銀幕大帝α

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ブラッディ・ローラ 殺戮の催眠美少女

2010年03月30日 00時34分48秒 | 洋画ホラー
PARASOMNIA/08年/米/103分/劇場未公開
監督:ウィリアム・マローン
出演:ディラン・パーセル、シェリリン・ウィルソン、ジェフリー・コムズ

<ストーリー>
病院に監禁された連続殺人鬼が超能力で夢遊病の美少女を操り、連続殺人ゲームを仕掛ける。
<感想>
“眠れる美女”ことローラを演じた女優さんは、出し惜しみもせずにおっぱいを見せて、時には返り血で全身真っ赤になったりと頑張っていましたね。
それにそこそこの美貌もありましたのできちんと画になっていた。

鏡に覆われた夢の世界と、終盤での操られた母娘がクラシックを弾き奏でる中、ギミックが動き回る舞台は私好みの作り。

殺人鬼が超能力で夢遊病少女を操り、人を殺していくといった奇抜なアイデアも○。

只、少女を連れ去る主人公の青年がイケてない。
ルックスもそうだが、何か頼りなさ過ぎ。
見た目から、こいつに任せてはいかんだろって思っちゃう。

よくよく思えば、病室に寝ていた少女に一目惚れしたから自宅に連れ帰って世話する、って事自体が一般的に考えたらおかしいだろ。

道端に落ちているものを食べる少女がそんなに可愛いか?
ナイフで襲ってくる少女がそんなに愛おしいか?

異色のマニアだね君は。
当然、そんな彼に少女を守る力などなく、殺人鬼に終始やられっ放しで、主役がヒーローになれずに終了。

しかし、これを悲劇をもっての始まりとするラブ・ストーリーと見れば、意外とラストシーンが美しく感じとれるんです。
私は切なくなったんだけれどね。

オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★☆
10/03/29DVD鑑賞
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人間狩り

2010年03月29日 23時57分47秒 | 洋画ホラー
PIG HUNT/08年/米/99分/劇場未公開
監督:ジェームズ・アイザック
出演:トラヴィス・アーロン・ウェイド、ティナ・ホァン

<ストーリー>
山で遊び半分に猟をしていた男たちが、山の住人や巨大な獣に襲われる。
<感想>
暇潰しに山奥に猟へ出かけたら、そこで幼馴染のジャンキー一味と、馬をも首根っこから引き千切る巨大猪、そしてハーレムを築くヒッピー軍団に襲われるという、ある意味トンデモ映画^^;

当初の目的は例の巨大猪狩りだったのに、途中から仲間割れの挙句に邦題通りの人間狩りに発展し、最後にはヒッピーアジトで生け贄の儀式に強制参加させられてと、展開が無茶苦茶。

本作のメインは何ですか!!

ていうか色んな‘モノ’が生息しているこの山自体が謎に満ちているんですけど。

アジア系女性を恋人に持つ主人公を筆頭に、動物の腸を見たらゲロるのに喰われた人間の手首を見ても平然としている黒人(ハーレムでのエロ顔が間抜けすぎ)、動物解体に生き甲斐を感じている弟とコカイン命の兄、女だらけの王国を構える首領(巨大猪を飼っている張本人、服装が変)と、キワモノだらけの登場人物たちによる暴走行為が退屈さを忘れさせてくれるが、これだけ個性的なキャラが揃うと中には苛立つ輩もいる訳でして。

そいつが、逃げた犬を危険も感じずに大声上げて一人で勝手に探しているデブ男。
こいつマジうざい。
早く死んでくれ1位認定。
もう叫ぶわ、泣くわで耳障り、目障り極まりないのだが、ジャンキーに頭吹っ飛ばされた時にようやく静けさが辺りを包んだ時には、心がス~としたね。

結局、一番まともに思えた人物は弟を殺されて怒りに燃えていた兄貴かと。
黒人がデロデロで鼻の下伸ばしていたハーレム女たち(こいつらも言動が腹立つ)を、問答無用で銃殺。
ここ最高。

あれ?そう言えば猪は?

あ、何か最後にようやくお披露目されてました。
けど、あっさり退治。
オイオイ・・・。

ちゅうか、猪の造形、あれは完全に『もののけ姫』のパクリやろ!!

評価:★★
10/03/29DVD鑑賞
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アティック

2010年03月23日 23時25分17秒 | 洋画ホラー
THE ATTIC/08年/米/82分/劇場未公開
監督:メアリー・ランバート
出演:エリザベス・モス、トム・マロイ、ジョン・サヴェージ

<ストーリー>
霊にとりつかれた女性が、成仏させる“鍵”を見つける為、屋根裏を探索する。
<感想>
物凄い傑作(『エスター』)を観た後だと同じホラーでも何だかなぁ^^;

画質がえらく古臭いので80年代のホラーかと思ったら、普通に最近の作品だった。
題材が幽霊もの、もしくは悪魔崇拝ものだけに敢えてアンティーク調にしたんやろか。
それならばもっとゴシックホラーみたく、おどろおどろしいものにすれば良いものを、作り的には現代B級ホラーそのもので、大して面白さもない。

最後にはどんでん返しオチみたいなのがあるんだけれど、何処かで観たようなもので新鮮味が余り感じられず、更にその後のエピソードが付け加えられた事で、折角のオチが有耶無耶になり、結局何が何だか良く分からない内容になっちゃっている。

「幽霊が棲む家」と捉えればいいのかな?

監督は『ペット・セメタリー』を撮った人だけに期待したんだけれど・・・。

下では無いけれど上でも無い、ありふれた普通のホラー。

評価:★★☆
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エスター

2010年03月23日 22時35分54秒 | 洋画ホラー

ORPHAN/09年/米/123分/劇場公開
監督:ハウメ・コジェ=セラ
出演:ヴェラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、イザベル・ファーマン

<ストーリー>
子供を失った夫婦の家にやって来た幼い養女は、愛くるしい顔の殺人鬼だった!?
<感想>
いやぁ良い意味で裏切ってくれましたねぇ。
てっきり『オーメン』系のオカルトものなのかと思ってましたから。

ゴス&ロリファッションでトンカチ片手に殴る!殴る!
時には父親に色気で攻めまくる!!

養女として引き取られてから徐々に本性を現していくエスターちゃんに恐怖。
加え、何でこんな幼い子がそんな事するんだとムカッとしてくる。
無表情で「FUCK!」とか言っちゃうし。

更に、いち早くエスターちゃんの異変に気付く母親に対し、何時までも鈍感な父親には苛立ちまくり。

あどけない笑顔の裏に狂気が潜むというエスターちゃんの悪魔的なキャラ作りにより、我々観客の感情を終始揺さぶる辺りは、製作者側の思惑通りといった感じで、してやられましたね。

一体エスターちゃんの目的は何なのか、彼女に隠された秘密は何なのか、といった興味心によりグイグイと物語に引き込まれていく中、唐突に明かされる驚愕の真相!!

これまた、してやられたり、です。

“ちゃん”が“さん”になった瞬間(この意味は観た方にしか分かりません!!)、エスター自身も‘それなりの人’に見えてくるんだから不思議。

これは演技力による凄味か、それとも演出力による錯覚か!?

後半での緊張感、緊迫感は半端無いですよ。

子供が大人を殺しちゃいかん!
という考えなんてどうでも良くなっちゃいますから。

アメリカでも、こういった正統派なホラー映画を撮ろうと思えば撮れるんやね。
怖いホラーというよりかは、途中までは不快な気分にさせつつも最終的にはアッと驚かせてくれるホラーかも。

ホラーファンも当然ながら、ホラーが苦手な方にも観て欲しい傑作ッス。

関連作:

『エスター(2009)』(第1作)
『エスター ファースト・キル(2022)』(第2作)


オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★★☆
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狼の死刑宣告

2010年03月22日 00時15分02秒 | 洋画サスペンス
DEATH SENTENCE/07年/米/106分/劇場公開
監督:ジェームズ・ワン
出演:ケヴィン・ベーコン、ケリー・プレストン、ジョン・グッドマン

<ストーリー>
息子をギャングに殺された男が法の裁きに満足せず、自ら犯人に復讐。だが、それがギャングのボスの怒りを買い、抗争に発展する。
<感想>
頭が吹き飛び、足がもげる。

過激なバイオレンスショックの数々は流石『ソウ』シリーズ生みの親であるジェームズ・ワンならではと言った所か。

変な役柄しか印象にないケヴィン・ベーコンが、本作では家族を殺された副社長という一般的な人物を好演。

しかしガチで頭髪を剃り、後部に剃り残しをチラつかせながら、ショットガンとマグナム装備で復讐の鬼と化す辺りは、彼以外に誰が出来ると思わせる程の適役で、リアリティも兼ね揃えているので思いっきり感情移入出来る。

息子を目の前で殺され、犯人に復讐するも、ギャング一味の報復に遭い、妻をも失う。
この事で、優しいパパ像が完全にぶっ壊れた男は、大金で銃を買い、素人とは到底思えない銃捌きで悪党に裁きを下していく。

この一連の流れには否応無しに引き込まれ、又、男の取る行動には共感さえ生まれる。
これも全て、序盤で裕福な家庭の幸せな日常を、嫌味無く丁寧に描いていた事が上手く活きている証拠。

クズのギャングによる身勝手な殺人が、幸福を夢見る家族の将来を破壊し、そして普通の男の良心をも粉砕する。

クズにはクズなりの死を!と、観る側にも同情心をも捨てさせる事で奮起を促せ、片っ端からワルどもを非道に始末していく様は、興奮と共に感動すらも押し寄せてくるが、全てにカタが付いたラストでは何とも言い難い悲しみだけが漂い、痛く胸が絞め付けられました。

ぐったりと血まみれでソファーに座り、思い出のビデオを観ながら、僅かな希望を聞かされるも、今更後戻りは出来ないと、表情には出てなくとも、その場の空気でその悲壮感が読み取れるケヴィン・ベーコンの姿も素晴らしい。

オフィシャル・サイト(英語)
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評価:★★★☆
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