<3286> 写俳百句 (35) 氷が張った水上池にて
何ゆゑか見飽きぬ池の鴨の群
昨日雪だった大和地方は今日十三日は一転冬晴れのよい天気となり、寒気も少し緩んで日中は気持ちのよさが感じられた。だが、朝方は冷え込んで、このところの寒波で張った池の氷はいよいよ広がり、厚くなった感があった。
カモ類の多い奈良市の水上池では南側が全面凍り、広い北側も真ん中辺りを除いて一面凍りつき、各所で氷の上に上がって休むカモたちが見られた。それでも、冬鳥のカモたちは元気いっぱいで、冬の日差しに温められていた。
マガモ、コガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ミコアイサ、オオバンなど。カイツブリやカルガモも見られ、愛鳥家の関心が高いオシドリの姿もあった。池の縁ではセキレイの類やアオジ、カワセミなどが見られ、こちらもみな元気そうであった。
写真は氷の上で歩いたりうずくまったりするカモたち。後方の波立っているところは凍っていない水面(左)、元気な姿を見せるオシドリ(中)、水辺のヤナギの枝にとまって獲物の小魚を狙うカワセミ(右)。