第20日 <10月21日(火)>
道の駅:アルプ飛騨古川→(R41)→高山市営駐車場→(市内散策) →(R158)→道の駅:風穴の里(長野県松本市)→(R158・県道) →道の駅:アルプス安曇野ほりがねの里(長野県安曇野市)→(県道・R254・R152・R18・県道)→小諸市:国民年金保健センター→ 道の駅:みまき(長野県東御市)(泊) <177km>
7時ごろ起床。気温は15℃前後くらいだろうか。それほど寒さは感じない。四囲を山に囲まれた場所である。少し高い山には霧が絡みついて、上の方はまったく見えない。朝食の後、かすかに映るTVの朝ドラを見た後は、久しぶりに高山の朝市などを覗くことにして出発。古川の町も見てみたいのだけど、時間的に無理なので、今回は諦める。
高山には9時半ごろ到着。いつもの駐車場に車を入れ、市街のそぞろ歩きに出発する。坂を下って、先ずは宮川に沿った朝市へ。かなりの人出だった。修学旅行の高校生の一団や外国からの観光客も混ざって、相変わらずの人気である。自分としては、この朝市にさほど魅力は感じないのだけど、これほどたくさんの人がやって来るというのは、この素朴な市に日本の原風景のようなものが感じられるからなのであろうか。
高山、宮川の朝市。外国人観光客も多く見られ、相変わらずの賑わいである。
朝市の後は、古い町並みを散策する。何時もだと酒や味噌などを買う気になるのだけど、今回はそれは止めて只古い町並みを歩くだけにした。邦子どのは、相変わらず古布や民芸品を扱う店に入り浸っているらしい。勿論別行動である。一回りした後、高山陣屋跡などにも行ってみたが、もう何度も来ているので、さほど興味も覚えず、歩きの方も歩数を結構稼いだので、そろそろ引き上げることにした。車に戻ってしばらく経って邦子どのが帰ってきて、2時間ほどの高山市街散策を終える。
この後は、今日はアルプスの山間を横断して、安曇野の里に抜け、どこか適当な道の駅にでも泊まろうかと考えている。R158を平湯峠方面へ。次第に坂を上り始めた頃、車のオッドメーターが、「111111」kmを示した。道脇に車を停めて記念写真を撮る。今年の5月に10万キロを突破したのだったが、あれから5ヶ月後にここまで走るとは思わなかった。何だかんだ言いながらも、結構旅車は使われているのだなと思った。1時間ほど走ると、山の様子が一変して紅葉真っ盛りの景色となった。思わず車を停め、写真を撮る。
SUN号、オッドメーター「111111」kmに到達する。
平湯峠の下を走るトンネルを抜けて向こう側に出ると、もうそこは紅葉真っ盛りの別世界だった。全山紅葉である。思わぬ大きな風景の贈り物に大感動である。
平湯峠の全山紅葉。真っ青な空に白い雲と紅葉が映えて、文句無く美しい。
これが終わると、山も樹木たちも直ちに冬の世界に突入するのであろう。阿房トンネルを通って、更に幾重にも曲がりくねった道を走って、ようやく道の駅:風穴の里に到着。ここで昼食休憩とする。
道の駅には観光バスが何台も立ち寄り、一般の車も多くて、今通ってきたアルプス山間の紅葉を見ようと訪れた人たちで混みあっていた。端の方に車を停め、1時間ほど休む。この道の駅には、清水を組む施設があり、空になっていたペットボトルを何本か満たす。ここから見る紅葉も素晴らしい。眼下のダム湖に反映して山々の息遣いが伝わってくるようだ。
ここまで来ればもう安曇野は直ぐ近くである。更にしばらく坂道を下って、安曇野の道の駅:アルプス安曇野ほりがねの里に立ち寄る。本当はここに泊まって、明日野菜などをゲットしようかと考えていたのだったが、何だか里心が膨らんで、少し早く帰ろうということになり、もう少し先まで行って泊まることになった。温泉博手形に載っている、小諸にある国民年金保健センターという温泉に入り、近くの道の駅:みまきというのに泊まることにしようと出発。行き当たりバッタリの行程である。
堀金の道の駅からは、R19に出て、直ぐにR254に入り、松本トンネル、三才山トンネルなど有料のトンネルを通って、丸子町(今は上田市)からR18に入り小諸市外を通って、細い道を少し迷いながら16時半ごろ目指す温泉施設に到着する。もう暗くなりかけていた。温泉手形に載っていなければ決して来ることの無い場所である。しかし一度来れば、次回のために何かの参考となり、無料というけど、決してそれだけではないような気がしてきている。受付での扱いが思ったよりも親切なのが嬉しい。
1時間ほど温泉を楽しんだ後、すっかり暗くなった中を15分ほど走って道の駅:みまきに到着。「みまき」とは御牧であり、北御牧村の所在であるが、北御牧村は東部町と合併して、現在は東御(とうみ)市となっている。最初東御市とは何と読むのか、どうして突然このような市が生まれたのか見当もつかなかった。要するに足して2で割ったという形で、旧自治体の名称の文字を一つずつ取り出して組み合わせた市名なのであろう。これでは古くからの地名の所以など分る筈もない。しかし後100年このまま自治体が続いたら、100年前の出来事が多少は話題になるのかも知れない。地名の歴史というのはもともとその程度のことなのかも知れない。
みまきの道の駅にも温泉があり、なかなか良さそうな雰囲気だった。もう暗くなってしまって周辺の様子はよく分らないので、湯冷めしないうちにと夕食を済ませて、早めの就寝となる。