COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
レンズ情報手動設定
D3X + Carl Zeiss Distagon T* 21mm F2.8 ZF
大きな画像
先日ディスタゴン21mmを使う時、レンズ情報はどれに合わせるか?という質問をいただいた。
21mmという画角は過去のニコンの製品にはなかったのだろう、手動設定の選択肢の中にはない。
やむなく20mmを選んで使っているのだが、そこではたと考えてしまった。
確かなことは分からないのだが、D3などのボディは、撮影されたデータに対し、レンズごと違った補正をかけているという話を聞く。
それがニコン以外のレンズ、たとえばシグマのレンズの一部にも有効であるという話が雑誌に載ったことがある。
ボディが内蔵する各製品の情報を記録したテーブルに、どうやら他社の製品も載っているという驚くべき話で、わざわざ実際に効果のある機種とそうでないものが一覧で掲載されていた。
その時はへえと感心するに止まったが、よく考えてみたら、もし本当にその通りだとしたら、これはけっこう面倒な機能である。
D3が発売された時には、古いニッコールレンズを付けるとデータが補正されて画質が良くなる・・という評価をあちこちで読んだ。
もし古いレンズの撮影データに対しても、レンズ毎に固有の補正がかかっているとしたら・・・
レンズ情報を持っていない古いレンズの場合、手動設定の値からレンズ銘柄を特定するしかない。
するとディスタゴン21mmF2.8を付けた時に、画角20mmとF値2.8を選ぶと、古いAiニッコールの20mmF2.8と勘違いされる可能性があるのではなかろうか。
違うレンズの補正がかけられてしまう?
そのために手動設定にあまり自由を与えていないのだろうか?・・・
多分実際にはそのようなことは無いのだろう(笑)
想像だが、レンズ名が読み取れるレンズの場合のみ専用の補正をかけて、それ以外のレンズの場合は、撮影したデータを基に最適値を判断して補正するにとどめているのではないか?(あくまで想像ね)
入力ミスという場合もあるから、手動設定からレンズ名を断定してしまうのは危険だ。
ま、あくまで想像に過ぎないのだが・・・本当のところどうなのだろうか?
メーカーがレンズ毎に作用する補正の一覧を発表してくれるとありがたいが、それはやはり企業秘密なのだろう。
一度ニコンに正式に質問してみようかな?
コメント ( 17 ) | Trackback ( 0 )
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描写がすっきりした画像が得られる、と言われていますね。
ところで ニコンの焦点距離手動設定についてですが、これは
過去にニコンが販売したことのあるレンズに基づいているようです。
例えば 43ミリとか86ミリがあるのは 43-86ズームのためですし
その一方 80ミリや90ミリは存在しなかったので 手動設定の項目に
入っていません(ELニッコールを使う際には ちょっと困ったことですが)。
MF時代のニッコールは 同一焦点距離&開放f値でも レンズ設計を
更新したものがあり、例えば24ミリf2.8には 新旧2種のレンズ構成が
存在します(新タイプはAF24ミリf2.8に引き継がれています)。
28ミリf2.8も同様に2種類存在します(不思議なことに このどちらも
AF28ミリf2.8には引き継がれず、しかもAF28ミリf2.8にも新旧
2種類のレンズ構成が存在します)。
もし 個別の細かい補正が 焦点距離手動設定と組み合わされているとしたら
新旧異なるレンズ構成のものについては どちらを補正しているのでしょうね?
考えてみたらズームレンズを使うときには手動設定では使えないですね。
やはりあくまで手動設定はメモ代わりに過ぎず、補正の情報としては使っていないと考えるべきでしょうね。
どうせなら旧型のレンズの補正値をネット上で配布してくれればいいですね(笑)
MFの28mmは私も設計の違うバージョンをいくつか持っています。というのも赤外線を通す特性が違うので、欲しいバージョンを探して何本も買ってしまったんです。(価格は二束三文でしたが)
何でも出てすぐに周辺部の描写が問題になり、リア玉の大きさを変えた新バージョンが出たという話でした。
でもAFにもふたつあるとは知りませんでした。
何かもっともな事情があるのでしょうね。
製造しているコシナにも聞いてみようと思い尋ねたところ、ニコン機のテスト撮影は20㎜設定で行ったと言ってました。社内的には20㎜設定で問題なしと結論出したみたいです。ちなみに18㎜も20㎜設定で
テスト撮影したみたいです。
実再、1㎜の差はあると思うのですが、どうなんでしょう?
手動設定の絞りはAiの起点に使っても、焦点距離はメモ程度かと思いましたが、コシナがあえてそう言ったとなると、もしかすると何か補正処理をしている可能性もありますね。
自由な数値を入れられないというのも、考えているより重要な意味を持つのかもしれません。
たまに設定を直すの忘れちゃうのですが、まずかったかも・・・
21mmを付けていて設定は105mmにしようが200mmにしようが同じだろうとたかをくくっていました(汗)
倍率の色収差に関しては、たぶんどんなレンズでも補正かけられます。
フェーズワンのソフトの場合、如何なるレンズでも自動的に認識して補正かけるので、かなり綺麗に倍率の色収差が消えます。C社のものよりぜんぜん出来が良いです。原理は、たぶんポイント数箇所拾い出して解析しているのだと思います。中間と周辺と。(厳密にいうと場所ごとに収差の倍率も違うのでリニアにずれていくわけではないですからね。レンズの製造誤差でも違ってくるので、個体差は多い収差です。ルックアップテーブル式だと個体差は吸収できず残るので、C社のは良く残ります。)
ニコンの場合は、たぶん解析式だと思うので、どんなレンズでも補正が効くはずです。ルックアップテーブルはないはずです。
周辺減光も同様に画像認識して解析しているはずです。周辺減光は、焦点距離で生じるものと、レンズ内部のケラレで生じるものがあるので、同じ焦点距離でも全く違う特性になる場合は多々ありますからね。絞りの位置でも違うし、レンズの屈折率でも違ってきますし。焦点距離に依存するけど、それ以上に内部構造に依存します。
歪曲の収差だけは、今のところ解析するソフトがないようで、補正はルックアップテーブル式が主流だと思います。あるいはマニュアル設定か。歪曲の量は、被写体の位置でも違うし、レンズ構造でも違うし、絞りの位置で違うし、焦点距離だけに依存するわけではないですし、画面の位置によっても違うので解析するのは、とても難しいと思います。
フォトショップの収差補正機能の性能はかなりイマイチで使い物にならない印象です。収差が残るし汚いし甘くなるし。C社のは純正レンズに限ると割と良く補正してくれてます。フェーズワンはかなり良いですね。
いまや「顔認識」が出来るくらいですから、建物の直線認識はたぶん将来できるようになって自動補正されるんじゃないかという予感もしますけど、どうでしょう?
ニコンの焦点距離設定は、たぶん解析範囲に制限をつけるためのものだと思います。だから多少違っていても問題ないと思いますよ。
それは、補正値が膨大過ぎて無理です。
そもそもカメラが違うと違います。
1.ローパスフィルターの厚みで違ってくる。
2.RGBカラーフィルターで違ってくる。
3.IRフィルターで違ってくる。
4.現像ソフトのカラー補正の方式で違ってくる。
レンズに関しては、
5.屈折率などの製造誤差で違ってくる。
6.レンズの屈折率の前後配分で違ってくる。
7.ロットごとの屈折率の設計変更で違ってくる。
8.レンズの枚数で違ってくる。
同じ銘柄のレンズでも、初期の販売のバージョンと後期の販売のバージョンではレンズが異なるので修正設計をするのは常識です。ましてや、明らかに違うレンズであれば、もっと違います。
ただ、違うといってもピクセル単位での話ですから、C社のように「平均してこのくらいの差に収める」という意味ではそこそこにできるとは思います。
歪曲の収差は、高次の収差を発生させてレンズ自身である程度キャンセルするのが普通ですから、それにいちいちあわせるなんてアマチュアの人ができるわけがないですよ。おまけに距離によっても違ってきますらね。ご存知のように距離が近くなるとたる型が大きくなりますから。
僕の希望は、マニュアルでよいから、高次の逆補正カーブをコントロールできるようにしてもらうことですね。
また一方で雑誌に載っていたのは、シグマのレンズ何本かを試し、細部を拡大して結果をチェックする記事でしたが、たとえば僕の持っているシグマのズームレンズなどは補正がうまく働いていない例になっており、記事ではその機種はテーブルに載っていないと判断していました。
あそこまで明確に書くということは、ある程度ニコンに裏付けを取ってあるのかなと思いました。
詳しくはわかりませんが、補正の種類に応じて、解析結果の情報とレンズ銘柄からの情報を複合して処理を行っているのでしょうか。
たしかにレンズは個体差があるでしょうし、さらには距離によって違うとなると、一律に特性を出すのは難しいですね。
まあ天文ほどシビアな分野ではありませんから、ほどほどで妥協する・・のでいいのでしょう。
ニコンは電気的な補正に非常に積極的ですが、おそらくニコンユーザーは強く感じていると思うのですが、それ以前にレンズそのもののクオリティを大幅に上げてきており、それなくして補正は意味を無さないと思われます。
ですから機能として電気的補正がカメラに搭載されてもあまり騒がないし反応が冷たいですよね(笑)そんなのあんまり関係ないよ・・ってな感じです。
そういうこともあるんですか。
当然デジタルでも同じ効果があるでしょうね。
マルチパターン測光って膨大な量のサンプルに基づいて計算式を出しているという話でしたが、焦点距離によってそれを変えているということですか・・・
もう古くて性能の悪いレンズは好事家のコレクション以外の意味は持ちにくいですよね。
甘くてハロの多く黄色い色にシフトした発色の悪い古いレンズを、逆手にとったプロフェッショナルはいることはいますが、少数派でしょうね。
レンズ情報手動設定の登録で、非CPUレンズで使用できるようになる機能
・焦点距離の設定で使用できる機能
スピードライトの自動ズーミング
再生画面での焦点距離表示
・開放絞り値設定で使用できる機能
レンズで設定した絞り値の表示
スピードライトの絞り連動外部自動調光
再生画面での絞り値表示
・両方設定して使用できる機能
RGBマルチパターン測光
・両方設定すると精度が向上する機能
中央部重点測光
スポット測光
i-TTL調光
またズームレンズ、テレコン使用時など一致する焦点距離が無いときは、「もっとも近く、かつ大きい値を選ぶ」ようにと書かれています。
20mmにしたのはまずかったかな?
いずれにしても露出関係の機能のようなので、写る写真にはあまり関係なさそうですね。
お騒がせしました。
それ以前 D2Hから搭載されています。
その後デジタルでは収差を電子的に補正する機能が作られましたが、レンズの機種毎に違った補正をかけることまで本当にしているのかどうかが疑問ではありますね。それには距離情報も必要になるでしょうね。
フランス人のRAW現像のソフトウエアの設計をしている人は、「ニコンのRAWは本当のRAWではなくなにがしかのNRやデータ変更をしているからそこから正確なデータは得られない。」と述べています。変光星の光度変化を記録しようとしたら差し支えるのかもしれないですね。
ニコンのデジカメの画像が機種毎に異なるとしたら、レンズの違いもさることながら機種の違いも加わってバリエーションが豊かになりそうですね。
未だにD2HとかD70の色が良いという人も多いそうですしね。
ここではあまり1対1の比較をせずに、撮った写真をどんどん載せることに徹しています。
いくつも見ている内に、何となくそのレンズやボディの性格が伝わるのではないかと思っています。
個人的には寒色系のD3が一番合っているかな・・・
S5Proの解像度が上がると面白いんですがね。