銀幕大帝α

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オールドマン

2023年11月08日 11時04分33秒 | 洋画サスペンス

OLD MAN

2022年

アメリカ

97分

サスペンス

劇場公開(2023/07/17)

監督:
ラッキー・マッキー

『ブラッド・マネー』

出演:
スティーヴン・ラング
マーク・センター

<ストーリー>

森の奥でひっそりと暮らす老人の家に、迷子のハイカーが助けを求めて訪ねて来る。だが、老人は青年を殺人鬼だと疑って銃や刃物を突き付け、やがて狂気を露にしていく。
 
―感想―
 
全編、ほぼほぼ2人芝居の展開。
前半は道に迷ったらしいハイカーの男との二人っきり。
後半は擬人化したラスカルとの二人っきり。
これを会話劇で大体を乗り切るという荒業。
なので、密室という空間においての人物に対した動きが殆ど無い事もあり、普通に観ていたらあくびが出る可能性も無きにしも非ず。
しかし、その会話劇にこそ、多くの伏線を散りばめている。
それにより、終盤の急展開が活きてくる。
要するにオチ有りきな作品なんですな。
 
ボケた老人の話とも取れるが、俺的には妻の霊によって精神を蝕まれ自身が犯した「罪」からも解放されないまま生き地獄を死ぬまで味わっている老人の悲劇と見た。
冒頭がラストと繋がっているのが秀逸。
 
この90分間の物語を、老人が延々と繰り返しているのかと思うと、鑑賞者はゾッとするかもしれない。
本人に自覚が無いのだから。
 
ハイカーに向かって警戒心と狂気心を放っていると思っていたら、ラスカル登場で畏怖心へと変わる。
状況に応じて表情のみで老人が今抱く感情を恐ろしく、そして悲しく正確に伝える辺りは流石名優スティーヴン・ラングといったところだろう。
 
評価:★★★
23/11/08DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-11-03
メーカー: アドニスSQ(アメイジングD.C.)

情報<カリコレ2023>

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底なし・・・

2023年10月28日 18時46分09秒 | 洋画サスペンス

QUICKSAND

2023年

コロンビア

86分

サスペンス/アクション

劇場未公開

監督:
アンドレス・ベルトラン

出演:
カロリーナ・ガイタン
セバスティアン・エスラバ
アラン・ホーコ
アンドレス・カスタニェーダ

<ストーリー>

離婚寸前のアメリカ人夫婦が、仕事でコロンビアを訪れる。仕事の合間にふたりは熱帯雨林をハイキングするが、何者かに襲われる。逃げる途中、夫婦は流砂に足を取られ…。

―感想―

人は何故、一緒になって窮地に陥ると失っていた愛が再び芽生えてしまうのか。

(´・ω・`)知らんがな

俺自身がそういう経験がないから(当たり前である)、そのような気持ちの変化ってのが分からないだけなんだろうなあ。

ホテルの従業員と悪党が裏で手を組んでいる、海外あるあるですな、平和ボケしている日本人はほんま海外旅行する際には油断したらあかんで。

それはそうと、険悪な仲の夫婦が流砂(というか泥沼にしか見えないが)に上半身だけ残してハマってしまい、どうしたもんかと悪戦苦闘するだけの話なのだが、妻が若干ヒステリック気味で、その姿を見ていたら、そりゃあんな性格だったら旦那としたら疲れるだろうなあと。

だが、そんな妻が医師という見事なまでに出来過ぎた設定が毒蛇に噛まれた夫の命を救うという転機によって、寄り2人の仲の悪さを薄めていったように見えたし、更に落ちた流砂の中から既に先客が居てひょっこり登場、そいつの荷物がお役立ちアイテムとして大活躍も又転機、余りにも運が良過ぎる(笑)。

けど、まさか脱出方法が大蛇を命綱にして、というのはアイデアが斜め上いっていて、ちょっと驚かされた。

旦那が火事場のクソ力発揮させて蛇の顔にナイフ突き刺した瞬間、あれはカッコ良かった(妻の冷めてた気持ちが完全に燃えに転じた瞬間とも言えるでしょう)。

ラスト、妻には見えた光の影、あれ何だったんかなあ。

多分、神様?が現れて、あなた方は助かりますよ、といった「啓示」を表現してたのかしらね。

評価:★★☆

23/10/28DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-10-04

メーカー: アット エンタテインメント

 

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デスパレート・ラン

2023年10月13日 18時15分44秒 | 洋画サスペンス
THE DESPERATE HOUR/LAKEWOOD
2021年
アメリカ
84分
サスペンス
劇場公開(2023/05/12)
監督:
フィリップ・ノイス
製作:
ナオミ・ワッツ
出演:
ナオミ・ワッツ・・・エイミー
コールトン・ゴッボ・・・ノア
アンドリュー・チョーン・・・ロバート
シエラ・マルトビー・・・エミリー
<ストーリー>
夫に先立たれたエイミーの息子が通う高校で立てこもり事件が発生。事件現場から遠く離れた森の中にいたエイミーは息子を救うため、スマホを駆使して事件解決に向けて動き出す。
 
スマホ1台で
息子を救え
 
―感想―
ナオミ・ワッツがひたすら走り続けながらスマホで色んな人物と通話しているのを映しているだけなので、一種のシチュエーションものやね。
独り芝居とも言えるかも。
 
「息子は良い子。決して悪い事はしない!」
 
終始親ばかっぷりを爆発させているが、観ているこっち側からしたら、犯人絶対息子だろ、と思わずにはいられないんだよね。
だってあれだけの「ヒント」を用意してたから。
父親が事故で急死してからは抗うつ薬を服用。
学校ではイジメられている。
母親が外に出た後に、ひっそりと登校している(行かないと言ってたのに)。
 
あ~あ親の心配をよそに息子、やっちまったなあ
 
すまんw俺の早とちりでしたw
 
警察も息子の関与を疑ってたし、犯人は息子だと思わない方がおかしいだろw
 
監督の仕掛けた「罠」にまんまと引っ掛かったわ、ほんますまん。
母の信じる心に完全なる敗北。
 
常に走っているので一応画に動きはあるが、事件の現場の状況は通話の内容でしかイメージが湧かず、ちょっと退屈にも感じる80分。
 
それでも、息子の無事を願う事しか出来ない母親が、やっとの思いで犯行現場に到着し、解放された人質の中に我が子を見付けた瞬間、そこでのナオミ・ワッツの安堵の表情が絶妙に良くて、猛烈に感動しちゃったんだよなあ。
不覚にも俺、涙流してましたわ。
涙腺弱すぎだろて思うだろ?年取ると涙もろくなるんだよ!
他の過程はどんな俳優でも出来そうなものばかりだが、ラストでの、あの表情の作り方は演技派のナオミ・ワッツだからこその上手さだよねえ。
 
自身や息子に向けての助けや、情報の提供を求めて、電話をかけまくった数々の人達が、事件解決後に改めて労いの言葉をスマホに掛け直してくれたという演出も、人の優しさを感じさせてくれて良き。
 
只、思考が暴走して、犯人に直接電話掛けた時は、流石にそれはあかんやろ、と。
そりゃ警察から「犯人刺激してどうするねん!」と怒られるのも当然ですわ。
ところがその後に、今度は警察から「犯人に電話してくれ!時間稼ぎしてくれ!」
そんなこと現実に有り得る?
無茶な事を要求する警察には閉口だが、それが事件解決に繋がるのだから、何事もやってみなくちゃ分からない(そうなのか?w)。
 
評価:★★★
23/10/13DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-10-04
メーカー: カルチュア・パブリッシャーズ
 
 

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懐かしのあの名作をBlu-rayで観よう♪『フォーリング・ダウン』♪

2023年08月15日 16時09分22秒 | 洋画サスペンス

FALLING DOWN

1993年

アメリカ

118分

サスペンス

劇場公開(1993/07/24)

監督:
ジョエル・シューマカー

出演:
マイケル・ダグラス
ロバート・デュヴァル
レイチェル・ティコティン
フレデリック・フォレスト
チューズデイ・ウェルド
ロイス・スミス
バーバラ・ハーシー

<ストーリー>

厳格で生真面目な“D-フェンス”と名乗る男が渋滞に巻き込まれ、突如として車を乗り捨て黙々と歩き始める。その後、両替のために入ったコンビニで邪険に扱われ…。

―感想―

ただ俺は家に帰りたいだけなんだ!

ストーカー気質とサイコパス精神を融合させたようなブチギレ男をマイケル・ダグラスが怪演。

ちゃんと買ったものにはお金を払うとか律儀な所はあるのに、曲がった事が大嫌い、社会に不満ありまくりという訳の分からなさがキャラクターとしての魅力でもある。

マイケル・ダグラス側の家庭事情、刑事を演じたロバート・デュヴァル側の家庭事情。

これらを交互に見せる事で、貴方ならどちらが良い?そんな質問を投げ掛けられている様な気もするが、俺としちゃどっちも嫌だ(笑)。

まあでも何かしら問題はあるにしろ幸せな夫婦、不幸せな元夫婦の対比を考えれば、帰りたい場所、帰れる家があるだけマシなロバート・デュヴァルの方が人となりの生活は送れているんだろうな。

しかし何でちょっとしたことでも声を荒げる様な男と結婚しようと思ったのか。

結婚して子供が産まれてから急に性格が激変したんだろうか。

原因はストレス?

違うんじゃねえかな、元からこういう男だったんでしょ(彼の母親も何処か情緒不安定な部分を見せていたし)。

親が親なら子も子という訳だから普通、何かしらのサインは出ていたとは思うんだけどね、元嫁はそこまで見透かす事が出来なかったのかもしれない。

傍から見れば奇妙な言動を繰り返す面白いおっさん(笑)風に映るが、勿論直接関わるには危険過ぎるオーラを放ちまくっている。

そんな男が家に行くと言うてるのに、何の対処もしない地元警察の怠慢さ。

当時は今ほどストーカー規制に厳しくなかったのかもしれないが、パトロール位してやれよてのは思うわ。

当日退職のロバート・デュヴァルが最後の一仕事として自ら現場に乗り込んでくれたから救われた二つの命。

暴走を制御出来ぬまま元嫁に接近したマイケル・ダグラスに非しかなく同情の余地もないので、なるべくしてなった結末とも言えるだろう。

評価:★★★☆

23/08/15Blu-ray鑑賞

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レンタル開始日: 2010-07-16

メーカー: ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント


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ノック 終末の訪問者

2023年06月30日 20時15分22秒 | 洋画サスペンス

KNOCK AT THE CABIN

2023年

アメリカ

100分

サスペンス

劇場公開(2023/04/07)

監督:
M・ナイト・シャマラン

『オールド』
製作:
M・ナイト・シャマラン

原作:
ポール・トレンブレイ『終末の訪問者』
脚本:
M・ナイト・シャマラン

出演:
デイヴ・バウティスタ・・・レナード
ジョナサン・グロフ・・・エリック
ベン・オルドリッジ・・・アンドリュー
ニキ・アムカ=バード・・・サブリナ
クリステン・ツイ・・・ウェン
アビー・クイン・・・エイドリアン
ルパート・グリント・・・レドモンド

<ストーリー>

人里離れた山小屋で休暇を過ごしている3人の家族の前に突如現れた、謎の4人組。彼らは家族を拘束し、こう告げた。「しくじれば・・・世界は滅びる」果たして、4人の訪問者は何者なのか?なぜ、世界は終末を迎えることになるのか?

その選択の結末は、
家族の犠牲か、世界の終焉か。

―感想―

ビジョン、ビジョンとうっせえよ。

「君たちが言う事は全て妄想だ!」

そうだそうだ!もっと言ってやれ!

実は妄想じゃなく、現実で起きてたんですね~。

ええっ(;'∀')、そのまんまやないかいっ。

又、奇妙というか、けったいな作品を撮りよったねシャマラン監督。

つか、今月のレンタルリストに入れるまで、シャマランが新作作ってたのを知らなかったわ。

映画通の(笑)俺が知らないて事は、そんなに話題にもならなかった作品なのか?

監禁されるのがゲイカップル、その養女がアジア系。

これも今のご時世に配慮した設定なんだろうか。

内容に直接関与している風には全然思えないのだが。

別に一般的な夫婦で、その間に出来た子供でも話は成立するのではないかと。

もしちゃんとした意味があるのならごめんなさい、僕にはそれが分からない。

「好きな映画は?」

「魔女の宅急便」

日本人としてこの答えはちょっと嬉しい。

結局、ゲイの片割れが「光の中に人の姿を見た」とか突然言い出して、4人の訪問者が要望した通りの事が起き、世界は間一髪で救われたといったエンディングを迎える。

何故にゲイの片割れは訪問者側の思考へと傾いていったのか、脳震とうが原因なんかねやっぱり。

キリスト教のアメリカらしい、聖書に結び付けていく所は、我々仏教徒からしたら理解出来ないものはあるよなあ。

「信じる者は救われる、アーメン」

要は、これを鑑賞者にメッセージとして伝えたかっただけなんでしょ?だよね、シャマラン監督?

因みに自分の作品には積極的に出たがるシャマラン監督、本作ではTVに映る通販番組の司会者役。

レンタル版とかでは特典でその通販番組の完全版が観れます!大して面白くはないけどw

養女役の子役ちゃんが実に良い演技していた。

可愛いかどうかは個々の判断に委ねるが、俺はキュートな子だなと思ったよ。

ま、本作はなんだかんだと思いつつも、最後はどうなるのかに好奇心が高まり、しっかりと引き込まされ、じっくりと話を楽しませては貰いました。

結末が余りにもストレート過ぎたのがアレですが、シャマラン監督らしい雰囲気づくりは味わえたかなと。

その辺の展開、物語構成に強い興味心を持たせる所は上手いと思うわ、シャマランマジックは廃れていなかったちゅう事やね。

でも、観終えても内心、それなりに悶々とするのは確かではある。

評価:★★★☆

23/06/30DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-06-28

メーカー: NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社

オフィシャル・サイト

 

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