第12日 <10月13日(月)>
道の駅:たからだの里さいた→第75番:善通寺→第76番:金倉寺 →第72番:曼荼羅寺→第73番:出釈迦寺→第74番:甲山寺→第77番:道隆寺→第78番:郷照寺→第79番:天皇寺→第80番:国分寺→第81番:白峰寺→第82番:根香寺→第83番:一宮寺→道の駅:源平の里むれ(香川県高松市)(泊) <126km>
財田の道の駅の朝も早かった。6時を過ぎた頃から軽トラがやって来て、地産の野菜やきのこなどを並べている。店のオープンは9時からとなっているのにに、実際は8時半にはもう営業開始である。どうして9時などと書いているのか良く分らない。邦子どのの話では、マツタケが3本で3万円を超えた値段だったとか。自分は店の方には行っていないので、そのマツタケを見ることはなかった。四国のこの辺りの山は、確かマツタケの産地だったと思う。今が最盛期なのかも知れない。きのこには関心があり、帰宅したら、知人のお誘いに乗って、きのこの鑑定会にお邪魔しようと思っている。
さて、今日は昨日の続きの第72番曼荼羅寺(まんだらじ)からの参詣を予定していたのだったが、なんと道の駅を出る時に道を間違えてしまい、最初のお寺が第75番札所の善通寺(ぜんつうじ)となってしまった。善通寺は弘法大師生誕の場所である。88ヶ所の中では最大規模の伽藍を揃えたお寺だと思う。讃岐の国に来たら、真っ先にこのお寺にお詣りするのが正解なのかも知れない。
駐車場に車を入れる時に、邦子どのがNHKの放送関係の車が来ているのに気づいた。丁度今NHKでは、卓球選手の四元奈緒美さんの歩きで「街道てくてく旅」という八十八ヶ所巡りの番組を実況放映しており、この旅の間に、もしかしたらどこかで出会うかもしれないなとは思っていたのだが、どうやら今日のこの場所がそうだったらしい。車を停めた後、邦子どのは、NHKのエコカーに近づいて行って、何やら話しかけていたようである。パンフレットを貰って戻ってきた。どうやら四元さんは、今日これから出発するらしい。
NHK「街道てくてく旅」番組のエコカー。天ぷら油などを回収しながら、それを燃料に走っているとか。
それは兎も角として、先ずは参詣である。広い境内をかなり歩いて、本堂と大師堂にお詣りする。
善通寺の五重塔と鐘楼。この五重塔は市内の何処からでも見ることが出来る規模の大きな建物である。
写真もたくさん撮った。車に戻ろうとすると、横道に入った邦子どのがなかなか戻ってこない。どうしたのかと人だかりのする方を見たら、どうやら間もなく四元さんが現れるらしくて、それを写真に収めようと待ち構えているようだ。仕方がないので、終わるまで待つことにした。10分ほど経って、ようやく主役が現れ、周辺の人が盛んにシャッターを切っていた。TVと同じ旅装束の姿で、四元さんは皆にサービスのポーズをとっていたようである。小柄な女性だが、身体も心も鍛えられているのであろう。邦子どのが戻ってきて、一件落着となる。
街道てくてく旅の主役、プロ卓球選手の四元さん。八十八ヶ所めぐりの旅歩きも、最終段階に入ったようです。
善通寺の後は、第76番金倉寺(こんぞうじ)、その後は第72番曼荼羅寺へ。今日最初にこのお寺に参詣していたら、四元さんには会えなかったのかもしれない。朝、わざと道を間違えたわけでもないのに、不思議な気がした。第73番出釈迦寺(しゅっしゃかじ)、第74番甲山寺(こうやまじ)、第77番道隆寺(どうりゅうじ)、第78番郷照寺(ごうしょうじ)と廻り、第79番は天皇寺(てんのうじ)である。このお寺に行く道が通れるのか通れないのかが分らず、結局1km弱手前に車を置いて歩いての参詣となったが、行って見れば十分に車での通行が可能で、駐車場も用意されていたのだった。詳細地図帳などと書いてある案内書は、所々とんでもない不正確な書き方があり、このお寺の場合もその一つだったようである。ま、たっぷり歩かせて頂いたことに感謝をすべきなのであろう。
第80番札所は国分寺。4つ目の同じ寺号のお寺である。ここまで来ると次第に高松が近づいてきているのを実感する。国分寺の参詣を終えたあとは、五色台の近くにある二つのお寺、第81番白峰寺(しろみねじ)と第82番根香寺(ねごろじ)へ。白峰寺までは細い急坂が続いており、景色は良くても運転には厳しい状況だった。根香寺は反対に下り坂でこちらの方は、比較的楽だった。
五色台への急坂にある白峰寺に向う途中から見た備讃瀬戸の風景。坂出ルートの瀬戸大橋が架かっている。
さて、今日の泊まりは高松市街地を通り抜けて、屋島の先にある道の駅:源平の里むれを予定している。明日のことを考えると、高松市街の反対側にある第83番一宮寺(いちのみやじ)の参詣を済ませておくのが好都合である。暗くならない内に着かなければならないと少しあせったが、どうにかセーフだった。このような状況では、お寺の参詣も処理作業の一環となってしまいそうで、要注意である。16時半参詣を済ませて、牟礼に向う。