花を紫外線撮影すると、花びらの表面にネクターガイドと呼ばれる模様が浮き出してくる。
以前ここに写真を載せたことがあると思う。
通常は人間の目にはまったく見えない模様である。
それが面白くて、紫外線撮影をする人たち(要するに運良くUVニッコールを手に出来た人たち)は、まずその写真から撮りはじめる。

しかし他にも面白い被写体があるはずだ。
僕の場合、そんなことを考えているうちに、興味が他のものに移ってしまったのだが・・(笑)

今回試しにUVニッコールを持って表に出てみた。
日光の中には紫外線が多く含まれているから、シャッター速度を遅めにすれば、風景写真も撮れないことはない。
ちょうど日差しの強い日曜日だった。

下の建物を紫外線撮影してみたのがこの上の写真だ。
実に不思議なことだが、素材によって建造物がくっきりと2色に色分けされる。
まるでPhotoshopで色を付けたようだが、これは自然のなせる業である。

ファインダーを覗いても真っ暗なのだが、シャッターをしばらく開いてやると(今回はf8で1/2.5秒)、カメラの液晶画面に赤い画像が浮かび上がる。
本来人間の目には見えない領域の信号が、見える映像に置き換えられるのだろうか?
それを画像ソフトでホワイトバランスをちょっと調整してやったのがこの写真だ。

そういえば以前、紫外線撮影についていろいろ話し合われていた海外の掲示板に、「君たちの言っていることはさっぱり理解できない。こんなものPhotoshopを使えば簡単に作れるではないか」とのたまった第三者がいた(笑)

もちろん「それを言っちゃあ、おしめーよ」・・なんて事は絶対言わない(笑)
「これは自然によって作られた世界だからこそ意味があるのだ」という返答がなされていた(笑)

D70s + UV Nikkor 105mm F4.5S

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )