銀幕大帝α

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コードネーム:プリンス

2015年08月31日 20時33分10秒 | 洋画アクション
THE PRINCE
2014年
アメリカ
93分
アクション/サスペンス
劇場公開(2015/01/12)



監督:
ブライアン・A・ミラー
出演:
ジェイソン・パトリック
ブルース・ウィリス
ジョン・キューザック
Rain
ジェシカ・ロウンズ
ジョナサン・シェック
ジーア・マンテーニャ
カーティス・“50 Cent”・ジャクソン




<ストーリー>
「プリンス」と呼ばれた凄腕の暗殺者・ポールは、裏社会から足を洗い娘と平和に暮らしていた。だが、ある日娘が忽然と姿を消してしまう。ポールは行方を追う中で、かつての古巣にたどり着く。

-感想-

もうちょっとバランスというものを考えてくれないと。
え?何のバランスかだって?
強さですよ。
強さのバランス。

敵が皆して弱過ぎる。
ジェイソン・パトリックが圧倒的に強過ぎる。
幾ら伝説の暗殺者だったとは云え、殆どの弾が彼に当たらないとはどういうこっちゃい。
しかもどのザコキャラも撃ち方が下手糞。
そりゃあ全員がひょこひょこ物陰に隠れず、目の前に撃ちながら出てきたら、あっさりと倒されても当然ですわい。
何処に向かって撃ってるのかも分からん位に乱射しまくっているだけの敵。
そんなクソの役にも立たないザコどもを的確に一発で仕留めていくパトリック。

はい、圧勝!

韓国人?
ブルース・ウィリス?
じぇーんじぇん手こずらせてくれまへん。
中ボス、ラスボスさえも瞬殺。

これはもう、いかにウィリス達が相手にしてはいけない男を怒らせてしまったのかを、監督は単純明快にはっきりくっきりと描きたかっただけなんだろうなぁ。
ここまで潔いと、そういう点では爽快・痛快なカチコミアクションとして捉える事は出来ますけどもね。

なんやかんや書きましたが、言う程つまんなくはないし普通に楽しめはしましたので、暇潰しには丁度良い作品かも。

ジャンキーになっちまった娘役の女優さんが本当にヤク中みたいな顔の演技していてリアルだなぁと思ったのと、ジョン・キューザックの髪の毛が不自然でヅラにしか見えねぇって凄く気になった事を最後に書き足しておいても別に鑑賞意欲は沸きませんか?

どうでも良い事ですが、私ずっと本編観るまで「プリンセス」だと思っておりました。
えぇホント、どうでも良い勘違いです。

評価:★★★
15/08/31DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2015-06-10
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オペラ座 血の喝采 完全版

2015年08月30日 13時32分00秒 | 洋画ホラー
TERROR AT THE OPERA/OPERA
1988年
イタリア
107分
ホラー
R-18
劇場公開(1989/02/11)



監督:
ダリオ・アルジェント
『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』
製作:
ダリオ・アルジェント
脚本:
ダリオ・アルジェント
音楽:
ブライアン・イーノ
出演:
クリスティナ・マルシラック
ウルバノ・バルベリーニ
イアン・チャールソン
ダリア・ニコロディ
アントネッラ・ヴィターレ
ウィリアム・マクナマラ
コラリーナ・カタルディ・タッソーニ
バーバラ・クピスティ




<ストーリー>
イタリアンホラーの巨匠、ダリオ・アルジェントが1987年に手掛けた劇場公開作品に追加シーンを加えた完全版。ミラノ・スカラ座。マクベスの主演女優が交通事故に遭い、急遽新人女優が抜擢される。しかし、これが次々と起こる惨劇の幕開けとなり…。

-感想-

今作の美少女図鑑
連続殺人鬼の標的にされる新人女優。

綺麗でもあるし可愛いとも言えるし結構な美人さんですよ。
そんな美しい彼女に拷問を加えちゃうのがダリオ・アルジェント。

映画の中で美少女を甚振るのが大好きなドS監督なもんだから本作でも遣りたい放題(笑)。
でもそんな変態チックなプレイ?に私はドキドキ、ゾクゾクしちゃってる(爆)。
人を殺す所を瞬きや目を閉じたりさせない様に体をロープでグルグル巻きに固定させて、尚且つ瞼に針を貼り付け全てを目撃させてトラウマを与えるなんて発想、アルジェントだから思い付く荒業w
非力でか弱い美少女があんな酷い目に遭わされるなんて、私にとっちゃご褒美だ。

演劇中の演出の一つとして生きたカラスを使用する事を考え付いた舞台監督。
大勢のカラスが保管されている小道具部屋に侵入した犯人が、どさくさ紛れに数匹のカラスをナイフで刺し殺してしまうんだけれども、カラスという生き物は仲間が殺されたりすると相当な復讐心を持つらしい。
これが犯人探しに対しての大きな伏線になっていたんですね~。

終盤、舞台監督のアイデアで演劇真っ最中に生き残っていたカラスを突然客席に向けて解き放ち、犯人の匂いを覚えているカラスたちは真っ先に鑑賞中のその者の所へ飛んで行き攻撃を加え、目玉を口ばしで刳り貫いちゃう。

こういう犯人探しの方法もあるんだ!と、意外性のある斬新な真犯人の突き止め方にはかなりの面白さを感じ唸らされちゃった。

玄関の覗き穴越しからの発砲・射殺とかアルジェントらしい美学演出も健在。

だがしかし、主人公が襲われる時に何故かバックミュージックにハードロックを流すのは余りにも雰囲気と合ってなくて苦笑いが出た。

自然と戯れる主人公の姿を映し出したラストシーンは意味不明でしたが、犯人が執拗に彼女を狙う目的・理由は納得いく範囲で明確にされるので、所々謎な映像(脈打つ脳とか)が出てきますが、ミステリアスなジャーロ作品を好む方はそれなりに楽しく観れるんじゃないでしょうか。

今回レンタル店で新たにリリースされた本作は劇場版に10分程度の未公開シーンを追加した完全版になっており、映倫指定もR-18で18歳未満は借りられませんが、どこら辺がR-18なのか、ちょっと私には分からなかった。
残酷と思えたのは目玉の所位だったんだけどもねぇ。

評価:★★★☆
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最後まで行く

2015年08月29日 13時09分00秒 | 韓国アクション
A HARD DAY/TAKE IT TO THE END
2014年
韓国
111分
アクション/犯罪
劇場公開(2015/05/17)




監督:
キム・ソンフン
脚本:
キム・ソンフン
出演:
イ・ソンギュン
チョ・ジヌン
チョン・マンシク
シン・ジョングン
キム・ドンヨン




<ストーリー>
無謀な運転をして人をひいてしまった刑事・ゴンスは、その死体を母の棺桶に入れて埋葬し、隠蔽する。だが後日、彼の下に真相を知るという謎の男から電話が入る。

-感想-

韓国警察特有と言っても良い屑警官見本市みたいな作品(笑)。

誤って誰かを車で轢き殺した。
だったら隠しちゃおう。
何処がいい?
そうだ!丁度今日は母親の葬式だ。
一緒に納棺して埋めちまおう。

コメディかよww
いや、コメディなんです。
ここの黙って一人で死体を棺桶に入れようとする流れが。

ところがこれら一部始終を目撃していたという男から直々に電話が来る。
「知られたくなかったら、埋めた死体を引き渡せ」
ここら辺からそれまでのコメディ色から一変、シリアスなサスペンスアクションへと変貌していく。

電話してきた相手も警官(警部補)。
冷や汗ダラダラ状態の主人公も警官。
裏金を横領しまくっている仲間も全員警官。
事が全部けりが付き、警察の恥だから隠蔽だ!と命令するのが警察署長。
見なかった事にしますと約束するのが課長。

どうよ、笑っちゃう位に屑ばっかりでしょw
市民の安全よりも自身の安全を先に優先しちゃうのが韓国警察なんです。
韓国映画を多く観ている人にとっては鉄板のネタ。
この作品はそれを面白おかしく大袈裟に皮肉り、悪い方向へとどんどん向かわせつつ屑同士の駆引きを呼び起こし、意外な結末へと導いていく。

悔しいかな、屑だらけなのが功を奏している為か、それぞれが次にどんな行動を起こすのか全く皆目見当が付かない事で先が読めないスリリングさ生み出す事にも成功しており、とてつもないハラハラした気持ちを味わえてしまった。

埋めた死体の正体。
兵隊のオモチャ。
防犯カメラ。
時限爆弾。

先に出た色んなアイテムが後に展開を変える意味で重要な物として再登場するのも面白い。
無駄のなさが際立っているのが魅力的で、それ程に脚本そのものが優れている事も伺える。

死に物狂いで家族と自身の命を賭けて戦い抜いた主人公が最後に辿り着く運命は失職という名の絶望か、それとも・・・。
転んでもただでは起きない。
その時に拾った「鍵」に希望の光が差し込む。
正に棚から牡丹餅。
屑にハッピーエンドなんて!と少し癪に障るかもだが、ツイている人間は何をやってもツキが勝手に向こうからやってくるものなんだなと、そこはもう主人公の運の良さに笑うしかないですわ。

「お前のせいで俺の潜水記録が更新されちまったじゃねぇか」
軽く5分は潜っていた事になるぞ?
タフというよりは最早ゾンビ。
執念が宿ったしつこいゾンビ。
でもツキには完璧に見放されちゃった悪徳警部補だが、あの尋常じゃない不死身っぷりには心底驚かされた。
余計な者を排除するべく無慈悲にコンテナ落とす所とか、あーやだやだ、怖い怖い。

韓国映画のサスペンス系・アクション系が好きな方は絶対に観ても損はしない、堂々と胸を張ってお薦め出来る最悪な運命に翻弄される男を描いた正真正銘の傑作ッス。

評価:★★★★
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<カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015>
コメント (2)
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テラー・トレイン(1980)

2015年08月28日 12時24分00秒 | 洋画ホラー
TERROR TRAIN
1980年
カナダ/アメリカ
97分
ホラー
劇場公開(1981/05/16)



監督:
ロジャー・スポティスウッド
出演:
ベン・ジョンソンカーン
ジェイミー・リー・カーティスアラナ
ハート・ボックナードック
デヴィッド・カッパーフィールドマジシャン
デレク・マッキノンケニー
サンディー・カリーミッチー
ティモシー・ウェッバーモー
アンソニー・シャーウッドジャクソン
ハワード・バスギャングエド
スティーヴ・マイケルズブレイクマン
D・D・ウィンターズメリー



<ストーリー>
卒業を間近に控えた医学生の青年たち。彼らは卒業の記念にと、SL列車での貸切パーティーを企画。しかし、その中のひとりが何者かに殺される。そしてひとり、またひとりと姿を消していく。

-感想-

ソーラ・バーチ主演でリメイクされた『テラー トレイン』のオリジナル版。
こちらも前記事『マニアック(1980)』同様に初レンタル化。
オリジナルのヒロインは元祖スクリーム(絶叫)クイーンのジェイミー・リー・カーティス。

総合的な評価をするとまぁまぁ。

殺人鬼の正体はもう最初から見え見え。
どう考えても3年前に同級生から悪戯されて精神病院送りにされた奴しかおらん。
ヒロインは犯人はマジシャンよ、なんて間違った人物を推測していたけれど私は騙されんぞ。

あれ?本当にマジシャンなのか??

やっぱり、ちゃうやんけ、奴やんけ。
でも、女装してたのは見破れなかった(くそっ!)。
女装する必要があったのかどうかは謎だが。
多分、かく乱目的なんだろうけども。

前半がむっちゃダルい。
殺人と殺人の合間が無駄に間延びしていて凄くダレてくる。
殺人シーンを見せられているというよりマジックショーを見せられている感じ。
貴方はこの華麗なマジックの種が見破られるか!?を貴方は一連の殺人に関する犯人を見破れるか!?に引っ掛けているのかな?
確かにマジックそのものは相当見応えありましたがね。

列車の中で無惨な殺人が起きている事を車掌から知らされたヒロインが、遂に標的が彼女になり、覆面マスク犯人から追い詰められ襲われ殺されかけるも反撃に転じる後半は面白かった。
ジェイミー・リー・カーティスの持ち前がようやく発揮されて、耳がキーンてなる位に叫ぶ、叫ぶ。
お互いに血塗れになりながらの攻防戦はそれなりに見応えがあり、どういう決着を付けるのか興味が出てくるが、最終的には悲鳴を聞いて駆け付けた車掌がぶん殴って車外へと放り出し始末しちゃうという、なんとも無茶苦茶な結末(笑)。
何かと親身になってヒロインを助けてくれた車掌には大きな文句は言えないけども、流石にヒロイン以外の人物は犯人像が分からないままで強引に後始末しちゃうのはどうかとは思うのだが。
まぁ目の前で狂ったように踊りだされたら「お前キモいわ!」と放り出したくなる気持ちも分からなくもないがw

評価:★★☆
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関連作:
『テラー トレイン(2008)』(リメイク)

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マニアック(1980)

2015年08月27日 12時58分53秒 | 洋画ホラー
MANIAC
1980年
アメリカ
88分
ホラー
劇場公開(1982/07/31)




監督:
ウィリアム・ラスティグ
製作総指揮:
ジョー・スピネル
原案:
ジョー・スピネル
脚本:
ジョー・スピネル
特殊メイク:
トム・サヴィーニ
ロブ・ボッティン

出演:
ジョー・スピネルフランク・ジトー
キャロライン・マンローアンナ・ダントニ
ゲイル・ローレンスリタ
トム・サヴィーニディスコ・ボーイ
ケリー・パイパー看護婦
リタ・モントーネ娼婦
ハイラ・マーロウディスコ・ガール
ジェームズ・ブルースタービーチの男
リンダ・リー・ウォルタービーチの女
トレイシー・エヴァンス街娼
シャロン・ミッチェル看護婦2
ネリア・バクマイスターカーメン・ジトー



<ストーリー>
冬のニューヨークで、女性の頭皮を次々と剥ぐという猟奇的な事件が発生する。犯人は幼い頃、母親に虐待を受けて育った“マニアック”だった…。

-感想-

80年に製作され1部マニアの間では話題になっていた猟奇殺人ホラーが遂にレンタル化。
今から3年前にイライジャ・ウッドを主演に迎えて作られた『マニアック』のオリジナルであります。

ホラーファンの私としては前々から観たかった作品で、ようやっとレンタル化された事に嬉しく思ってウキウキして借りたのですが、う~ん・・・作品の出来、ホラーとしての陰湿さ等を総合してみてもリメイクの方が上かな。

こっちは只の変態おやじ映画なんだよね~。

ん~~うふ~~~は~~~~む~~~~~

終始こんな調子。
襲う事に興奮して唸っているのか単にキチガイパワーを爆発させているだけなのか知らんけど、気色の悪い声出すな(笑)。

恐怖を覚えるというよりも殺人鬼のマザコン変態っぷりに猛烈なキモさを覚えちゃう。
余りにもそんな描写が多いものだから、このおっさんが出て来る度、無性に顔をぶん殴りたい衝動に駆られてしまったw

期待した程のグロシーンもなし。
リメイクでは頭皮剥がしに薄らボカシが掛かっていたけれども、それでも気持ち悪い事やってんな、とは思えたのだが、なんかオリジナルは鬼畜さが足りてないのよ。
後、演出上の問題なのかもだけど、それで終わり?なんてあっさりとした殺人シーンも多々あり凄く残念。

ただ後半、急に展開が狂い出します。
恋したカメラマン女性をデートに誘い、途中おっさんの母親の墓地に立ち寄るんだけど、いきなり「ママー!ママー!」とか叫び出して女性追っ駆け回し始めるし。

こんな『キャリー』みたいなシーンも出てくるわ、ラストでは自室に飾っていた頭皮付マネキンが動き出しておっさんを襲い始めるわで、何がどうなってこうなってんだ?と訳が分かんない。

で、警察が乗り込んできて何故か自害している(理由不明)おっさんの姿を見付けるんだけど、そのまま部屋から静かに出て行くの。
御丁寧に入り口の扉を閉めて。

は?そのままにして帰っちゃうの?
普通、現場に誰か一人残すでしょーが。

この、あら?犯人死んでるわ。もう知らん、知らん。
みたいないい加減な終わり方にしたのは、実はおっさんまだ生きてるのよ~てなビックリオチにしたいが為の監督の意向ですかねぇ。
あ、そう。だからどうした、続きを作りたかったのか?としか思えませんでしたが。
それよりも無茶ぶり方向へ駆け足状態にした終盤の意味、それまでにあった丁寧さをすっかり投げ出してしまった理由、これらを説明も無く突っ切った事にお口がポカーン。

オリジナルと比べてみると一部分設定は同じだけどリメイクの方は全くの別物になってるやね。

評価:★★☆
15/08/27DVD鑑賞(新作)
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関連作:
『マニアック(2012)』(リメイク)

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