銀幕大帝α

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貞子 ~弔いのペンダント~

2024年09月15日 14時49分59秒 | 邦画ホラー

2024年

日本

53分

ホラー

オリジナルビデオ

監督:
伊藤和広

出演:
雛形あきこ
林祐衣
和泉元彌
石井美奈子
福留光帆
河村たかし
マツちゃん
菅原亜未
大塚れな
音咲あやね

<ストーリー>

巷で噂の心霊スポット・貞子の怨念が封印された廃校にやって来た都市伝説研究会のメンバー。特に何ごとも起こらず、撮影した動画にも何も映っていなかったが…。

―感想―

貞子とあるからあの貞子かと思って借りたら全然関係ない貞子だった。

一瞬鈴木福かと思ったが全然知らない役者だった。

つか、なんやねんこいつw

基本的に男共がきっしょい映画です。

何処の劇団?て位にど素人寄せ集めみたいな人選でして、ここまで酷い演技久しぶりに観た気がする。

あれ?この人知ってるぞ、「日本一接客態度の悪い店」の店員さんやん。

女優に転身したんかな、本筋に全く絡んでこないモブキャラでしたけど。

廃校(と言っても普通に綺麗)を探索中に一人の女がロッカーの中にあるペンダントを見付け、こっそり盗んだ事で、貞子が「返して~返して~」と襲い掛かってくる内容。

確かこっそりと盗んだはずなのだが、「あなた早くペンダント出しなさいよ!」

何で知ってる、違和感しかない。

そんな霊として現れる時の見た目は完全にあの貞子像をパクっている本作の貞子を演じているのが雛形あきこ。

悪いけど一人だけ浮いている、演技力が違い過ぎて(笑)。

流石、ベテラン俳優である、でも逆になんでこんな映画に出てんの?

もうちゃんとした仕事が無いんかな、可哀想に(同情するなら仕事くれ!)

一ミリも役に立っていない霊媒師、コントみたいな死に方をする登場人物。

そして挙句にはストーカー紛いの男に「ありがとう」と何故か抱き付くヒロイン、そうとはならんだろ(近寄らないで!とあれだけ悪態ついてたのに、ほんと女の心変わりて恐ろしいものよのぉ)。

話の大まかな流れは理解出来たが、学芸会並のつまらなさに失笑、失笑、大失笑。

あと、台詞が殆ど聞き取れない、胸にピンマイクでも着けて喋らせても良かったのでは(苦笑)。

評価:★☆

24/09/15DVD鑑賞(新作)

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毒娘

2024年09月07日 14時58分49秒 | 邦画ホラー

2023年

日本

105分

ホラー/サスペンス

R15+

劇場公開(2024/04/05)

監督:
内藤瑛亮

『dTVオリジナルドラマ「不能犯」 Vol.1』

脚本:
内藤瑛亮

出演:
佐津川愛美・・・萩乃
植原星空・・・萌花
伊礼姫奈・・・ちーちゃん

竹財輝之助・・・篤紘

<ストーリー>

夫と娘の萌花と中古の一軒家に越して来た萩乃。これから幸せな日々が始まるはずだったが、突如現れた少女“ちーちゃん”が、一家の押し隠そうとしていた「毒」を暴いていく。

この家で幸せになることは<ちーちゃん>が許さない。

―感想―

あれれ。

コミック本の「ちーちゃん」が面白かっただけに、この実写版にもそれなりの期待を寄せてたんだけどなあ。

ちーちゃん自体は突発的な異常行動と何を考えているのかが読めない不気味さがありホラーアイコンとしては上出来。

カメラが顔を大きく映し出せば意外にも可愛いというギャップ萌え。

両親揃って空気読めない、ネグレクトなのだから、そりゃそういう娘になるだろう。

警察も何やってんだ?て感じだし。

しかもあんな悲惨な事件があったにも関わらず、普通に売り物件として出す不動産会社も問題大いにあり。

ちーちゃんにとっては「私の家」という考えなので、他人に住まれると迷惑となり、あの手この手を使って排除しに掛かる、その理屈には賛同出来ないが理解は得れる。

まあこの辺の物語構成及び設定には然程不満は無いのですが、如何せん全体的なテンポが非常に悪過ぎる。

申し訳ないが2度、寝落ちしてしまった。

そこまで家庭事情を詳しく描く必要はなかろうて。

ある程度の事は簡潔に済ませて且つ観客にも必要最小限に分からせれば十分かと。

それをダラダラと説明気味に描いているものだから、物語の進みが前には行ってはいるが、どことなく足踏みしている感覚に捉われちゃって物凄くダレてしまった。

萌花は同じく両親からの愛情を受け取れていないちーちゃんにシンパシーを抱き、一緒になっておかしな言動を繰り返す人間になったのだろう。

が、裏を返せば、洗脳されているとも読み取れる。

人の弱い部分に付け込むちーちゃんの策士ぷりには頭が下がるが、結果的に「愛」によってその洗脳は解けるのよね。

やっぱ人ってのは孤独に生きると性格が歪み、肉親や他者から強く愛されれば真っ当に生き様という考えに変わる生き物なのかもしれないな。

勿体ない仕上がりだよね、と思うよ総合的に見て。

ホラーとしての惹かれる素材は幾つもあるけれど(凶器となる巨大ハサミの使い方や、それその物の他者から見たら慄くしかない存在感もそう)、只やっぱりスローな展開速度が作品をダメにしている、というのが私の思う第一印象だった。

評価:★★☆

24/09/07DVD鑑賞(新作)

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悪魔がはらわたでいけにえで私

2024年08月31日 13時02分53秒 | 邦画ホラー

2023年

日本

61分

ホラー

R15+

劇場公開(2024/02/23)

監督:
宇賀那健一

脚本:
宇賀那健一

出演:
詩歩
野村啓介
平井早紀
板橋春樹
遠藤隆太
三浦健人
ロイド・カウフマン

<ストーリー>

ハルカ、ナナ、タカノリは連絡の取れなくなったバンドメンバー・ソウタの家を訪れる。そこで不思議な力に導かれたナナが、部屋の奥に貼られていた不気味なお札を剥がしてしまい…。

取扱注意! 観る危険物。

―感想―

何の脈拍もなく、急に出てくるロイド・カウフマンは客寄せパンダ。

いや、字幕付けろよ。

そういう最低限の仕事はしようよ。

片言の日本語で「わ・る・い・こ・と・し・て・な・い・の・に!」

何がやねん、意味分からんわ。

ところでこの映画、たった1時間しかないのに3部構成。

個人的には第1部は良かった。

顔を殴られて一回転首が回るとか、チェーンソーで八つ裂きにするとか、そういう往年のホラー映画をパロディ化させて、それとなくパワフルに描写させた画には妙にワクワクさせられるものがあった。

タンクトップ姿の巨乳もエロくて良い。

しかしだ、それから1か月後となる第2部、1年後となる第3部へと話が流れていくと、どんどん訳分からん事になる。

第2部では理由は不明だが亀甲縛りされている音楽プロデューサーと、同じく縛られていて顔半分が人体模型と化している青年とのやり取り。

多分尺稼ぎなんだろうけど、その青年の嘔吐シーンがしつこいくらい長い。

嘔吐したからどうなるという事にはならない上に、両手にチェーンソー付けたお姉ちゃんがいきなり登場してそのままプツッと次へ行くものだから俺の頭は「?」のまま。

その「?」は第3部にも引き継がれ、バケモノに囲まれた音楽プロデューサーが自作した音楽を流した事で和気あいあいとなり、そんな中、これまた誰やねん!な男女が「邪魔するで!」と姿を見せし、しっちゃかめっちゃかの果てに謎のボタンを押したら、1人残して皆消える。

そしてクライマックスでは巨大な黒い物体と共に宇宙人が現れ、再び音楽を流すと、残された一人は嬉しそうに踊り出し、そのまま映画は終わる。

なんだこれ・・・。

因みに第3部ではほぼ「ギャッギャッ」としか言ってないです。

トロマの爺さんが関わっている時点でB級なんだろうなとは思ったが、それ以上のZ級だった。

そりゃ作っている方は、本物のゴキブリ放ったりして好き勝手に撮影してたら、さぞ楽しかった事だろう。

けど、それを見せられる俺からしたら、ほんま意味分からんのですわ。

特殊造形は割と良く出てきていただけに、それをもっとストーリー性のある内容に活用しろよ、とは思う。

あ、でも、日本のインディーズ系ホラーに出てくるゾンビとかその類のバケモノ全てに言える事だが、何故に額や頭に角を着けたがるのか。

あれ着ける事で、一気に胡散臭い面構えになるんだよなあ、ほんと止めて欲しい。

これ、第1部の話を膨らませた方が映画としては俄然面白くなったんじゃないかと思うのは俺だけか?

ごめん、無理、このノリに俺は付いていけなかったですわ。

評価:★☆

24/08/31DVD鑑賞(新作)

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スイート・マイホーム

2024年07月05日 15時41分52秒 | 邦画ホラー

2023年

日本

113分

ホラー/サスペンス/ミステリー

劇場公開(2023/09/01)

監督:
齊藤工

原作:

神津凛子『スイート・マイホーム』

出演:
窪田正孝・・・清沢賢二
蓮佛美沙子・・・清沢ひとみ
奈緒・・・本田
中島歩・・・柏原
里々佳・・・原友梨恵
吉田健悟・・・上林
磯村アメリ・・・清沢サチ
松角洋平・・・甘利浩一
岩谷健司・・・菊池
根岸季衣・・・清沢美子
窪塚洋介・・・清沢聡

<ストーリー>

スポーツインストラクターの清沢賢二は念願の一軒家を購入した。理想のマイホームを手に入れた清沢一家だが、その幸せは、ある不可解な出来事をきっかけに身の毛もよだつ恐怖へと転じていく。

その「家」の秘密を知ってはいけない――

―感想―

何処が「まほうの家」やねん、「まものの家」やないかい。

てっきり「オバケ」が棲みついているのかと思ってましたが、そっちの方でしたか。

いや俺も、担当断られたおっさんが恨みつらみで事を起こしているのかと。

このおっさんはフェイントだったのね。

何かを切っ掛けにしてトラウマを乗り越えられず神経が衰弱し、性格をも激変してしまうのは男性より女性に多いんやろか。

精神的にはそこまで強くない、強くはなれないのが女性、なのかもしれない。

展開上の重要場所となるのが、地下に設置された貯蔵庫。

いや、電気は通せよ、て疑問に感じたのだが、真っ暗闇にする「意味」はちゃんとあった訳で。

画面上えらい見え難いシーンではある、けどそこに何かが居る、誰かが居る、かもしれないといった異様な空気感は味わえ、観辛いながらも適度の恐怖さは生み出していた。

結果的に、他人から見れば明らかに精神が「壊れた」女が2人登場する。

1人は一家の幸せを踏みにじった女、そしてもう一人は幸せを踏みにじられた女。

事件そのものは決着を見せるが、又もう一度やり直そうと願う夫に襲い掛かる信じられない光景、それが本作一番のおぞましい場面となっているラストである。

黒い瞳に映る「もの」が恐ろしい、だからそれを排除してしまおう。

そんな考えを持たせ、実行してしまった女に、夫は何を思い何を感じるのか。

それがはっきりと夫の表情からは読み取れて、最悪な結末じゃねえかと、強烈なインパクトを与える事に成功してましたね。

間違いなく新たな幸せを願うどころの話ではない、家庭崩壊の第一歩。

関係ないけどこの家自体は滅茶苦茶購入して住んでみたいと思う位に魅力はある。

評価:★★★☆

24/07/04DVD鑑賞(新作)

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懐かしのあの怪作をDVDでもう一度観よう♪『極道恐怖大劇場 牛頭(ごず)』♪

2024年06月26日 14時47分40秒 | 邦画ホラー

2003年

日本

129分

ホラー/任侠・ヤクザ/コメディ

R-15

劇場公開(2024/06/15)

監督:
三池崇史

『怪物の木こり』

出演
曽根英樹
哀川翔
吉野きみ佳
火野正平
冨田恵子
曽根晴美
川地民夫
木村進
間寛平
加藤雅也
小沢仁志
遠藤憲一
小沢和義
山口祥行
長門裕之
石橋蓮司
丹波哲郎

<ストーリー>

奇行が目立つ兄貴分の尾崎を誤って殺してしまった南。目を離した隙に尾崎の死体が消え、2日目の深夜“牛頭”が尾崎からの手紙を差し出す…。

この恐怖、感染は避けられない。

―感想―

牛頭♪牛頭♪牛頭ぅ♪

素晴らしい!なんちゅうけったいな歌なんだ、頭から離れん。

旧HP時代に本作はレンタルで鑑賞して、感想もそのHPにUPしていたのだが、今はもうそれが見られない。

どんな感想を書いたのか、星何個付けたのか丸っきり覚えていない。

で、何故今回、セル版を購入してまで再見したくなったのかと言うと、何でもこれが!都内で劇場限定公開されたとの事で、確か訳分からん内容だったよな?と薄い記憶を濃くする為に踏み切ったという訳。

「あれはヤクザだけを殺す為に訓練されたヤクザ犬だ」

オープニング一発、可愛らしいワンコをおもくそぶん回して叩きつける哀川翔。

その後も、母乳飲むかい?と迫って来る旅館のババア、急に始まる霊召喚儀式、「私が尾崎よ南!」突如現れた吉野きみ佳からそう告白され混乱する舎弟の南、そしてあの衝(笑)撃的なラストへと、俺の薄い記憶通り訳分からないまま勢い落とさず突き進んでいく。

終盤、にゅっと姿見せる牛頭のインパクトは抜群である。

脇を固める俳優陣はとんでもなく豪華。

同じ台詞しか言わない丹波哲郎をあそこまで存在感として引き立たせられるのは三池監督しかおるまい。

最近ではチャリンコに乗って日本中を旅して回っている火野正平もインパクト残していたし、間寛平にしてもそうだが、少ししか出番のない著名な俳優さん達が妙に生き生きとした演技を見せていて楽しませて貰った。

その中でも特に異彩を放ってたのがヤクザの親分と言ったらこの人、ケツの穴に「おたまの柄」をぶっ刺さないと勃たない石橋蓮司だろう。

クライマックス直前に南と一悶着起こす場面は余りにもシュール過ぎて大笑いだった。

当時美人女優枠だった吉野きみ佳には変態染みた台詞を言わせちゃうし(真顔であれを言われると変にドキドキしちゃう。つか良く引き受けたなw)、で、彼女のアソコから哀川翔がポンッ!でしょ。

理解に苦しむっちゅうねんw

でも俺、嫌いじゃないんだよなあ、何故かって何度も声に出して笑ってしまったから。

ストーリー的には大雑把に書いたら、奇妙な行動が目立つ尾崎を親分の命令でヤクザ処分所へ連れて行く途中に、その尾崎が行方不明となり、慌てた舎弟の南が右往左往しながら探し回る、それだけのもの。

そこにわんさかと奇人変人が登場、南同様に鑑賞者も「なんなんこれ...」な空気を味わい続ける。

確かに万人受けする内容では無いかもしれないが、そんな理解が頭に追い付かない展開をブラックなユーモアとして面白いと感じれば俺みたく好きになれるんじゃないかなあ。

カルト作と言われる所以、納得であります。

因みに主役は哀川翔ではありません、オープニングとラストしか出てきませんので。

あくまでも舎弟の南を演じた曽根英樹が主人公であり、彼の物語です。

なぞなぞ問題「座っていても たってしまうものって何だ?」30秒で答えよ!!

俺、答え「チ〇コ」かと思ってしまった(笑)

制限時間内でこれに答えられなかったら、大切なものを奪われるぞ急げ!(結局大切な「もの」て何だったのだろう?)

ホラーのジャンルで括られているが、どちらかと言えば牛乳恐怖症に陥るかもしれない、そっち系のホラー。

後は尾崎による復讐奇譚とも感じ取れなくもないが。

でもずばり、本作の位置付けは(牛乳好きな人を牛乳怖いと思わせる)ミルクホラー(笑)。

良かったその点俺は牛乳飲まないから全く害は無い。

評価:★★★☆

24/06/26DVD鑑賞(セル版)

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レンタル開始日: 2015-02-13

メーカー: クロックワークス

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