<3299> 余聞 余話 「法隆寺の松くい虫対策」
寒中や古木の松も法隆寺
松並木をはじめマツの古木が多いことで知られる斑鳩の法隆寺で、二十六日、松くい虫の保護対策として古木の一本一本に予防薬剤の注入が行われた。法隆寺には約三百本のお寺に関係するマツがあり、毎年寒中のこの時期五十本を目途に松くい虫の予防薬が注入されている。
今年は文化財防火デーの消防演習の一斉放水が新型コロナウイルスの影響で中止になった鏡池の周辺などの五十本を対象に薬液の注入が行われた。担当者の話によると、一度注入すると六年間効きめがあるため、一回五十本毎年注入すれば三百本全部が予防出来るという。
担当者はマツの根際付近の幹にボトルを差し入れ、圧縮機によって薬液の注入を行った。 写真は松くい虫の予防薬液を注入する作業者(左)、薬剤のボトルが差し込まれたマツ(中)。注意の貼紙(右)。