禁煙法


ハワイが全面禁煙になる、とラジオで言っていた。
公共の場では一切吸えなくなるので、自分の家や自分の車の中で吸うしかない。
それからなぜか自転車に乗りながら吸うのは許されるのだそうだ。

たとえば、奥さんがショッピングセンターで買い物をしている最中、旦那さんは外で一服して待つ・・ということも出来なくなる。
それなら旦那さんは自転車に乗りながら待てばいいのではないか?という突っ込みをしていたが(笑)、たしかに現時点ではまだ穴の多い法律らしい。
実際、私有の場所を提供して喫煙所にして儲ける・・という人も現れているという。

ハワイの人が心配しているのは、日本からの観光客が減るのではないか?ということだという。
先進国でタバコをスパスパ吸うのは日本人くらいなのだそうだ。

アメリカは禁酒法を作ったほどの国だから、こういうことには極端だが、ヨーロッパはもう少しソフトだ。
ヨーロッパから来る技術者には、くわえタバコで作業をする人もいる。

しかし数年前、あるタバコを離せない日本人と渡欧した時の事、ドイツのレストランで他のお客から嫌な顔をされ、こいつをつまみ出せ、と言われそうな雰囲気になったことがある。
テーブルには灰皿が置いてあったが、吸わないのが人としての常識らしい。
やはり先進国はすべて禁煙の方向に向かっているのだろう。
日本でも、得意先のパーティに出席した営業の人が会場でタバコを吸っていたため、その場で名指しで非難され、取引停止になった例を知っている。

僕はタバコを一切吸わないので、個人的にはタバコが無くなるのはうれしいのだが、もう少し長い目で見ると、吸わなくなった人たちが活力を失い、結果的に自分たちに跳ね返ってくるとしたら困る。
まあ、そんなに長い目で見る必要は無いのかな?
かえって健康になって力が増すかもしれない(笑)

欧米の人たちをつき動かしているのは、タバコの煙がタバコを吸わない人たちの健康に害を及ぼしている・・という切実な理由なのだが、むしろ、タバコの煙を不快に感じるように、自分の体がいつの間にか変化したことの方に驚きを感じる。

子供の頃は父親がハイライトを日に何本も吸っており、そんなことぜんぜん平気だったが、今は誰かに離れたところで吸われても喉がおかしくなる。
それだけ自分の体が弱ったのではないかと心配に思うこともある。

レストランや喫茶店に入る時には、禁煙席の無いお店は避けるし、出来れば完全禁煙のところを選ぶようになった。
形だけ禁煙席を作っても、隣で吸われたり、換気が悪いのでは同じだからだ。
お店の壁にタバコの臭いが染み付いているのも嫌だ。
スタバはいいけれど、ドトールの古いお店はダメ・・というわけだ。

これを極端だと感じる人もいるだろうが、多分これは今の常識になりつつある。
人間も社会も、どんどん変化している、ということだ。
タバコをふかすという、かつてはハリウッド映画の中で普通に見られたシーンも、今は契約で許されないことが多い。

将来タバコはこの世から無くなるのだろうか?

D70s + SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO
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