<3785>奈良県のレッドデータブックの花たち(223)ヒノキバヤドリギ(檜葉寄生木) ビャクダン科
[学名] Korthalsella japonica
[奈良県のカテゴリー] 希少種
[特徴] ツバキ科、モチノキ科、モクセイ科、ツツジ科などの常緑樹に着生する半寄生の常緑小低木で、高さは20センチ前後、節のある緑色の扁平な枝が2~3股に伸びる。葉は退化し鱗片状になってつく。雌雄同株で、花期は春秋2季に見られ、直径1ミリほどの小さな黄色の花が枝の先や節の腋に1~5個つく。
液果の実は長さが2ミリほどの広楕円形乃至円形に近く、淡緑色から橙黄色に熟す。種子は粘着力があり、他物に付着するようになっている。ヒノキバヤドリギ(檜葉寄生木)の名は緑色の枝がヒノキの葉に似て、半寄生することによる。
[分布] 本州の関東地方以西、四国、九州、沖縄。国外では中国、台湾、東南アジア、オーストラリア。
[県内分布] 奈良市、葛城市、十津川村。
[記事] 現在確認あれているものは極めて少ない。常緑樹の樹上着生のため見つかり難く、レッドデータブックは「実態がよく分かっていない」としている。今後の調査次第では増える可能性もある。 写真はツバキに着生して枝を伸ばすヒノキバヤドリギ(右)、花(中)、液果(右)。
植物にとって
花の実質は
実境において
目立つか
目立たないか
ではなく
花の役割として
機能しているか
どうかである
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