Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

戦勝国パレード

2015年09月02日 | Weblog
某国の戦勝国パレードに、
国連の事務総長が行くのはけしからんと
日本人の多くが言っていると、
日本のメディアは報じていますが、

これこそ日本人が、
国連を公平中立な世界平和のための機関と
思い込まされている証左だと思います。

国連は、そもそも「the united nations」(連合国)であり、
第二次世界大戦中に日独伊の枢軸国と対戦していた26か国が、
1942年1月1日、枢軸国への対決を明らかにした
「連合国共同宣言(ワシントン宣言)」を出して始まったものです。

だから公平中立な世界平和の組織ではなく、
一党一派に過ぎないのです。

しかも、

国連憲章の53条には、
第二次世界大戦で枢軸国側に立った国(特にドイツと日本)が、
侵略行動を行った場合には、
安全保障理事会の議決に基づかずに
強制行動がとれるという規定があります。

また、
107条では旧敵国に対する行動については、
国連憲章に拘束されないという規定もあります。

敵国条項は死文化しているとはいえ生きており、
日本は国連に加盟しながら、
敵として処遇されているのです。

だから、私は、
国連事務総長がそうしたパレードに行くことには、
論理的破綻はないと思っています。

これは実に我が国にとって不愉快なことではあるけれども、
連合国サイドから見れば、筋は通っているのです。

それを承知で日本は戦後、国連の仲間入りをし、
アメリカに次ぐ出資を国連に対してし続けています。

だったらごちゃごちゃ文句を言うな
という彼らの言い分にも利があるのです。

お人好しで、お金持ちで、
喧嘩の弱い(できない)国が、
的確に弱みを突かれ、
カモにされているだけの話です。

だから、
私たちは必死に学ぶしかないのです。
こうしたゆがめられた情報に対して、
正しく物を見る目を持ち、
堂々と議論し、行動できるように。



コメント
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