<3824>奈良県のレッドデータブックの花たち(242)ホタルカズラ(蛍蔓) ムラサキ科
[別名] ルリカズラ(瑠璃蔓)
[学名] Lithospermum zollingeri
[奈良県のカテゴリー] 希少種(旧無指定)
[特徴] 日当たりのよい山野の林縁や道端の草叢などに生える常緑の多年草で、細い茎が直立し、高さが15~30センチになる。開花の後、根茎から横に這う花のつかない枝を伸ばし、新しい株をつくる。全体に開出する長い毛が見られる。葉は長さが2~6センチの狹長楕円形で、先はやや尖り、濃緑色で表面には毛が多く生える。
花期は4~5月で、葉腋に直径2センチ弱の花冠が5裂する青紫色の花をつける。花冠裂片の中肋に白い隆起が模様になって見える。この花が草叢に咲く姿をホタルに見立て、横に這う枝がツルのように伸びるのでこの名がある。別名ルリカズラ(瑠璃蔓)。
[分布] 北海道、本州、四国、九州、小笠原諸島、喜界島、沖縄。国外では朝鮮半島、中国、台湾など。
[県内分布] 天理市、葛城市、御所市、明日香村、吉野町。
[記事] 観賞用にされるとともに、実を漢方では胃腸薬に用いる。大和地方(奈良県域)では北中部で自生が確認されているが、自生地も個体数も少なく、レッドリストに名を連ねることになった。 写真はほかの草木とともに生え、花を咲かせるホタルカズラ(左)と花のアップ(右)。葛城市の二上山。
種は種を超え得るか
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