国民

「国民はそんなことでは騙されない」
「国民を愚弄しているのではないか」

よくマスコミの人や評論家が使う言葉です。
今朝も車のラジオから聞こえてきました。

しかし、
ここで使うべき言葉は、

「国民」ではなく
「私」なのではないかと感じることが、
往々にしてあります。

「私はそんなことでは騙されない」
「私を愚弄しているのではないか」

そうしたニュアンスにしか
聞こえてこないことがあるのです。

おそらくは、そこにある心根が、

多くの国民より自分を高みにおいて、
衆愚にはわからぬだろうから、
私が代わりにに物を言ってやろう
という姿勢だからそう伝わるのではないでしょうか。

本人の自覚がなくとも、
そうした言外のニュアンスの方が、
ぷんぷん臭ってくることがあるのです。
そこに本当の「思い」があるからです。

国民の代表として選ばれているのは、
むしろ選挙を経て選ばれた政治家の方であって、
誰もマスコミの人間や評論家を選んではいません。

確かに政治家について言えば、
選ばれた側にも、選ぶ側にも、
様々な問題があるとは私も思います。

しかし、
それは「私」がそう思うのであって、
断じて「国民」が思っているのではない。

また、
実際にやったこともない仕事や立場について、
わかったような顔で批判をすることも、

一人一人の人間への信頼と敬意が感じられず、
私にはやはり美しいこととは思えません。

相手を貶めるための批判ばかりで、
相手に敬意を払った建設的な批判が、
あまりにも少ないように感じます。

そうした状況を、
教育を通して変革していくことも、
私の大きなミッションかもしれません。

美しいゴールを

どうせ目指すのなら、
美しいゴールを目指したいと思います。

萩から瑠璃光寺五重塔を目指して歩く、
私の思いです。

人生において、
美しいゴールとは、

自分のためではなく、
人々のために力を尽くすこと。

つまり、志高く生きること。

そして、
それをみんなと体感するために、

私はまた萩往還を歩きます。