フィルムシミュレーション


悪評のCOLKID女の子シリーズだが(笑)、フィルムシミュレーションの結果が面白かったので、しつこく載せてみる。

S5Proにはフィルムシミュレーションという画作り調整の機能があって、6種類の中から状況によって選べるようになっている。
一方ソフトウェアのHS-V3にも同様の機能があり、後から自由に選べるようになっているのだが、これは撮影したカメラによって種類の内容が変わるようで、詳しいことがどこにも書かれていない。
第一このソフトは取説がなくて、何が出来るのかいまだによくわからないところがある(笑)

で、S5Proがスタンダード以外にF1、F1a、F1b、F1c、F2の6種類があるのに対し、HS-V3でS5Proの画像を処理する時は、同じくスタンダード以外にF3、F3a、F3b、F3c、F4の6種類・・というように両者の名前が違う。
それで混乱したのだが、前述のようにPIEで質問したら、実際にはほとんど同じものであるという。
パソコンで処理するHS-V3の方がより高度な処理を施すというので、あえて名前を変えたのだろう。

ここではHS-V3の各モードで変換した結果を載せるが、内容に関してはS5Proの取説に書かれているものを参考にする。



STANDARD

取説には「人物、風景など幅広い被写体に適した標準的な画作りのモードです」とある。
このモードを選ばないと例のダイナミックレンジの変更がきかない。
この画像はダイナミックレンジ400%を選んだ。
100%にするともっとメリハリのきいた画像になる。





F3 STUDIO PORTRAIT EX
(S5ProのF1に相当?)

「ストロボ撮影時のハイライトのトビを抑え、さらに肌色再現の階調のつながりを重視し、プロネガ調をイメージしたスタジオでのポートレート撮影に適したモードです」(取説のF1の説明)





F3a FILM SIMULATION

「F1に比べて彩度がわずかにアップします」(取説のF1aの説明)





F3b FILM SIMULATION

「肌色のつながりをよくしつつ、青空も鮮やかに写るようになります。屋外のポートレートに適しています」(取説のF1bの説明)





F3c FILM SIMULATION

「F1に比べて階調をやや硬めにします。ファッション系の撮影に適しています」(取説のF1cの説明)




F4 Velvia調

「空の青さなどをリバーサルフィルムのように色鮮やかに再現する風景写真、自然写真に適したモードです」(取説のF2の説明)





PhotoshopCS2

最後に参考までにPhotoshopCS2でRAW現像した画像も載せておく。
ホワイトバランス等、基本補正はすべて自動で行ったので、明るさが他のものと違っている。


このモード毎の比較は意外に差がわかって面白い。
ポートレート撮影を意識したモードが豊富なのを見ても、本来プロ用の特殊なカメラなのかもしれない。
コントラストが極端になるVelvia調は、今のところ風景写真でもうまく使いこなせていないが、季節が変わって夏になると案外面白いのではないかと期待している。
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目的


エー・・・
女の子の写真を撮るためだけにPIE2007に行ったわけではない。
・・・
いや、やっぱりそのためかな?

とにかく、多少ではあるが、メーカーのブースものぞいてみた(笑)
いくつか質問してはみたが、あちらもまさか一般向けの展示会の会場で重要な秘密を洩らすわけはないので、通り一遍の返答しか得られなかった。
ネットで調べればもっと詳しい情報は得られるわけだから、会場へは女の子の写真を撮る目的で行くのが正しいわけである(笑)

ニコン
・D3はいつ出るのか?>よく質問されますが、こちらも皆さんと同じレベルでしか情報はありません。
・フルサイズになるのか?>それもよく聞かれますが、本当にフルサイズ化が必要でしょうか?もちろん開発段階でフルサイズも試してはいますが、一方で小さい素子の開発という手もあります。
・Fマウントをやめるのか?>これだけユーザーの方がおられるのですから、今それをする時期ではないと思います。

ツァイス
・ZFシリーズで、既に発表されている100mmマクロ以降の予定は?>話がうまくまとまれば引き続き出します。(難航しているの??)
・20mm前後の広角系は?>広角の話ももちろん出ています。

フジフィルム
・S5Proに内蔵のフィルムシミュレーションモードと専用ソフトのHS-V3のシミュレーションモードでは名前が違うが、その違いがよくわからない>基本的にはほぼ同じものですが、S5Pro内蔵のものは簡易型で、パソコンを使って変換するHS-V3のものがより高度な処理をしています。したがいましてRAWで撮ってHS-V3で加工するのが最良の方法です。

ジッツォ
新しいラインナップを見せてもらう。
脚を延ばす時のロックのネジがほんの少し回すだけのものになった。
5型カーボンに新しく4段のものが加わった。
最近の製品はメイド・イン・イタリアみたいだけれど、まさか同じグループのマンフロットと同じところで作っているわけでは・・とは聞かなかった(笑)

EIZO
・カラーマネージメントモニタと普通のモニタではどう違うのか?>専用のツールとアプリが付いていて、パソコンからのデータをモニタ側だけで補正して表示します。一般のモニタをツールで調整するのはパソコンのデータをマイナスする形での補正になってしまいます。
・AdobeRGB対応の安いモデルは?>開発はしていますが、今のところ従来の1機種でいきます。

アドビ
PhotoshopCS3の講演を見学。
非破壊型みたいだ・・・
ところで今回みたいに女の子の写真を大量に撮ると、Lightroomが欲しくなる。
写真の加工には極めて優れたソフトらしく、切り貼り加工しないならばPhotoshopは必要ないという。


S5 Pro + Ai AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)
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