iPod


iPodの新型が発表されると聞いた。
小型ミュージックプレイヤーはiPodが主流になりつつある。
というか、もう標準になったと言ってもいいのだろうか?(すいません、全然知らないので・笑)

電車の中でもiPodで音楽を聴いている人をよく見かける。
若者ばかりでなく、お年寄りも結構多い。

BMWをはじめ自動車業界も続々とiPodを採用している。
親戚が車で旧型のHDDタイプのiPodをつないで聞いていたら、コーナーで床にトンと落ちたら完全に壊れてしまった。
しかし最近のものはフラッシュメモリ採用で耐衝撃性能が上がっただろうから、カーオーディオ用としても完成度が上がっているだろう。

実は僕自身はiPodにあまり興味が無い。
というか、ウォーキングステレオ自体に食指が動かないのだ。
以前もMDウォークマンを購入した事があるが、すぐに聞かなくなってしまった。

僕はウォークマンの洗礼をまともに受けた最初の世代といっていい。
ソニーがウォークマンの1号機を売り出した時は、僕は高校生だった。
最初は品薄で手に入らなくて、あちこちを探して、田町にある小さい電気屋さんでやっと購入できた。

それからはウォークマン漬けだった。
毎日のように聴きながら登校したが、ヘッドフォンを付けて歩くなんて見慣れない光景だったので、皆から奇異な目で見られた(笑)
しかしそれはまったく新しい世界だった。
音を聞かせてやると、誰もが目を見開いて驚いた。

何を聞いていたのか覚えていないが、多分ケイト・ブッシュとかアイアート・モレイラとか(全然系統が違うじゃないか・笑)、そんなものを聞いていたのだろう。
黒澤映画のいいシーンなんかもテープに落として、毎日聞きながら登校したので、セリフを完全に覚えてしまった(笑)
大学の時はマーラーばかり聞いていた。
同じ曲を年100回以上聴くこともあった(笑)

音質を追求して、ヘッドフォンも次々に買い換えた。
プリモのヘッドフォンが気に入って、でかいのを頭に付けて電車に乗っていた。
今は大きいのが流行っているが、当時は笑われた・・・(笑)
ヘッドフォンは振動板が大きい方が音がいいのだ。

皆が使い出した頃には、こちらは差別化をはかるために(笑)ウォークマンプロになり、やがてドルビーCを搭載した後継機に買い換えた。
その頃は生録もTC-D5MからWM-D6Cを使うようになり(鮮度は高いけれど低域レンジは狭かった)小型マイクを持ってあちこちに出かけた。

ある種の中毒といっていいだろう。
そしてある時、急に聞くのが嫌になった。
耳からヘッドフォンを取り去った時の、あの開放感。
自然の音に包まれた時の安堵感。
音楽が鳴っていない空間の贅沢さ・・・

僕の世代では案外そういう人が多いのではないか?
同世代でヘッドフォンを付けている人は少ないような気がするけど、そうでもないのかな?

でもいつかはiPodを買うだろうけれどね・・・やっぱり(笑)
僕がオーディオを再開する頃は、ああいう配信型の音源が主流になるのかな?

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