攻防


D850 + SIGMA 85mm F1.4 DG HSM

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eBayにMake Offerという仕組みが出来て久しい。
今はヤフオクにも同じものがある。
値下げ交渉と呼ばれるものだ。

セラー側の提示する金額に対し、もう少し安くならないか交渉できる仕組みである。
まあ、読んで字の如くである。
しかしこういう仕組みがあると、当然セラーは最初からその分を計算に入れて価格を設定するだろう。
それでは意味が無いようにも思えるが、結局オークションはゲーム性が重要なので、こういう駆引きの要素が必要なのだろう。

しかし値引き交渉と言っても、どのくらいの価格を提示していいものだろうか。
ネットで情報を見ると、10%から20%くらい引いた価格が「常識的」と書かれている。
何だかずいぶん控えめである。
そもそもゲーム性を楽しむものなのだから、あまり常識にとらわれる必要はないだろう。

僕の場合、いろいろ考えた結果、30%引きくらいから始めて相手の出方を見ることが多い。
eBayの場合やり取りは3回しか許されておらず、その間に合意に達しないと交渉は決裂になってしまう。
そうなると最初の提示価格で買うしかなくなるので、それなりに考えて数字を出さなければならない。

ところが米国での交渉に詳しい知人から、価格の交渉はまず半額から始めるのが普通だという話を聞いた。
確かに最初に20%引きくらいの価格を提示すると、それで一発OKになってしまい、交渉も何も無く終わってしまうこともある。
そういう時はもう少し低い額から始めるべきだったのではないかと悔いが残る。

そこで先日の交渉の時は、半額から提示してみた。
さすがに相手はそれでOKは出さず、ずっと高い金額を提示してきた。
仮に表示額が200ドルのものだとして、こちらが100ドルでどうかとオファーを出したら、相手は190ドルと返してきた。
これはなかなか難しい。
こちらが半額なんて額を出したものだから、相手がむっとなって高めの額を言ってきたようにも見える(笑)

3回で合意に達しなければならないので、次に出す数値は慎重である。
相手の申し出に近づけ過ぎると甘く見られる可能性があるし、だからと言って交渉回数に制限があるので、じわじわと近づけることも出来ない。
そこで130ドルと出して様子を見ることにした。

それに対し、相手は185ドルと言ってきた。
5ドルしか引いていない。
意外に渋い。
あまり引く気はないようだ。
あるいはこれが相手の心理作戦だとしたら、なかなかのやり手である。

次が3回目、最後の価格提示である。
しかしここで屈することはせず、こちらは150ドルを返した。
すると相手は最終価格として180ドルと提示してきた。
最初から10%しか引く気はなかったのだ。

どうしても欲しいものだったら、180ドルで合意するしかない。
しかし今回は、このオファーを受けないことにした。
もうこの品物はいらない、ということだ。
交渉は決別し、商品の価格は200ドルに戻った。
オークションはきっぱり諦めることも大切だ。

交渉を成立させたいとしたら、やはり30%引きくらいから始めるのがいいのかもしれない。
eBayでは3回までしかやり取りが許されていないので、あまり駆け引きを楽しむ余裕はない。
どうしても欲しいものは、下手に値引き交渉などせずに、Buy It Nowで買ってしまうほうがいいだろう。
もう少し交渉回数を増やしてくれれば、結果も変わったかもしれないが、それではスマートさに欠けるのだろうな・・・
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