5月5日にバッカーズ寺子屋の第二期生と共に萩往還を歩きます。
萩往還とは、萩から防府三田尻港までの御成道で、全長が53㎞あります。
この道を、吉田松陰はじめ維新の志士たちが駆け抜けていきました。
私がこの維新の道「萩往還」を歩き始めてもう12年になります。
発端は、13年前の暑い夏の日に、
一人でこの道を歩き始めたことです。
その日、前々から気になっていた道端の「萩往還」の文字が、
やけに気になり、衝動を抑えきれずに歩き始めてみました。
何の装備もなく、薄っぺらなスニーカーで、
一人炎天下にこの道を歩き始めたのです。
その時は15㎞ほどしか歩きませんでしたが、
素晴らしい道であることを感じました。
そして、
その翌年から、
萩の涙松から山口市の瑠璃光寺五重塔まで、
約30㎞を歩く研修プログラムを作りました。
維新の志士たちの志を体感し、
自然体験と歴史体験とを融合させたプログラムは、
私たちの感性に訴えかける力を持っています。
ふり返ってみれば、
私は多くの人たちとこの道を歩いてきました。
共に歩いてくれた皆さんに感謝です。
今、私はバッカーズ寺子屋の子どもたちと
毎年、この道を歩いています。
志を共有するために…。
萩往還を歩きながら、
人生という道を歩くことに
よく思いを馳せます。
吉田松陰はじめ維新の志士たちも
この道を希望に燃える心を抱いて歩いた日もあれば、
失意のどん底で歩いた日もあったでしょう。
また、多くの仲間と共に歩いた日もあれば、
一人で孤独に歩いたときもあったことでしょう。
私がこの道を歩いている原点は、
ひとりぼっちでこの道を歩き始めた、
あの暑い夏の日の風景と共にあります。
この道を私はずっと歩き続けます。
これからもご縁ある方々と共にこの道を歩き、
共にこの時代を駆け抜けていくことが出来れば…。
そう心から願っています。