<3842> 写俳二百句(154) 草いきれ
草いきれ旺盛にして辟易の眼
「草いきれ」を歳時記で引いてみると、「生い茂った夏草の叢(くさむら)が、炎日に灼(や)かれて、むせるような匂いと温気とを発するのを言う。草いきり、草の息とも。「生きれ」とは、蒸されるような熱気である」と見える。真夏の季語。蕪村に「草いきれ人死をると札の立」がある。
どうしようもない暑さの続く日々。灼けるような炎天の日中、熱中症の警戒アラート。外出もままならない昨日、今日、だが、夏草の叢では生い茂った草が、燃える炎天下、耐えるというよりは旺盛に対しているように見える。その旺盛に触れる眼は果たして限界の辟易にあった。 救急車今日も働く炎天下 写真は道端の草いきれ。
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