱいを吸いまくる場面はアイデア的には面白いとは思ったが。

何かとんでもない事が起こるのかと少しは期待して観ていたけれど、結局な~んも無かったなぁ。

白馬だけ映し出されるラストも何を意味しているのか一瞬分からなかったんだけど、結局男は努力と苦労の甲斐無く死んじゃったって事なんですかね。

これ、夜中に観ていたら間違いなく爆睡していただろうな^^;

オフィシャル・サイト(日本語)

受賞履歴:
2010年 第67回 ヴェネチア国際映画祭男優賞 ヴィンセント・ギャロ
2010年 第67回 ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞 イエジー・スコリモフスキ

評価:★★
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レンタル開始日:2012-01-28
メーカー:CINEMACGUFFIN
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キリング・ゲーム

2012年01月27日 23時53分34秒 | 洋画アクション
ARENA/11年/米/94分/アクション・サスペンス/オリジナルビデオ
監督:ジョナ・ループ

出演:
◆サミュエル・L・ジャクソン
過去出演作:『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』
◆ケラン・ラッツ
過去出演作:『エルム街の悪夢』
◆ジェームズ・レマー
過去出演作:『RED/レッド』
◆ジョニー・メスナー
過去出演作:『ビリーバーズ』
<ストーリー>
最愛の妻を亡くして自暴自棄になっていたデヴィッドは、どちらかが死ぬまで戦い続けるという「デス・ゲーム」の世界に足を踏み入れてしまう。

<感想>
何とも微妙な仕上がりの作品で御座います。

闇オンラインネットで開かれている殺し合いショーのプレイヤーとして強制参加させれた消防士のデヴィッド。
元海兵隊という肩書もあってか、自慢の肉体を駆使して次々と相手を仕留めていきます。
殺した相手は必ず止めを刺さないといけません。
首チョンパです。
切り株派絶叫の瞬間!
ここはまぁ良しとしても、何故にコスプレする必要があるのか分かりません。
一応ゲームだもんな。
黒幕の遊び心だと割り切れば何となく許せるか。

その模様を楽しむユーザー達。
「やだ、気持ち悪い」
見なきゃいいだろっ!
そう言っている割には毎回がっついて観てるけどな。
で、その度同じ事呟きやがる。
「気持ち悪い」
なら観るなっ!!
うぇ~~って顔がムカつく。

勝利の回数を重ねる毎に愛が芽生えていくデヴィッドと彼をスカウトした女。
意味が分からん。
どうでもいいけどこの女、やたらと脱ぎまくる。
色情魔かっ。
お顔がちょっと残念なもんで、ちっともエロさを感じさせないのは困ったものだ。

こんな感じで話は進んでいくのだが、終盤になってデヴィッドの本当の正体が明らかに!
ここはちょっと驚きもあって面白い。

しかしだ。
黒幕を逃がしてどうする。
これもあれか。
続編を想定しての事なのか。
んなもんねぇんだろ。
作る気ねぇんだろ。
だったらザックリと殺しちゃえよ。
スカッとさせてから終わらせろよ。

オリジナルビデオのくせに生意気だ!

評価:★★☆
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レンタル開始日:2012-01-25
メーカー:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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恐怖のメロディ

2012年01月26日 23時59分24秒 | 洋画サスペンス
PLAY MISTY FOR ME/71年/米/108分/サスペンス/劇場公開
監督:クリント・イーストウッド
代表的作品:『グラン・トリノ』

出演:
◆クリント・イーストウッド…デイブ
代表的出演作:『ダーティハリー』
◆ジェシカ・ウォルター…イブリン
◆ドナ・ミルズ…トビー
◆ジョン・ラーチ…マッカラム警部
主な出演作:『ダーティハリー』
◆ドン・シーゲル
<ストーリー>
地方局のDJの前に、いつも“ミスティ”をリクエストしてくる女性が現れた。出来心から一夜を共にして以来、女は執拗につきまとい…。
<感想>
製作当時はそのものを指す言葉すらも無かった‘ストーカー’を題材にしたサスペンス。
その手のジャンルの先駆け的な作品とも言われています。
本作が無ければ『危険な情事』は生まれていなかったでしょう。

クリント・イーストウッドにとってはこれが監督デヴューとなります。
バーテンダー役には同年に製作された『ダーティハリー』の監督でイーストウッドの盟友でもあるドン・シーゲル。

デヴュー作とは思えない程の恐怖と緊張に満ちた完成度の高い傑作でした。

行きずりでイブリンという名の女性と一夜を共にしてしまったラジオDJのデイブ。
女遊びが好きなプレイボーイという設定。
だが次の日からイブリンによる執拗な‘ストーカー’行為を受ける派目になってしまうのです。

ジェシカ・ウォルターのどう見ても頭がおかしいとしか思えない狂いっぷりな演技が素晴らしい。
初めこそは可愛らしく見えた彼女も、嫌がらせ行為がエスカレートしていく度に、顔の表情が狂気へと変貌していくのだから、マジで不気味。
いや、正直気持ち悪い程。
何時か何かをしでかすであろう、そんな雰囲気がプンプンと漂ってきます。
実際、デイブの家で自殺未遂をしたり、勝手に家に忍び込んで屋内を滅茶苦茶に荒らし回った揚句、家政婦を滅多刺しにしちゃうのですが。

デイブもなるべく関わらない様にすればいいものの、どうにも優し過ぎる性格故か、わざわざ説得しに彼女の元を訪ねてきたり、自殺未遂をさせてしまった責任感からか介護してしまったり。
どんどん泥沼にはまっていく様がいやはや憐れと言いますでしょうか。
墓穴を掘っている様で痛々しい。

特筆すべきシーンは、イブリンが突然デイブの家に現れて、ベッドの上で暴れまくる所でしょう。
「私を捨てないで!!!!」
そう叫びながらバタバタと転げ回る姿は異様。
その時に見せる
「何なんだ、この女・・・」
というデイブのドン引きした表情がこれまた秀逸。

家政婦に重傷を負わせた事で一時は警察に身柄を拘束されたイブリン。
当然ながらここで話が終わるはずもなく、もう一山、恐怖の一夜がやってくる訳でして。

壮絶な修羅場が観れるのかと期待させるも、最後は意外とあっさり加減。
でもこれ位潔い終幕の方が、私的には陰湿な余韻を抱かせてくれて好きです。

カメラがグンッと目のアップを捉える演出も、観る側に恐怖を植え付ける意味では効果的になっていて、イーストウッドのセンスの良さを感じました。

デヴュー作からして監督としての才能をまざまざと見せつけられた様な見事なまでの極上サスペンスですよ、これは。

イーストウッド監督の原点はここにあり。
映画好きを豪語するなら絶対観ておくべき!!

評価:★★★★
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メーカー:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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4デイズ

2012年01月25日 23時24分45秒 | 洋画サスペンス
UNTHINKABLE/10年/米/97分/サスペンス/R15+/劇場公開
監督:グレゴール・ジョーダン

出演:
◆サミュエル・L・ジャクソン…H
過去出演作:『レイクビュー・テラス 危険な隣人』
◆キャリー=アン・モス…ヘレン・ブロディFBI捜査官
過去出演作:『ディスタービア』
◆マイケル・シーン…スティーブン・アーサー・ヤンガー
過去出演作:『ニュームーン/トワイライト・サーガ』
◆ブランドン・ラウス…DJジャクソンFBI捜査官
過去出演作:『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』
◆スティーヴン・ルート…チャールズ・トムソン
過去出演作:『エディ・マーフィの 劇的1週間』
<ストーリー>
アメリカの3都市に核爆弾を仕掛けたというテロリストからの声明文が政府に届く。その設置場所を聞き出すため尋問スペシャリストが犯人に挑む。
<感想>
今回はレヴューの方はリタイア。
他のブロガーさん達の方が熱く語られていますのでそちらを御参照下さい。


【ここからはどうでもいい事を書きますので、冷やかな目でお願いします。】

私は歳のせいもあってか、DVDで映画を観る時は必ず日本語吹き替えにします。
日本語吹き替えで、日本語字幕を流す。
これが最近のスタイル。
で、今回もメインメニューから言語設定に入り、そこで音声を吹き替えへとチェンジ。
直ぐ下に「本編を再生」の項目があったのでメインメニューからではなく、サブメニューから本編に入りました。

本編自体はまぁ普通に面白かったです。
ヤルかヤラレルかの駆け引き合戦にはハラハラさせられましたし。
問題はラストなんです。
キャリモスが小さな2人の子供と共に建物から出てきて終わっちゃいました。
普通にスタッフロールが流れ出したので、え!?って。

はっきりさせない何とも中途半端な終わり方やなぁと。

私が監督だったら、第4の核爆弾は実在して、それが起動し、アメリカの都市部がキノコ雲に包まれる様なエンディングにするのに!

とかなり不謹慎な考えを抱きながら、ディスクをケースに片付けたのです。

で、何時もの様に、映画雑誌を捲り、関連記事に目を通していた訳なのですが。
そこで、ある事に気付きました。
どうやらレンタル版・セル版共に

本国オリジナル版と日本劇場公開版が収録されているという事を。

どうやら私はサブメーニューから本編に入った事で強制的に本国オリジナル版を見せられていたようなのです。

日本劇場公開版のラストには新たに追加されたものが入っているとの事。
嘘や~ん、と慌ててディスクを再びレコーダーに。
今度はメインメニューから本編再生を選択。
すると新たにどちらのヴァージョンを観るか、の項目が出たので、躊躇わず日本劇場公開版をチョイス。
そこからチャプター飛ばしと早送りを駆使しながら、一気にキャリモスが建物から出てくる所まで辿り着き、何が追加されたのかをワクワクしながら鑑賞。

処が!!

同じ様にスタッフロールが流れ出すではありませんか。
同じやん!!
と思っていたら、少し経って

「爆弾解除!」
「おっしゃぁああ!!」

といった音声だけ!がスタッフロールに被さるかの様に流れ出しました。

はぁ?

ってなるじゃないですか、当然。
映像追加じゃなくて、音声追加のみ?
意味が分かりません。
もしかしたら、スタッフロール後に何かあるのかもと、じっと我慢して待ちました。

けど、私が観たのは

2分間の黒画面。

流石に釈然とはしませんよ。

どうにもモヤモヤとしたものが取れず、居間にあるブルーレイレコーダーで観てみる事にしました。
そこでも同じ様にチャプター飛ばし&早送りでラストまで。
また同じだったら憤慨ものだ。

けど。
あれ?映像出てきました。
爆弾処理班がわらわらと。

どうやら私の自室にあるDVDレコーダーの再生方法に不具合があっただけのようです^^;

なんやねん!俺が考えたオチと一緒やないかい!!

と苦笑しつつも、もしやDVDレコーダー壊れちゃったのか?と、そちらの事の方が気になり出し、衝撃的な結末なんかどうでも良くなってしまいましたとさ。

もし本当に壊れちゃってたらヤだなぁ。
凄く困るんだけど・・・。

てかさ、本国オリジナル版なんて別にいらないんじゃね?
普通に日本劇場公開版だけを収録すればいいやん。
私から言わせれば、有難迷惑です!

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:収録の仕方に対して(作品評価としては★3つかな)
12/01/25DVD鑑賞(新作)
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