制服


D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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知り合いの子供が通うことになった高校は、制服が無いのだそうだ。
それでも制服に憧れるのか、みな制服を作るのだという。
どんな制服を作ったらいいだろうと子供が言っているという。
そんなもの無い方がいいだろうに、わざわざ作るなんて・・・

そういえば、僕の通っていた高校は、制服を着て行く必要がなかった。
制服が無かったわけではない。
ブレザーにネクタイの立派な制服が、あるにはあった。

ところが、服装については校則に「制服もしくはそれに順ずるもの」という記述があった。
生徒手帳にそう書いてあった。
それがどんどん拡大解釈されていった。
結局事実上何でもいいことになり、皆好きな格好で学校に行くようになったのだ。

用事があり、従姉と学校の前で待ち合わせたことがある。
正門の前でしばらく立って、通学する学生を見ていた従姉は、僕と会うなり言った。
「あなたの学校はまるでファッションショーみたいね」

それに対し教師もまったく文句を言わなかったのだから、自由な校風だったのだろう。
案外先生もその雰囲気を楽しんでいたのかもしれない。
今でも年数回、同窓生の飲み会があるし、そこに先生も顔を出すくらいだから、いい学校だったのだろう。

そんな学校に、僕も自由な格好で通っていた。
しかし、生まれつきお洒落とは縁の無い僕のことである。
その上、常に我が道を行く・・の僕のことである(笑)

当時夢中になっていたのは、アメリカの刑事ものの映画やテレビドラマであった。
渋谷に米国の警察の本物の制服を売っているお店があった。
そこでロサンゼルス市警やサンフランシスコ市警の制服を買って、それを着て通っていた。

今考えてみると、やっぱり僕って変わっていたのだろう。
「お前少し変わっていたものな」と、高校の友人から言われる。
ロサンゼルス市警の制服を着て高校に通う・・・
確かに冷静になって考えると、少しというより、ずいぶん変わっていたような気もする。
さすがに着ていたのは上着だけであったが・・・

「あなたあの頃少し幼かったけれど、今はちょうどいい感じよ」
と久しぶりに会った同級生の女性から言われたこともある。
そうか、皆そういう風に見ていたのか・・・と初めて気付いたのであった(笑)
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