大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2016年12月21日 | 写詩・写歌・写俳

<1818> 余聞・余話 「冬至」

        鴉鳴き枯れ木にやさし冬至の陽(ひ)

 今日二十一日は冬至。大和地方は朝から濃い霧に包まれ、場所によっては三十メートル先が見えず、日が高く昇ってからも消えないで残った。冬至というのは昼間が一番短く、次の日から日脚を伸ばして徐々に長くなるという日である。昼間が一番長い夏至に比べ、冬至の方が意識に上って来る。これは多分私だけではないだろう。冬至には柚子湯に入って南瓜を食べる風習があり、今も残っていることにもよる。柚子湯に南瓜は我が家でも毎年のことである。

         

 今冬は暖かな日が多く、冬至の今日もどちらかと言えば、暖かで、霧も発生したものと思われる。しかし、こういう日ばかりはなく、寒さはこれからだろうと思われる。冬至が過ぎれば、クリスマスで、クリスマスが済むと、いよいよ正月である。そういうことで、冬至というのは一年の巡りが思われる日で、今年も無事でまた柚子湯に入れるというような気分にもなる。こうした意味からしても、冬至は夏至と少し気持ちの異なるところがある。

 今年は庭の柚子の木が大豊作で、百個近く収穫し、ジャムや柚子大根に用い、知合いにお裾わけするといった具合で、柚子で賑わいを見せることになった。で、柚子湯も我が家産で賄うことが出来たという次第である。柚子湯の柚子は香りで勝負のところがあるが、明るい黄色い彩も捨て難いところがある。私にはラッキーカラーの幸せ色にも感じられる色合いと言える。 写真は左から霧に霞む冬至の朝の太陽、柚子湯に浮かぶ柚子、パンプキンサラダ。では、今二句。     幸せな湯ぶねに浮かぶ柚子の色      幸福論 論拠へ湯ぶねの柚子香る

 


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