Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

深遠なる

2016年04月08日 | Weblog
教育という営みは、
実に深遠なる世界です。

表面的な知識の授受をもって
教育を為しているという人も居ますが、

それは新渡戸稲造の言う、
教育屋の類いであって、
教育者ではないのです。

世の中には、
善もあり、悪もあります。

一人の人間の中にさえ、
光があり影があるのだと思います。

一人一人の子供の生育歴は違い、
その過程で身につく価値観も違います。

自分の価値観を唯一の基準とするのではなく、

一人一人の子供と親の痛みや悲しみを、
我がことのように感じ取れば、

単純な善悪の物差しが、
いかにちゃちなものかは直ぐにわかります。

何が正しいかと言うことを明確にするには、
大きな困難が伴うことがわかってきます。

しかし、それでも、正しさを追い求めなくてはなりません。

だからこそ、
教育者は、
その深遠なる淵の前に立って、
恐れ謹む心がなければならないのだと思います。

そして、
世のすべての人々の幸福という、
大きな世界を見据えた視点を
持たなければならないのだと思います。



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