<1868> 余聞・余話 「雪の奈良大和」
霞むまで雪降り込みし奈良盆地
大和地方は早朝から雪となり、一面銀世界になった。立春を過ぎてからの本格的な積雪である。水分量の多い重たい印象の雪で、午後には止んだが、まだ降る気配である。立春からさほど経っていない。立春はやはり名のみの春。今日の雪はそんな感じを強くさせる大和地方ではある。立春を過ぎてからの降雪であれば、詩歌においては春の雪。それを念頭に、降りしきる雪の中、カメラを携えて写俳に出かけてみた。
写真の上段は雪の積もった藤ノ木古墳(左)と降る雪の中、法隆寺を訪れる中学生の一行(右)。下段は一面に雪化粧した大和平野の住宅地(右)、雪を被った薄紅梅の花(中)、雪に被われて花をつける春の花ホトケノザ(右)。
積もる雪古墳も齢を重ね来ぬ
法隆寺界隈静か雪の朝
雪を積む薄紅梅の淡き花
雪の日に訪ふもまたなる法隆寺
春の花 雪に萎れず咲き出せり
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