ホルマリンを静脈注射したり、経口で飲ませたりすると止血効果がある。というのを経験的に信じている獣医師も多い。
よく行われているのは牛の血乳症のようだ。
海外の馬の獣医師も、このホルマリンの止血効果?について議論していた。
「実際に効果があった、ある」という獣医師や、「こういう症例ではいつも使っている」という獣医師もいた。
中には、本当にホルマリンに止血効果があるかどうか、血液の凝固機能をホルマリン投与前後で調べたという研究歴を示してくれた獣医師もいた。
しかし、調べた限りではホルマリンは馬の血液凝固機能に有意な作用をしなかったそうだ。
さて、あなたはホルマリンの止血効果、信じますか?
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今日は、1歳馬のEthmoid Hematoma(右;写真は別症例) のホルマリン注入療法。
これは止血効果を期待しているのではなく、ホルマリンでHematoma 血腫を凝固変性壊死させることを目指している。
続いて、1歳馬の飛節のOCDの関節鏡手術。
続いて、1歳馬の飛節のX線撮影。
午後、3歳馬のTieback&Ventriculocordectomy。
レポジトリー検査で見つかった喉の異常や骨や軟骨の手術予定が増えている。
喉嚢の出血に止血剤、一生懸命注射していました、、トラネキサム酸とアドナでした・・・
フィールドでできることとなると、補液でしょうか?輸血はヘパリンをいれるとするとどうなのでしょう…
こちらは熱帯夜でした!爽やかそうな北海道がうらやましいです☆
トラネキサム酸の作用機序から考えれば、止まった出血が再び出ないようにする働きはあるのだろうと思います。それでも出るときは出ますよね。
大量出血したときの輸液については背反する二面があると思います。下がった血圧をそのままにしておくべきか、ショック状態を改善してやるべきか。出血そのものが止める方法があるかどうかが大きな鍵でしょう。喉嚢真菌症の出血なら麻酔がかけられる状態まで回復させて即手術します。子宮動脈破裂だと止まることを願うしかありません。外傷性脾臓破裂だと、手術するかどうか難しい判断です。
大量出血の時の輸血の抗凝固剤にはクエン酸ナトリウムの方が望ましいのだと思います。ヘパリンは怖いです。
すこしは夏らしい夏になって欲しいと願う北国です。
今年は被災地が過ごしやすい夏でありますように。大雨の被害などおきませんように。
こちらは、サウナ状態です。都会は、もっと暑いのでしょうね。
使用されたホルマリンは、何%ですか?周囲の細胞への影響は、あんまり気にならないものですか?
北海道も今日は暑かったですね。24℃くらい?;笑。
ホルマリン濃度はどれくらいが良いのか検討された結果始まった治療法ではないように思います。10%ホルムアルデヒドすなわちホルマリンそのもので良いように思います。漏れてくるところまで5-20ml注入します。が、意外に痛がったりしません。
鼻粘膜の方が弱そうなので気になったですが、注入は何日ごとに行っているのでしょうか?
親指大のイボですか・・・sarcoidでしょうか。ホルマリンを塗るという治療は知りません。
Ethmoid hematomaが注入で萎縮して治ることが多いのは、袋状になっていて、壊死しやすい組織だからでしょうね。
文献では2週間おきですが、あんまりのんびりしていられないので、1週間ごとに注入するようにしています。
ただ、毎日塗らなくても良かったのかもしれませんが。
Pub Medでequine sarcoidを検索すべきです。BCG療法、凍結療法、はじめ多くの治療法が出てくると思います。背中に親指大の・・なら外科的切除が一番かもしれませんが。
牛パピローマウィルスによることがほぼ証明されているようです。
結局、最後は免疫賦活剤に頼ってしまいましたが。
でも、ホルマリンでもいけそうな気はするのですがね。。。紛らわしいコメントすいませんでした。
それは失礼しました。組織固定用の凍結スプレーで凍らせる。というのもやることはあります。外からホルマリンを塗るだけだとなかなか全体は壊死しないと思うのですよね。茎がある形状だと輪ゴムをかけるなんていう方法も・・・