<3535> 写俳百句 (82) 小望月
奈良盆地照らし深夜の小望月
今日二十一日は陰暦の八月十五日。中秋の名月。大和地方は朝方快晴だったが、午後から雲が多くなり、雲は厚くなる一方、夕方には雨もぽつぽつ。月見は期待出来ない天候になった。ところで、深夜、目覚めると、窓から差し込む月の光がいつもと違い明るいのに気づき、待宵の月、小望月であるのを思い出し、写真に撮った。
私ごとであるが、このところ年齢のゆえか、頻尿過敏で必ず深夜に尿を催し、目が覚める。今日も午前三時前に目が覚め、トイレに向かおうとして気づいた。窓から差し込む月の光が静寂な中にも一段と明るく、目に入った。そうだ、今日は待宵の小望月である。このブログのこともあって写真を撮る気になった。で、手持ちで10コマほど撮った。
隣で寝ている妻を起こしてしまったが、十四日の小望月は何とか撮れた。リンリンリンと虫が頻りに鳴き、姿は見なかったが、サギが近くの池から飛び立ったのか、鳴き渡って行った。大概の家では就眠の最中、夢でも見ているとき。新聞配達のオートバイが走り来たり、走り去って行った。毎日のこと、大変な仕事だ。こういう人が下支えして世の中は成り至っている。煌々と照る月は知っている。静かに見えるけれども、深夜の下界を隈なく照らし、見ている。小望月にそんな思いを致した待宵の月の深夜ではあった。 写真は隣家の屋根を照らす深夜の小望月(左)と小望月のアップ(右)。
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