<3463> 写俳百句 (65) 蟻塚の夏
新しき蟻塚に夏雲の峰
梅雨の中休みの大和地方。今日十一日は晴天になり、白い夏雲がまぶしく、気温も上昇し、蒸し暑い一日になった。午前中、馬見丘陵公園に出かけ、五千歩ほど歩いた。なるべく緑陰を辿って歩いたが、汗をかいた。
草原を歩いていると木陰に蟻塚が見られ、真新しい感じで、アリたちが忙しなく動いていた。蟻塚は白い夏雲に照らされて明るく浮き立って見えた。池辺ではヤンマやシオカラやコシアキなどのトッボの仲間。草叢ではキリギリス。姿を見えないが、チョン ギースの鳴き声がそこここで聞かれた。まさに昆虫の季節。
今日は日曜日とあって公園には捕り網と虫かごを手にした子供連れが目立って多かった。ウグイスは相変わらずその美声を聞かせていたが、やはり姿は見えず、立ち止まって聞き入る人もなく、美声は美声だが、こう暑くなると、その声も半減されて聞く者の耳に届く。いよいよ盛夏である。 写真は夏雲(左)に照らされて浮き立つ蟻塚(右)。 チョンギース行ける道道チョンギース
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます