最小回転半径


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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四輪駆動であるBMW 320d xDrive ツーリングの最小回転半径は5.7mである。
同型の後輪駆動モデルが5.4mなのでデータ上30cmほど大きい。
四駆の機能を組み込んだので、前輪を曲げられる角度に制約が加わったのだろう。

もちろん最小回転半径が大きいと言っても、普通に真っ直ぐ走っている分には何の問題も無い。
それどころか四駆の効能なのか、あるいは長いホイールベースのお陰か、直進安定性はずば抜けていい。
狭い道で大きくハンドルを切る場面で、小回りが利かないのを感じる程度である。

以前も書いたが、会社の駐車場からUターンして道に出る際に、最小回転半径の大きさを実感する。
前に乗っていた旧型120iは一発で出られたのに、320dだと一度切り返さないと道に出られない。
オーナーとしては、ボディの大きさの違いを感じざるを得ない。

もっとも以前3シリーズや5シリーズに乗っていた時はどうであったか・・と考えると、やはり切り返さないと出られなかった。
その頃を思い出せば、大した問題ではない。
小回りの利く1シリーズに慣れてしまい、ストレスの少ない状態で何年か過ごしたため、大きさを億劫に感じてしまうのだ。

ふと思い付き、距離測定用の大きな巻尺を持って駐車場に行き、ターンするエリアの幅を測ってみた。
回転する円の直径が12m弱あることが分かった。
320dの最小回転半径が5.7mであるから、理論上は数十センチ程度余裕があることになる。

そこで車を目一杯壁に寄せて、それこそミラーが触れるギリギリまで近付いた。
その状態で停止したままハンドルを最大限切った。
それで曲がってみた。

車のフロントが反対側の壁のかなり近いところまでいく。
運転席から見ていて、これだと曲がれるか、いや、厳しいかな・・という感じだ。
もちろんこれは僕個人の車両感覚の問題でもある。
一度車を降りて確かめてみると、壁との間にまだ数十センチ余裕があることが分かった。

このまま曲がっても問題なく行けそうだ。
運転席に戻りアクセルを踏んでゆっくり前進してみた。
計算通り、すんなりと曲がり切ることができた。
320dでもやり方によって一発でUターン出来るのだ。

しかし自分の感覚では回り切れない、ぶつかる・・と感じているのに、あえてアクセルを踏むのは勇気がいる。
というより危険である。
エーイままよで運転するわけにはいかないのだ。
万一計算ミスを起こし、ボディを壁に擦ってしまったら、それこそ目も当てられないことになる。

それに一発で曲がるためには、最初の段階で壁ぎりぎりまで車を寄せなければならない。
しかもその状態で車のボディが壁に対し平行になっている必要がある。
またハンドルを切る時に少しでも車を動かしたら、やはり曲がり切れないだろう。

そもそも車両感覚が鋭い人でも、数センチ、数ミリ単位で掌握できるという事ではないだろう。
通常は十数センチくらいの余裕が必要だ。
今回のターンは、その余裕の内側に踏み込んでしまう。

以上、様々なリスクを考えると、やはり素直に切り返ししたほうが、かえって楽である・・という結論に至った(笑)
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