<3559> 写俳百句 (85) 秋天下の法隆寺
秋天下人の賑はひ法隆寺
新型コロナウイルスの感染者増によって出されていた緊急事態宣言が感染者の減少にともなって十月一日から全面解除され、それまでは人影がまばらで、閑古鳥が鳴いていた法隆寺に、訪れる人が増え、広い境内に賑わいが戻って来た。一般の来訪者はまだ以前に及ばないものの、小、中学生の修学旅行が解禁され、大型バスを連ね、団体で訪れる児童、生徒の姿が見られるようになった。
このところ、秋晴れの日が続き、絶好の旅行日和。児童や生徒たちは国宝の五重塔を背景に記念写真に納まっていた。愛知県から訪れたという引率の先生は「九月まで身動きが取れない状況でしたが、宣言が解除され、修学旅行も出来るようになりました。子供たちにはよい思い出になると思います」と話していた。 写真は修学旅行生たちでにぎわう法隆寺境内(十五日午後)。